
2025年2月のゲストは北海道三笠市の「山崎ワイナリー」栽培責任者の山崎太地(やまざきたいち)さんです。
乾杯はNavy Labelのピノグリ。その「Navy Label」とは?そしてそのラベルに秘められた秘密とは?
(全4回 1回目)
辰巳:早いもので2月になりました。立春も超えてしまったという5日です。ゲストは北海道三笠市からお越しくださいました、「山崎ワイナリー」の山崎太地さんです。そして、プリオホールディングス総料理長、井村貢シェフです。
全員:よろしくお願いします!!!
辰巳:今月は東京・西麻布の「エネコ東京」で収録しております。さて、太地くん、今年幾つになりました?
山崎:今39、だから今年40歳になります。早いもので。
辰巳:そうか。(山崎)ワイナリー始まったのは22〜23年前?
山崎:はい、2002年からワイナリーの事業がスタートしてますので。
辰巳:そのときはまだ高校生?
山崎:そうですね、創業時は。
辰巳:でも畑始めたのはもっと前で?お父さんが「ワイナリー始める!」って言ったのはいつだったんですか?
山崎:僕が初めてブドウ植えたのは中学1年生のとき。GWの頃だったんですけど、札幌と旭川を結ぶ道央自動車道が通っていて、その時母のケータイラジオからは(その自動車道の)各行楽地への渋滞情報なんかが流れてるんですが、我々は家族総出で畑で黙々とブドウを植てえたっていう。もうキョーレツに覚えてますよ。
辰巳:それは嫌だった?それともブドウを植える作業は楽しかった?
山崎:従来営んでいた小麦やとうもろこしの作業は目撃していましたが、実際にブドウ植えたのは初めてのことでしたし、「これから一体何が始まるんだろう?」と。
辰巳:じゃ、どっちかというと興味津々?
山崎:「新しいことが始まるんだろうなぁ」とは思ってましたが、両親にはどっか不安も消え隠れするような植え付けだったなぁと記憶してます。
辰巳:その辺りは後ほどゆっくり伺いたいと思います。まずはワインをいただきたいと思います。
全員:カンパ〜イ🎶
【ピノ グリ Navy Label 2023】
辰巳:今日は白ワイン、いい香り♡。
井村:すごいミネラリーというか、香りがグーーーっと押し寄せてくるような味わい。
山崎:これはピノ・グリの2023年です。
辰巳:ラベルには”ネイビーラベル”とありますが、これはラベルによってシリーズがあるんですか?
山崎:はい。色分けしてます。理由は色々あるんですけど、一番は「北海道はまだワイン後進地域」。特に僕たちがブドウ栽培している三笠市に関しては”なかなかワインを飲む文化は少ない”という地域でどうしてもピノ・グリやシャルドネとかの品種を覚えることが難しい人が多いので、ラベルの色を分けて、「山崎ワイナリーの紺色のものをください」だとか「青いラベルください」という要望に応えてシリーズ化してます。
辰巳:この色分けはいつ頃から?
山崎:2010年ごろから取り組み始めまして、この、紺色のラベルに関しては”最上位”の製品としています。が、年によってはそれに値するワインに達していないのもありますので、(ヴィンテージによっては)あるものとないものがあります。今お飲みいただいているものに関しては「”紺”を貼ることができるかなー」と思って用意しました。
辰巳:美味しいな♡ 最上位のワインということですが、これはおいくらでしょうか?
山崎:税込4400円販売開始予定、このヴィンテージはまだリリース前です。
辰巳:瓶熟してからゆっくりリリース、それとも前のヴィンテージが残ってるから?
山崎:もう少し瓶熟成をしてから販売しようと思ってます。
辰巳:じゃぁ(各ヴィンテージ)は味を見て?ってことは2〜3ヴィンテージ並べてリリースしたりもあったり?
山崎:この春からは2024年ヴィンテージもリリースする予定です。でもこのヴィンテージに関しては夏以降。
辰巳:それはどうして?
山崎:2024年が温暖な年で、比較的早く飲み始められる酒質になってましたので、こちらが先。2023年に関しては、さっきシェフからの言葉があった通り”ミネラル豊かで硬い”。なのでもう少し寝かせてから売り出したいと考えてます。
辰巳:それは誰が決めるんですか?確かお兄さんが醸造担当。
山崎:父は今会長という立場で、”僕らがダラダラしてると叱りにくる”っていう仕事をしてもらっていて笑、母は主にショップ、あとは経理を一部担当してます。
辰巳:お母さんとお姉さんがショップを担当して店守って、お兄さんが醸造を担当して太地さんが営業?
山崎:僕はえーと、ブドウ栽培と・・・。営業やったことないんですけど汗笑。
辰巳:ほとんど営業マンに見えるんですけど?笑笑。喋り上手だし。
山崎:ブドウ栽培と、家族の中ではお金勘定💰が少し得意なんで笑、経理的な部分も笑。
辰巳:でもなんか広報的な感じもしますけどね。
山崎:そうかもしれませんね。
辰巳:この花みたいに見えるラベル、シェフ、これ何だと思いますか?
ヒントは今の話の中で出てきたご家族、5人家族。
井村:ぜんぜんわかんない笑。
山崎:「家族5人の指紋」を花びらに見立てたデザインです。
井村:はぁ、なるほど。
辰巳:聞いたことなかったんですけど、どれがどなたの?笑。
山崎:もう覚えてない。(←ですよね)
辰巳:人差し指?
山崎:はい、右手の人差し指。僕は中学1年生の時に押した記憶があります。
辰巳:お兄さんお姉さんは幾つ違い?
山崎:2つずつ、ですので姉兄は高校生、大学生ぐらいだったと思います。
辰巳:結束の固い家族の経営なんです。
井村:いいお話。
辰巳:元々農家だったんですよね?
山崎:はい、僕で4代目になる農家です。
辰巳:ってお兄さんも4代目なんでしょ?
山崎:、も合わせて笑。
辰巳:次の社長は自分だと?笑。そういう自負があると?
山崎:そういう’自覚’です。
辰巳:長男じゃなかったら’4代目’とは名乗らなかったりするのに、いやいや、なかなかアグレッシブ笑。この番組に出てくださる時、最初お父さん?お兄さん?にお願いするべきかなぁとも思ったんですけど。
山崎:いやぁやっぱり、しゃべらせたら僕かなと爆。
辰巳:そう思いました笑。ここでお料理をいただこうと思います。
【紅しぐれ大根のヴルーテ】
辰巳:これは里芋?タロ芋?
井村:そう見えるんですけど、これは紅しぐれっていう大根です。皮は紫色で中は白い。八王子の中西ファームの大根のヴルーテに自家製の塩漬けした柚子と苺を合わせました。彩と味わいもあったし、このピノ・グリのワインの奥の方でなんか柚子の香りを感じたんで合わせてみました。
辰巳:大根の甘みが、、、。シェフの作るヴルーテはまったくお砂糖を使わないで野菜の甘みだけを活かしてるんですよ。この大根のグレーっぽさが確かにピノ・グリに合うのかも。器もグレーだし。
山崎:柑橘の微かな苦味がピノ・グリと非常に合う、美味しいです♡
辰巳:ピノ・グリってソーヴィニョン・ブランなんかと比べると柑橘に合うっていう言われ方はあんまりしないじゃないですか。それはやっぱり’北の方’のピノ・グリなんですかねぇ。
山崎:そうですね。その辺はすごく意識するようにはしてます。最近は北海道も非常に暑くなってますんで”北海道らしい酸味の維持”が難しいんですが。それは栽培や醸造の工夫で「北国らしさ、硬さ」を表現しようと努力はしています。
辰巳:ではこれを食べながら曲を聴きたいと思います。今日のリクエスト曲は何でしょうか?
山崎:今日は久々に東京にきましたし、普段あまりお会いすることがない方々にも聴いていただきたいなと思いまして。僕自身が『元気ですよー!』っという気持ちを込めてこの曲にしました。吉田拓郎さんの「元気です」。
吉田拓郎「元気です」(1972年)
https://www.youtube.com/watch?v=1L1vdYmwDFo/
辰巳:あれ、何年生まれだっけ?この歌山崎さん生まれる前ですよね?1972年、僕が中2ぐらいの歌ですから。
井村:ぁ、僕が生まれた年笑。
山崎:元気ですか〜?爆。
井村:元気です笑。
辰巳:何でこの曲?タクロウ繋がりでリクエストしてくれたとか?笑。
山崎:もちろんそれもあるんですが笑、僕の青春時代にいちばんよく聴いていたアーティストが吉田拓郎さんで。
辰巳:ん?お父さんが好きだったとか?
山崎:いや、両親はどっちかっていうと(井上)陽水派笑。
辰巳:へぇ、そうなんですか。僕は名前が同じなんで子供の頃から(吉田拓郎さんには)親近感ありましたけど。「結婚しようよ」とか「旅の宿」とかありましたけど、この曲はそれより前かな?
山崎:”フォークソング”から”J-POP”に移行するひとつの過渡期かなとういうふうに感じてますが、当時はMDを借りてきて、
辰巳:、CDまではキャッチアップしてるんですけど、我々はカセットテープの時代でした。その前はEPとかSP(ドーナツ盤ですね)笑。(←実はボソっと8トラとか言ってました)
山崎:今だに吉田拓郎さんを聴きながら、ブドウ栽培に取り組んでいるところですっ!
辰巳:(吉田拓郎の)何がいいんですか?
山崎:時代背景が歌詞や曲調に表れているのが非常によくて、「あの時代はこんな想いがあったのかとか、こんな街並みだったんだろうな」って思いはワインも同じ部分がありまして。ボトルの中から風景や景色を思い浮かべるというワインを造りたいなと。だから「この歌のようなワイン」「こういうブドウでこういうワインを造ろう」っとだけ(スタッフに)伝えて僕はその場からいなくなる。
辰巳:なんか指揮者?笑。最初からそんなふうに思ってました?
山崎:はい、そのつもりで。「ワインの魅力、価値をどうしたら伝えられるられるんだろうか?」と。
辰巳:そういうのを家族5人で話し合ったりするんですか?家族会議というか、ディスカッションで「こんな感じにしたい」だとか。
山崎:いっさいしないですね笑笑。
辰巳:太地さんが先走ってやって、それをみんなが後からついてくるってことですよね。まさに指揮者、リーダー。
山崎:そのつもりで取り組んでおります。
辰巳:もう自分のワイナリーじゃないですか。
山崎:はい、(こういうことは)先に言ったほうがいいと思いますので。『「僕が」4代目』です。
辰巳:お父さんもそんなにしゃべる人ではないし、お兄さんもそこまでしゃべったことないんですけど。太地くんほっといたらずーーーっとしゃべってる笑笑。っということで1周目あっという間に終わっちゃいました。この続きは次回以降よろしくお願いします!
全員:ありがとうございました!!!
YAMAZAKI WINERY
http://www.yamazaki-winery.co.jp/index.html
収録会場:エネコ東京
https://eneko.tokyo/
News Data
- プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2025年2月5日放送回
- ワイナリー
YAMAZAKI WINERY
http://www.yamazaki-winery.co.jp/index.html- 収録会場
エネコ東京
https://eneko.tokyo/