プリオホールディングスpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2025年8月14日OA

2025年8月のゲストは山梨県甲州市、勝沼のシャトーメルシャン事業本部ゼネラルマネージャー、小林弘憲(ひろのり or コウケン)さんです。生まれも育ちも山梨県のコウケンさん。ワインの道へ進むまでの少年時代は軟式テニスとロックバンド(とカブトムシ)。
(全4回 2回目)

辰巳:8月2回目。お盆の真っ最中です。今年はずーーーっと暑いですねぇ。でもその分ブドウの成長も良くていいヴィンテージになるんじゃないかと期待しております。今月のゲストはメルシャン株式会社のゼネラルマネージャー、小林弘憲さんです。
我々はコウケンさんと呼んでますが。だって絶対コウケンさんだもん笑笑。ヒロノリさんって呼ばれることもあるんですか?

小林:いや、ないですねほとんど。学生時代はヒロとかノリとか言われてましたけど笑笑。

辰巳:おかぁさんからは「ヒロちゃん?」「ノリちゃん?」

小林:いやぁどうだったかなー、ちょっと覚えてない笑。

辰巳:そしていつもお料理を担当していただいてます、井村貢シェフです。小さい頃はずっと’みっちゃん’って呼ばれてたんですか?

井村:はい、みっちゃんです笑笑。

辰巳:今の風貌からは想像できませんが、

井村:いやいや、もっと可愛らしかったんです笑笑。

辰巳:大阪では”みっちゃんミチミチ・・・♪”とか言われてた?

井村:よう言われてましたね笑。あの歌大っ嫌いです笑笑。

辰巳:そのあと”屁をこいて♪”とかなんとか。

小林:ありましたよ、関東でも。(←関東は別の歌詞でした、多分)

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:コウケンさんは山梨の生まれ、育ち?

小林:そうなんです。花火がすごく有名な市川美里町。昔(平成の大合併前)は市川大門町というところです。
神明(しんめい)の花火大会っていうのが毎年8月7日にあるんですよ。何万発だったかな?けっこう大きくて山梨では有名。

辰巳:神明っていうから伊勢神宮系かなって感じはしますけど?

小林:ちょっと名前の由来はわかんないですけど、テレビ中継もされてたりするんですよ。もちろんローカル(放送)でございます笑。

辰巳:僕も花火好きではございますが。長岡とか、秋田の大曲がりとかね。昔から花火好きなんですか?

小林:そんなには・・・笑。

辰巳:花火師になろうとか?

小林:ないないない。

辰巳:ワインの方は子供の時から?

小林:子供は飲めないので💦

辰巳:別にいいんですよ(←?)、僕は子供の頃から飲んでたと公言してますから😅

小林:じゃぁ、お酒は好きでした笑。

辰巳:今もお酒は強いんですか?

小林:どうですかね、楽しく飲むのは好きですよ。

辰巳:コウケンさんは普段から楽しいんで。先週も話しましたけど、ほとんどの人が”お笑い系”と思ってる。

小林:「事務所どこですか?(吉本?)」って何回も聞かれる笑笑。

井村:もう動きがそうっす。(←大阪出身)

辰巳:動きのシャープさっ!一発ギャグとかいくつも持ってそう笑笑。

小林:じっとしてられないんですよ。小学校の頃よく書かれましたもん(←通知表の通信欄とかですかね?)
「すぐ動く」「じっとしてられない」、ほんとなんです、座ってられない爆。もしかしたらそれだからワイン造れてるのかもしれない。
ワタシ同じことできないんですよ、性格上。ワインってブドウが毎年違うじゃないですか。料理もそうかもしれないですけどいっつも違うことするんですよ。
例えば、圧搾の割合とか、赤ワインであればマセレーションって言って漬け込む時間とか発酵の温度とか・・・。

辰巳:僕らも芝居やってる時、毎日おんなじ芝居はしたくない。もちろんお客さんによっても変わるんですけど「きのうはウケたけど今日は同じことやったらアカンな」とか。でも変える人と変えない人がいるから共演者が真面目な人やと怒られる笑笑。ワイン造りしてて怒られませんか?

小林:ワイン造りしてる人ってちょっとおかしい人が多いんで、みんな違うことばっかりやるんですよね。僕がこっちのことやってたら、別の人はまた違うことやってる。

辰巳:ワイン造りには向いてたと?

小林:かもしれないです。

辰巳:B・・・

小林:もちろんB型です笑笑。辰巳さんもですか?

辰巳:ワタシもB型っぽいですね、長いこと検査してませんが笑(←”ぽい”ではなく、”もろ”です)

辰巳:では乾杯しましょう。今回も白ワインです。

全員:カンパ〜イ🎶


【シャトー・メルシャン 甲州 アミシス 2024】(⇧水の入ったクーラーに浸けていたためちょっと見辛くなっております、すみません)
https://chateaumercian.jp/view/item/000000000787

井村:甲州はほぼ毎月、収録の度に飲んでるんですけど、いつもと印象が違います。わかりやすく言うと”味が濃い”。そしてまとわりつくような香り、余韻も残ります。

辰巳:この凝縮感もありますしね。でも(裏ラベル)見たらアルコールは12度?

小林:これはですね、甲州アミチスという、ラテン語で”お友達”と言う意味のワインです。メルシャンが輸入してるチリのコンチャ・イ・トロというワインがあるんですけど、チリと日本は北半球と南半球。
じゃぁここを行き来したらどうなるんだ?ってことになりまして。チリの方は「この甲州は膨よかだなんだけれど、線が細いよね」と。多分チリの方とは食文化が違うんですよね。
もう少しここにグラ(味わい)が欲しいということで、チリの方と一緒に香りプラス”味わい”をということで、

辰巳:樽を使ったりですか?

小林:収穫時期を遅くしたりだとか、圧搾を強めにしたり・・・

辰巳:マセレーションじゃなしにハードプレス?

小林:ハードプレスです。で、最後、カラッカラのドライにする前に温度を下げてすこーしエキスを残した状態で発酵を止めるとか。
私たちの持っている香りだとか酸を大切にしながら、チリの人たちの考え方を融合させる、まさにアミチス!

辰巳:アミシスと書いてありますけど?

小林:僕らはそうなんですけど、チリの方々はアミチスと。

辰巳:じゃぁアミチスにしましょうよ笑。

小林:このワイン造ってる方の名前が「ワインラブ」なんです。すごくないですか?ドイツ系の方なんでワインはウィンと読むんですけど。

辰巳:これは何本ぐらい造ってるんですか?

小林:5000本ぐらいです。1樽ぐらいですけど、キュヴェがいくつかありまして、それをアッサンブラージュ。

辰巳:樽は?

小林:これは使ってないんです。でも樽を使ったまったりとした味わいはありますよね。

辰巳:そういう残糖感は若干あります。膨よかでいいですよねぇ。ブドウ自体は買いブドウなんですか?

小林:基本的には私たちの契約栽培の農家さん、あとは岩出甲州の上野さんのブドウもちょっとだけ使ってます。

辰巳:さぁシェフ、このワイン、いくらなら買ってもいいですか?笑笑

井村:うーん、、、4600円。

小林:500mlが大体それぐらいですかねぇ笑。750mlまでいってしまうと7000円ぐらいになってしまう・・・アチャ〜笑笑。

辰巳:そうなんです、高いんですよ。関西人的には4000円で買えたらなーという気もしますが。

井村:そうですよね。でも美味しいです。

辰巳:甲州もいろんな方が造ってらっしゃる、(グレースの三澤)彩奈ちゃんとかは垣根の甲州ですごいことやってますし、高いんですけどこれはこれでいいかなと思いますし。。。で、この甲州は売れてるんですか?

小林:はい、おかげさまで。ちょっと重厚感のある食事と合わせた時には非常に好評いただいてます。

辰巳:甲州は樽発酵とかするより、こういう(樽なし)アプローチはもっとやって欲しいなぁ。っと個人的には思います。

小林:ありがとうございます!

辰巳:こちらに合わせた本日のお料理は?

井村:シンプルにマグロとアボカドのタルタル。なんですけど、それに焼き茄子をあしらってちょっとワインの濃厚さと焼いた茄子の凝縮感を合わせてみました。

全員:いただきます!!!


【マグロとアボカドのタルタル】

辰巳:力加減はバッチリですね。マグロとアボカドの組み合わせはけっこうあるパターンだんですけど、これに焼き茄子加えるだけでこんなに変わるんですね。
家庭料理のヒントにもなりますしね。ワインから発想される料理って面白い!
ではここでリクエスト曲を聴きたいと思います。

小林:では、ザ・イエローモンキーの「スパーク」お願いします。今日のワインのようにチリと日本がバーン!っとぶつかり合って新しいものができる!とかそんな感じにしようかなと。実は学生時代にすこ〜しバンドもやってまして、カヴァーもやってたり。

辰巳:楽器は?ベースですか?

小林:僕はドラムとヴォーカルやってました。パンクバンドではドラム、ロックの方ではヴォーカル(←すこ〜しじゃないですね笑)やってました。

辰巳:最近も歌ったりしてるんですか?

小林:ちょっとだけ。

辰巳:それは知りませんでした。じゃぁ曲聴いた後に歌っていただきましょう!

小林:いやいや、とんでもございません💦💦


THE YELLOW MONKEY「SPARK」
https://www.youtube.com/watch?v=YIaghOy-HJU&list=RDYIaghOy-HJU&start_radio=1

辰巳:井村シェフもご存知なんですって?

井村:知ってます。これは流行りましたね。

辰巳:どういう時に聴くんすか?

井村:やっぱカラオケとか行った時みんなで歌います。盛り上がる曲。

辰巳:シェフがカラオケ行くって知らんかった。あとで行きます?笑。

井村:もういつでも♪僕大好きなんです。

辰巳:何歌う?

井村:米米クラブ。(←ほぅ)

小林:世代的にそうですよね。

辰巳:カールスモーキー石井は僕より年が1つ下なんです。このイエローモンキーのボーカルの奥さんが真鍋かおりさんで、
彼女も勉強してワインエキスパートの資格を取ったんですよね。

小林・井村:へぇぇ!

辰巳:っというわけで、コウケンさんと話してるとあっという間に時間がなくなってしまってますが。

小林:スイマセン、なんか😅。

辰巳:子供の頃は(地元では)花火で有名なところで生まれ育って中学高校と?

小林:そうです。大学もですけど。

辰巳:そのころ将来何になりたいとかあったんですか?

小林:あんまりなかったですね。山の中の中学校だったんで部活があんまりなくてね。ソフトテニス、ぁ、軟式テニスをやってたんです。

辰巳:うちのマネージャーも地方の学校でやってたみたいです。やっぱり田舎はそんなもんなんですか?笑。

小林:そんなもんなんです笑。でもね、今でも軟式テニスやってるんですよ。

辰巳:ロックバンドに軟式テニス、、、将来はなんになりたいと?

小林:・・・ワインメーカーですかね笑。中学の頃はなんもなかったですけど。

辰巳:勉強はできた方ですか?

小林:あんまりできなかった、かなぁ・・・。あっ!カブトムシが大好きだったんですよ。「将来はカブトムシ博士になりたい!」ってそういえばありましたゎ爆。

辰巳:わりと内に籠るタイプ?

小林:そういうわけでもないですけど、カブトムシって、昆虫って、すごくないですか?「あーいう形ってどうやって作るんだろ?」
「なんであんなツノができるんだろ?」という不思議。

辰巳:飼ったりも?

小林:もちろんしましたよ。「僕はカブトムシが大好きです!」っていう最初から結論言っちゃう作文も書きましたから。ま、それで終わりですけど爆。

辰巳:結論が大事ですよ笑。それが小学校時代?

小林:そうです。中学時代は(軟式)テニス。

辰巳:高校時代は?

小林:ほとんど帰宅部みたいな感じでした。運動も少しはしてましたけど。

辰巳:女の子は?

小林:高校まで(通学時は)遠かったんで大変だったし・・・

辰巳:でもクラスの人気もんだったんちゃいます?

小林:こんな顔なので、まず無理です。

辰巳:こんな顔よりも面白い方がいいですよ。’こんな顔’って今ラジオをお聴きの皆さんはどう捉えるか?ですけど。
多分聴くだけだと10人中8人は」ワインメーカーとは思わないと思います。

小林:松木安太郎さんにソックリだと言われてます。(←外野一同ナットク)
松木さんがサッカーの解説で「イケイケ〜やれやれ〜!」とか言うじゃないですか。そうすると「この人ホントにサッカー選手だったのかな?」ってなって、同様に僕も「ホントにワイン造ってる人?」ってなる爆。

辰巳:ある種の”ギャップ萌え♡”もあるかもしれませんね笑笑。もうメルシャンのワイナリー取材やツアーに行くと一躍人気もんでなかなか捕まらない。

小林:いやいや、そんなことないです。来ていただければ一生懸命案内させていただきます。

辰巳:「小林コウケン特別料金」とか?

小林:いやいやいや💦

辰巳:その辺まだメルシャンもいい商売できそうですけどね爆。
っということで時間が来てしまいました。あと2回、よろしくお願いします。

全員:ありがとうございました!!!

News Data

プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2025年8月14日放送回

ワイナリー

シャトーメルシャン 勝沼ワイナリー
https://chateaumercian.com/winery/katsunuma/

収録会場

エネコ東京
https://eneko.tokyo/

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