プリオホールディングスpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2024年11月14日OA

2020年7月から始まった*ラジオ番組「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」。2024年7月放送分から『**プリオホールディングス提供』になりました。引き続きお楽しみください。
(*Tokyo Star Radio:https://775fm.com/ **プリオホールディングス:https://prior.co.jp/
2024年11月のゲストは埼玉県小川町「武蔵ワイナリー株式会社」の代表取締役有機農家発酵おやじ(←、と名刺に書いてあります)、福島有造さんです。
乾杯はヤマ・ソーヴィニョンのブラン・ド・ノワール。北大の工学部金属工学科を卒業したバブル時に選んだ就職先は銀行でした。(全4回 2回目)

辰巳:11月2週目。今月のゲストは埼玉県小川町の「武蔵ワイナリー」代表、福島有造さんです。そして、プリオホールディングス総料理長、井村貢シェフです。

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:ではまずは乾杯しましょう!

全員:カンパ〜イ🎶

【「SEXY 2021」(小川ヤマソービニオン Blanc de Noirs 2021 Mizunara)】
https://musashiwinery.shop/items/664ab84106b01a09e36d29c9/

辰巳:前回はオレンジでしたけど、これもオレンジのような気もするし、あるいはブラン・ド・ノワールのような気もします笑。

福島:これは一応ーブラン・ド・ノワールなんですー。

辰巳:なるほどー。武蔵ワイナリーは自然派系ですよね。無濾過無補糖、栽培ももちろん。ボルドー液さえ使わないという。(先週はペティアンのはずが泡がなかったんですが)こちらは若干の自然発泡と酸化に転んだ感じはあります。面白いタッチのワインですね。

福島:これが生まれたころは白ワイン品種をまだ植えてなかったんです。

辰巳:最初は小公子とヤマ・ソーヴィニョンでしたっけ?

福島:小公子の次はメルローでした。そのメルローはなかなかモノにならなくて、ヤマ・ソーヴィニョンを2015年に導入しました。あのあたりで白ブドウ系の山ブドウ品種を探したんですけど、なかなかいいのが見つからず。2019年のワイナリーオープン時にきていただいたお客様には「(白ブドウ)植え忘れちゃいまして💦」と言い訳笑笑。

辰巳:先週はデラウェアだったんですけど、いつからだったんですか?

福島:2020年からです。

辰巳:だいぶ後なんですね。厳密にはグレー(ブドウ)なんですけど、いわゆる白ブドウ系ではデラが初めて?

福島:ではなくて、2019年にシャルドネとプティ・マンサンを植えてます。苗がまったく手に入んなかったんです。剪定種をシャルドネはくらむぼんさんから、プティ・マンサンはココ・ファームさんからいただきましたけど、挿し木でやる人いる〜?っと。

辰巳:それを挿し木もせずに、いわゆる自根でね?

福島:はい。その時は畑に直に刺しちゃったんですよ、定着率悪い悪い笑笑。

辰巳:とはいえ、枝はタダ🆓みたいなもんですからね笑。

福島:そのあとは(学習したんでしょうか?)鉢植えみたいにして苗作り始めたんですけど。当時は何の知識もなく「とりあえず枝刺しとけ!」爆。

辰巳:けっこう向こう水なんですね笑。

福島:けっこう何にも考えずに始めちゃう笑。ワイナリーもその一環かもしれないです。

辰巳:ほっとくと話がどこいくかわかんなくなっちゃう💦シェフこのワインいかがですか?

井村:パンチが効いてるというか、ちょっと料理っぽい言い方ですけど、”素材の味が生かされてるワイン”です。味の輪郭がはっきりしてるなと思いました。

辰巳:輪郭というか、骨格もしっかりありますよね。旨みもたっぷり。ビオ特有の微かなセメダイン系もありますけど、とても安定感のあるワインだと思います。

福島:2021年のワインです。

辰巳:ちょっと経ってるんですね。現行(ヴィンテージ)ですか?

福島:はい、今売ってます。先に2022年は出してたんですよ、樽に入れてなかったんで。これに関しては生産本数200本ぐらいしかなくて、元々白ワインは乏しいもんですから、「もうこれ出すしかないだろう」ってなったものです。

辰巳:樽に入れている?

福島:はい、ミズナラ樽に。

辰巳:国産のあれでしょう?福島さん本当に驚くような話はいっぱいありますよね?まずはお料理を。

【小比企町の里芋とラングスティーヌのテリーヌ トマトと胡桃のサラダ添え】

井村:八王子の里芋とラングスティーヌ(赤座エビ)のテリーヌにしました。それに生ハムを使ったちょっと酸味のあるソースとわさび菜のピューレでお召し上がりください。

辰巳:これなかなかいいですね。里芋っていうのはフランスにはあるんですか?

井村:いやぁ、聞いたことないす。料理も存在しないですね、フランスの伝統的な料理には。

福島:このトロっとした食感がいいですね。

井村:ワインの味わいの深さに対して、里芋って口に入れた時にフワァって広がっていきますんで、そこでうまくリンクさせられるかなぁと。

福島:このヌメっとした里芋の感じと、このワインがマッチしてるなぁと思います。

辰巳:ワインも’サラ’か’’ヌメ’だと、どっちかというと’ヌメ’ですもんね笑笑。じゃぁ今日はこれをいただきながらリクエスト曲を聴きましょう。

福島:今日は「兄弟船」。(←その年代のスタッフは大爆笑でした)

辰巳:いい歌。星野哲郎さん、船村徹さんですよね。なんでこの曲?

福島:カラオケで意表をついた笑いが欲しい時に歌ったり笑。

辰巳:北大時代に歌ってたとか?

福島:その時歌ってたのは「酒と泪と男と女」とかシブめだったんすけど、この曲はもうちょっと笑いが欲しい時です笑笑。

辰巳:これで笑い獲れますか?

福島:獲れますね。「みちのくひとり旅」と肩を並べるぐらい笑いがと獲れる。

辰巳:一応鳥羽一郎さんの歌ですけど、福島さん今歌いますか?笑笑。

福島:笑、歌いたいところなんですけど、今日は汗かいちゃうんで笑笑。

辰巳:いやぁ、これ名曲ですよ。なんでみんなそんなに笑ってんのか?、歌うと笑い獲れんのか?

福島:これを真剣に歌うと笑いに繋がるんですよ〜笑。

辰巳:鳥羽さんが聞いたらなんというかわかりませんが笑。今度一回カラオケ行きましょうね。


鳥羽一郎「兄弟船」(1982年)
https://www.youtube.com/watch?v=UR7k2bt2CH0/

辰巳:いいですねぇ「波の谷間に命の花が・・・」これ7・7・5、星野哲郎さんのどどいつになっててね。”最初の2語で決まる”という星野哲郎先生の言葉なんです。

辰巳:頭にタオル巻いてますけど、いつもこんな?

福島:そうなんですよ。昔銀行員で、それから農業に転身したんですけど。さすがに銀行員手ぬぐいはマズイんでちゃんとやってたんですけど、もう今は’寝癖隠すために’巻いてます。

辰巳:帽子でもいいじゃないですか?だって今日もこれ(タオルですね)被って1時間以上電車に乗って来たんでしょ?

福島:なんかあると「いいや、これ被っとけ」爆。

辰巳:テニスサークルやってた学生時代から?

福島:そのときはまだやってなかったですね。

辰巳:そのテニスのサークル入って車の免許取って北海道中ドライブしていた学生時代の話は先週伺いましたけど、卒業してどうされたんですか?

福島:(学科は)理系だったんですけど、「このまま僕は周りに女性がいない人生を送っていいんだろうか?」と。

辰巳:だって北大生モテるでしょ?

福島:それがですね、意外にモテない、いや、ホントですよ。モテるだろうと僕も思ってたですよ。そしたら北海学園大学とか地元の私立大学の方がモテてる笑笑。

辰巳:確かに工学部だから当時は女子はそんなにいなかったんですよね?

福島:私んときは同じ学科(金属工学科)は40人中8人しか女子がいなかった。ま、高校時代から比べればいい方ですけど。高校は男子校だったんで。

辰巳:高校男子校?

福島:前橋高校。

辰巳:そうかそうか、前橋女子があって男子は前橋高校。群馬(の進学校)といえば高崎高校か前橋高校ですもんね。先輩にもけっこうエラい人いるんじゃないですか?

福島:そうですねぇ、いろいろいらっしゃるみたいですけど名前がなかなか出てこない。糸井重里さんとか。

辰巳:高崎高校は福田赳夫さんとかね。

福島:前橋はどっちかというと野党が多いです笑笑。

辰巳:で、北海道で就職活動して?

福島:そ〜ぅですね。でもだいたい東京に出てこなきゃなんなかったんですけど。

辰巳:ぇ、だって暑いのが嫌で北海道に行ったんでしょ?

福島:なんですけど、北海道就職先ないんですよ。8割が本州が本店。北海道銀行、今は無くなっちゃった北海道拓殖銀行とかはありましたけど、、、。

辰巳:あれ、そのころバブルでしたよね?

福島:就職活動の真っ最中にはじけました。大暴落が起きたのはその時だったんですけど、その時はまだ知らず。「また上がるんでしょう?」みたいな感じはまだあったんです。

辰巳:工学部なのに金属工学科なのに銀行員?ぜんぜんポリシーないすね笑笑。

福島:ポリシーなんてものはないです。父親からも何考えてるんだと笑。それで当時は日本債券信用金庫と言われていた、今はあおぞら銀行の札幌支店に入りました。ちなみに調子こいてその時日銀も受けてみたんですよ。そしたら(面接官が)半笑いで「また来てください」爆。

辰巳:なんか失礼な笑。

福島:工学部だったからか?日銀さんは工学部NG、かも。あの半笑いが今でも記憶に残ってます爆。

辰巳:今でも恨みがあるとか?

福島:恨みは特にないんですけど。その時の僕の実力は、長期信用金庫のそこ(日債銀)かなーと思いました。

辰巳:で、そこに就職して、また札幌生活は続くんですね?

福島:続きます。

辰巳:なかなか進まない笑。銀行入ったらモテた?

福島:えーーっと、モテたっけ?笑。でも彼女はいました。

辰巳:その頃のお酒はなんでした?サッポロビール?

福島:ビールは飲んでました。2杯ぐらい飲んだ後は日本酒だったかもしれないです。

辰巳:すすきので夜な夜な、でしょ?プライベートもあるでしょうけど、接待とかもあるんでしょ?

福島:営業にはいたんですけど、長期信用銀行って債券が発行できて、その債権を金融機関に売る仕事だったんですね。その中でもいちばん小さいところだったんで「長期信用金庫、この先必要なのか〜?」なんて言われ始めた頃で、「債券の銘柄格差」ってのが出ちゃったんですよ。
こう見えて、僕仕事ちょっとはできるんですよ笑。ちょっとできるもんだから、地方の信用金庫とかにも銘柄格差が出ても引き受けてもらえてたんです。そしたらこの仕事から外せなくなっちゃって、ずーーーっとやらされることに。

辰巳:話が難しくなってきちゃった💦時間なくなってきちゃったので続きはまた来週。いろんなところに話がいっちゃって面白いっすねぇ。次回はワインの話もしましょう笑。

福島:はい、マキでいきましょう笑笑。

全員:ありがとうございました!!!


武蔵ワイナリー
https://musashiwinery.com/

収録会場
日比谷パレス
https://hibiyapalace.co.jp/

News Data

プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2024年11月14日放送回

ワイナリー

武蔵ワイナリー
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収録会場

日比谷パレス
https://hibiyapalace.co.jp/

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