プリオホールディングスpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2025年1月2日OA

2025年1月のゲストは新潟県「カーブドッチ」取締役・ワイン部門担当の掛川史人さんです。
新年最初の乾杯は「カーブドッチ」といえばのアルバリーニョで。今や「新潟ワインコースト」を引っ張る「カーブドッチ」のリーダー掛川さんですが、なんと!元々は湘南ボーイでした。(全5回 1回目)

辰巳:みなさん、明けましておめでとうございます!2025年の最初の放送でございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!1月のゲストは新潟県「カーブドッチ」から掛川史人さんにお越しいただきました。一応、今年もよろしくお願いいたします。

掛川:よろしくお願いいたします!

辰巳:今年はどんな年にしたいとかありますか?

掛川:そうですねぇ、みんなが健康で無事であるといいなぁとか、あんまり大きなことは言わないように笑。

辰巳:そして本日は「Villas des Marriages さいたま」から放送しております。こちらの総料理長、井村貢シェフにも同席していただいております。

井村:明けましておめでとうございます、よろしくお願いします!実は私の本拠地はこちらでして。

辰巳:ここでの収録は初めてですよね?

井村:そうです。

辰巳:広々として天井も高くて、なんか声もエコーがかかって響いてる感じがします。今日はこちらから色々とお話しを伺っていきたいと思います。まずは乾杯しましょう!新ためまして明けましておめでとうございます!

全員:カンパ〜イ🎶

【2023 アルバリーニョ】
https://nwinecoast.thebase.in/items/47451602/

辰巳:スパークリングを持ってこられるかと思ってたんですが?

掛川:(次週以降)スパークリングもありますよ。今回は2023年のアルバリーニョ。

井村:アルバリーニョ、結構飲んでます。その中でも味わいが深い。じんわりとくる。

辰巳:日本でアルバリーニョを初めて植えたのがカーブドッチさん?

掛川:そ〜ぅですね。”商業的に初めて栽培した”って感じですかね。

辰巳:その前にはどこかがやってた?

掛川:ココ・ファームさんが実験的にほんのちょっとだけやってらした。僕たちが一番初めに植えたのは2005年です。

辰巳:「日本でアルバリーニョを商業的に最初に植えたのは2005年」。これ(ソムリエ)試験に出るかもしれませんね笑。日本におけるアルバリーニョはこれからもっともっと増えるでしょうし、この国に合った品種だと思うし、僕はずっと推してました。各地のワイナリー訪れるたびに「なんでアルバリーニョ植えないの?」といい続けて今日に至るわけです笑。

掛川:セイズファームさんもすばらしいアルバリーニョ作ってらっしゃいますしね。

辰巳:昔は「新潟でワイン!?」なんて時代もあったんですけど、今は「新潟ワイナリーコースト」、一大産地になりました。その最初がカーブドッチさん。

掛川:設立したのは1992年です、今年33年目になるところ。僕は1980年に生まれて、中学に上がるのをきっかけに始まった、ぐらいのイメージですね。

辰巳:掛川さんのお母様がね。お名前なんでしたっけ?

掛川:千恵子です。さすがに(僕の)子育てもありますので、小学校終わるまでは一応ね。そこまではできるだけ近くにいようと思ったんだと思いますけど。。。「(アナタが)中学に上がったんでワタシ行くね」ってことで、当時住んでた鎌倉(←神奈川県の、です)から、、、。

辰巳:ぇ!?湘南ボーイ?

掛川:はい、毎日のように海に行ってました笑。

辰巳:海から海へ?笑。でも太平洋と日本海じゃだいぶ違うんじゃ?

掛川:だいぶ違いますね、冬の荒さが。

辰巳:今頃荒れてるでしょうねぇ。

掛川:もう壮大なスケールで波が立ちますからね。あれはあれですごく面白いですけど。

辰巳:日本海という、うねる荒波の前で犯人と対峙して突き詰める、という場面は典型的なシーンでした笑。(←浅見光彦シリーズですね)

辰巳:1992年に落(おち)さんが始めたワイナリー。

掛川:そうです、落希一郎さん。今は北海道にいらっしゃいますが。

辰巳:その落さんの名前を取ってカーブドッチ(カーブ d’落)。そこと、お母さんの智恵子さんが?

掛川:はい、タッグを組んで。

辰巳:で、その落さんは途中で抜けちゃったという苦笑。

掛川:苦笑。

辰巳:その辺の話は聞けるかどうかわかりませんが笑。お腹も空いてきたことですし、まずはお料理をいただきながらお話伺おうと思います。

【中西ファームの白菜のヴルーテ 生姜のコンフィ添え】

井村:今日は八王子の白菜でございます。これをなめらかなブルーテにしたものと、ローストしたもの。交互にお召し上がりいただきたいなと思って。

ここで「白菜」の発音について、「さ」にアクセントの掛川さん含む元々関東人、「は」にアクセントの辰巳さん・井村シェフの大阪人の間でビミョ〜な論争がありました。

辰巳:では今日は湘南ボーイを立てて「はく’さ’い」ということで笑。

井村:生姜と柚をアクセントに。この苦味は白菜からと、柚丸々1個入れてるんでそこからも出てます。

掛川:美味し♡これはワインを事前にお飲みになって決めたわけではないですよね?

井村:飲んで決めてます。(←シェフは毎回事前にテイスティングして、ぁ、一口ね、それに合うお料理を考案されています)

辰巳:シェフはもう4年半もこれをやってきて、日本ワインに合わせるお料理を突き詰めてる。

掛川:すばらしい!私たちのアルバリーニョも、わりと冷涼な地域なんで、青柚子がすごくよく合うんです。2023年は雨も降らないし、とても暑かった年なんですけど、この黄色い柚子がとても合ってビックリしました。いやぁ白菜がほんとに美味しい。

井村:白菜の力強さが出てると思います。

辰巳:このアルバリーニョ、今おいくらになりました?

掛川:6500円ぐらい。

辰巳:ちょっと高いから普段飲みはなかなかできないんですけど、”ここぞ”のときには抜群の威力。

辰巳:ではここでリクエスト曲を。

掛川:スカイハイって人がすごい好きで、、、。

辰巳:「スカイハイ」って、あのスカイハイ?

掛川:どのスカイハイ?笑。

辰巳:「ミル・マスカラスのテーマ」爆。

掛川:ラッパーっていうんですかね、元トリプルAの方。

辰巳:年代違うからねー。でもシェフとは近いでしょ?

井村:でも8つ違うんでだいぶ離れてますね。

辰巳:もしかしたら聴いたらわかるかもしれない(←う〜ん、どうでしょう?)

掛川:だいぶマニアックですよ。

SKY-HI「New Verse-Remix-feat.eill」(2018年)
https://www.youtube.com/watch?v=54hKaCEGHgY/

辰巳:ぇー、まったく聴いたことのない曲でした爆。だってスカイハイといえば、

井村:ミルマスカラスです笑。

辰巳:ワイナリーは1992年に起業したとのことですが、まずは子供の頃からの話を聞きましょうか。鎌倉で生まれ育った時代はどんな少年だったんでしょう?

掛川:多分変わった男の子笑。家は山ん中?斜面?にありまして、

辰巳:湘南ボーイといっても海のそばではないんですね?

掛川:地名で言うと北鎌倉のもっと方なんで海というよりは山の方です。まだ小学生だったんですけど、自分の野菜畑を自分の庭に持っているという、あんまりいない小学生でしたね。

辰巳:お父さんお母さんは何をなさってたんですか?家業というか・・・。

掛川:・・・何をしてたんですかねぇ(←ぇw)。

辰巳:農家じゃないんでしょ?

掛川:違います違います。親父は多分・・・コンサル、だったんじゃないかなぁと思うんですけど、ちょっとよくわかってないですね。ずっと家にいなかったんで。

辰巳:ぃ、今は?

掛川:今は静岡にいます。退職してブラブラしてます。

辰巳:お母さんは主婦だったんですか?

掛川:そうです、僕が小学校に上がるまでは。でもそこから「このままではワタシは死んでしまう、自分の人生がない」と、当時の彼女は考えて、自分の事業を、やるならちゃんと。っということで株式会社を作りました。当時はまだ1980年代だから、パソコンが普及してなかったと思うんですけど、地元の高学歴の主婦とネットワーク繋いで仕事をするっていうことを自宅で立ち上げたんですよね。そこは先進的だったかな。だから親父はいないし、母親も寝る時だけはいるけど、、、という環境。

辰巳:兄弟は?

掛川:上2人、3兄弟の末っ子です。

辰巳:上2人男いて兄さんたちは今何してるんですか?

掛川:長男は私の5つ上で、大学卒業後すぐアメリカに行ってホテルの仕事をずーっとしてます。もうアメリカ人になっちゃいました、奥さんもアメリカ人。真ん中は東京でシェフをやっております。

辰巳:ぁ、東京ミッドタウンの?(「バーマン カーブドッチ アタ」https://www.docci.com/owned/#varmen-cavedocci-ata/)

掛川:、もそうですし、「au deco(おでこ)」という名のレストランでミシュランで星獲ったりだとか。成澤(由浩)さんの元で5年ぐらいスーシェフやってたので。

辰巳:最近記憶が曖昧なんですけど、そういえばその話聞いてましたね。

掛川:ま、そんなわけで、ちっちゃい男3人が両親いない中でなんとか生活してました。

辰巳:仲良いんですか?

掛川:今はいいです笑。

辰巳:ん、以前はよくなかった?

掛川:ちっちゃい頃はよくなかったですよ笑。

辰巳:男3人だからブーフーウー、ってそんな時代じゃないか。だんご3兄弟ぐらいか汗笑。

掛川:ブーフーウーわかんない笑。

井村:わかんないす。

辰巳:シェフ年誤魔化してない?これ知らないの?

井村:それ3匹の子豚のことですよね?ブーフーウーという言い方がわかんないす。(←掛川さんも同意。1960年からNHKでやってた人形劇ですよ)

辰巳:(ガーン😨)要するに、3兄弟(の豚)が木の家と藁の家と煉瓦の家を建てて(←確か狼から家を守るという話)、その煉瓦を建てた末っ子が一番しっかりしてるという。だから末っ子が一番しっかりしてるってことじゃないですか?

掛川:いやぁ、うちは僕が一番出来損ないなんで笑。

辰巳:で、そのお母さんが鎌倉から新潟に引っ越したんですね?

掛川:僕が小学校5年生ぐらいの時だと思います。突如「史人、私はワイナリーを作る」と。「どこでやるの?」「新潟」。僕は新潟に行ったこともなければ馴染みもないんで、家族全員が「何を言ってるんだこの人は!?」

辰巳:お母さんはお酒は好きだったんですか?

掛川:あぁもう。今でも大好きで。

辰巳:お母さんは落さんに引っ張られた?

掛川:以前(母の)仕事で、”落さんにインタビュー”という仕事があったらしいんですよ。当時”サンクゼールにいらした落さんにインタビューする”という企画があって、そこで意気投合して。

掛川:落さんも自分でワイナリーやりたかったんですけど、「経営を知らない(出来ない)。ワインは造れるけど」。逆にワイン狂いの母は「経営はできるけどワインは造れない」。じゃぁ!ってことで「日本で本当に素晴らしいワイナリーを作ろうよ」、で始まったんです。

辰巳:それが1992年ワイナリーオープンのどれぐらい前だったんですか?

掛川:多分2〜3年前だと思います。

辰巳:掛川さんが小学校3〜4年生の頃そんなことがあったんですね。それは子供としてはどうだったんですか?ビックリした?

掛川:子供としてはよく訳がわからない。「ワインがなんなのか」かもわからないですしー、「自分で会社をやる」こと自体がわからない。

辰巳:だから「一緒に行きましょう?」

掛川:いや、「じゃ、行ってくるね」(驚)

辰巳:独りで?

掛川:母は新潟に単身赴任、父は当時九州(福岡)に単身赴任で、ブーフーウーは取り残されて笑、「なんとか生きろ」と。

辰巳:で、生きてきたと?誰かお手伝いしてくれる人は?

掛川:近くに祖母がいたので、たまに面倒見てくれたりとかはしましたけど。

辰巳:これほどまでの話は初めて聞きました。この続きはまた来週以降うかがいたいと思います。

全員:ありがとうございました!!!

CAVE D’OCCHI WINERY
https://www.docci.com/

収録会場:Villas des Marriages さいたま
https://villasdesmariages.com/location/saitama//

News Data

プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2025年1月2日放送回

ワイナリー

CAVE D’OCCHI WINERY
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収録会場

収録会場:Villas des Marriages さいたま
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