2020年7月から始まった*ラジオ番組「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」。2024年7月放送分から『**プリオホールディングス提供』になりました。引き続きお楽しみください。
(*Tokyo Star Radio:https://775fm.com/ **プリオホールディングス:https://prior.co.jp/)
2024年11月のゲストは埼玉県小川町「武蔵ワイナリー株式会社」の代表取締役有機農家発酵おやじ(←、と名刺に書いてあります)、福島有造さんです。
”ペティヤン”な微発泡なはずの、ビミョ〜なオレンジワインで乾杯!その後も”ビミョ〜’な発言が続く初回です。お楽しみください!(全4回 1回目)
辰巳:めっきり寒くなってきました11月。今月のお客様をご紹介したいと思います。埼玉県小川町「武蔵ワイナリー」の代表、福島有造さんです。小川町ってなかなかちっちゃい町なんですよね?埼玉県っていっぱい市町村があって、どこにあるのやら関西人にはまったくわからない笑。
そしてこれまた関西出身の、プリオホールディングス総料理長の井村貢シェフです。
全員:よろしくお願いします!
辰巳:どういう風に言えばいいんですかね?関越自動車道で、群馬の高崎方向に行く途中?
福島:そうですね。嵐山小川インターってのがあって、そこからはそんなに遠くないです。
辰巳:今聞きましたけど電車だと東武線で池袋から1時間15分?そこに小川駅ってのがあるんですか?
福島:「小川町駅」です。
辰巳:これだけ聞いてもまだわかんないっすけど笑、埼玉県の真ん中よりちょっと北、ですね。ワイナリー自体も「なんでこんなところに?」笑。秩父には3軒ぐらいありますけど・・・。
福島:僕自身(小川町は)有機農業で有名な場所だったんで、農業をやりに行った場所なんです。そこで学んで、(ゆくゆくは)長野の東御市あたりに行くのかなーなんて考えてたんですけど。この小川町に足を踏み入れてみたら、物事が面白いようにコロコロと運んでしまって、、、。
辰巳:方角が良かったんですかね?
福島:そういうものだと思います。
辰巳:ご出身はどちら?
福島:群馬の伊勢崎です。伊勢崎から(小川町は)1時間ぐらいです。
辰巳:東京に出るより近いビミョ〜なとこ笑。土地勘的にはそんなに遠いとこじゃなかったんですね?
福島:はい、でもほぼ足を踏み入れてなくて関越で素通りしてた笑。
辰巳:でも関東平野で山にかかる前でしょ?
福島:一応秩父山系の末端ぐらいには位置しています。
辰巳:川は?利根川?
福島:、ではないですね。確か笑、荒川水系です。
辰巳:すいません、最初から位置の話ばっかりで笑。ではまずは乾杯して、口を湿らせたいと思います。
全員:カンパ〜イ🎶
【デラオレンジ2024 ペティアン】
辰巳:えーと、これは白ワインというかオレンジワインというか、、、。飲んでみましょう。
井村:なんて言うんですかねぇ。あま〜い、ねっとりした香りで濃厚。だけど口当たりはスッキリ。
福島:今年のブドウで造ったワインです。小川デラウェアオレンジ2024。一応ペティアン、泡あり、になる予定だったんですけど笑笑、
辰巳:泡抜けちゃったんすか?
福島:でもあとで”ペティアン”の定義読んだら「無発泡も稀にある」。その稀な方爆。
辰巳:ペティアンって「発泡性」という他に意味なかったでしたっけ?
福島:「発酵中の若いうちにそのまま瓶詰め」、というようなことを言うらしいんですけどね。『美味さを追求するあまり発泡性が抜けた』という笑。
辰巳:ま、どっちかというと’美味さ’を追求したほうがいいとは思いますが。これほんと美味しいです。オレンジのエグミとかアタックは強くなくて優しい味ですよね。デラウェアも自社で栽培されてるんでしたっけ?
福島:はい、してます。
辰巳:ワイナリーができる前の6年ぐらい前に伺った時にはデラはまだなかったですよね?
福島:そうです。2011年に畑を始めて、2019年にワイナリーを起しました。辰巳さんがワイン祭にお越しいただいたのは2018年です。
辰巳:それまではどっかに委託醸造?
福島:そうですね。*CFAバックヤードワイナリーさん。
(*Cfa Backyard Winery:https://www.winemaker.jp/)
辰巳:ってことは2024年は6回目の自社醸造。ってことはこれは新種だ?11月ですからヌーヴォーですね。
福島:そういうことになりますね。先日ワイン祭を今年もやらせていただいたんですけど、その時の”目玉のワイン”がこれ。「発泡してるし美味しいし」ってなる予定がちょっと”泡”が抜けちゃいました笑笑。
辰巳:当日開けてみたら「泡なかった💦」みたいな?笑。
福島:いや、その前から「あれ、これ(泡)ないなー」は気づいてたんですけど、もう「オレンジペティアン」ってなってしまったので(←エチケット印刷済みだったんですね)、もうそのまま。
辰巳:このエチケットが手描きでいいんですよ。鉛筆画?
福島:そうです。
辰巳:お父さんとお母さんと子供と犬と猫。
福島:菊池日出夫さんという小川町在住の絵本作家の方に描いていただきました。ブドウの樹がちょっとリアリティに欠けるんですけど笑、鳩(←埼玉県のシンボルはシラコバトらしいです)とかはめちゃくちゃリアリティがあるんです。
辰巳:このワインはおいくらですか?
福島:これは実は、ワイン祭用で出したもので、このワインとワイン祭のチケット(1000円)とバス代(500円)がついて前売り5000円だったんです。
(「小川のワイン祭2024」チラシはこちらです:https://musashiwinery.com/10-26土27日『第10回-小川のワイン祭-』開催!//)
辰巳:つまみは?
福島:別途買ってください爆。
辰巳:ワインはおおよそ3500円というところですね。
福島:でも当日券は6000円、ビミョ〜なところです笑。今は一応販売はしてないことになってるんですけど、じゃぁ完売したか?っていうとしてない笑、辛い事情ではあります。
辰巳:ビミョ〜なことが多いですね笑。ま、いいや笑(ぇw)。シェフお料理は?ワインに合わせてオレンジ色ですが?
井村:人参と八王子の葉生姜を使ったブルーテです。
【八王子産人参と葉生姜のヴルーテ 生姜のジュレとコンフィテュール添え】
辰巳:なんかビミョ〜な苦味と甘みがあります。
井村:ワインの複雑なフレーヴァーと合わせたいなと思いまして。上の葉っぱは人参、ジュレは生姜です。
辰巳:こうやって食べながら飲むとワインの味がどんどん変わってくる。
福島:「なんの料理でも合う」っていうのがうちのどのワインにも共通したコンセプトにしていて、「旨みを強く」を常に考えてますが、ま、そうは言っても万能に合うわけではなく、でもこのお料理はすごく合う。さすがです!
辰巳;アルコール度数は?
福島:12%。ブドウの糖度は23度でした。
辰巳:だとしたら度数もうちょっと上がりません?
福島:自然発酵ですんでこのまま置いといたら発泡性出てくる可能性はあったんです。だからまだちょっと甘み残ってますもんね。ココ(・ファーム)さんが言ってたんですけど、途中で発酵止まったのに樽に入れたらまた始まった(再発酵)、ってのがあるらしいんですよねー。
辰巳:このワインはそのために売り切れにせず寝かせてるんですよね?爆
福島:またビミョ〜なことを笑笑。
辰巳:ではここらでリクエスト曲を。今日は何にしましょう?
福島:あまり音楽を聴く人生じゃなかったんですけど、ユニコーンの「大迷惑」を。これを聴いてた頃は就職活動していたあたり。”サラリーマンになってく悲哀”を歌った曲でかなり刺さりました笑。
井村:知ってます!(←シェフが知ってるのはかなりめずらしいです!)当時若かった子は知ってるかと笑。
福島:(ボーカルの)奥田民生さんもまだまだ若い頃。
辰巳:じゃぁ僕も聴いてみたらわかるかも。(←それはどうでしょう笑)
UNICORN「大迷惑」(1989年)
https://www.youtube.com/watch?v=ROeIrzgNkzw/
辰巳:何年生まれですか?
福島:1968年。昭和43年の7月5日生まれです。
辰巳:56歳ですね、僕より10歳下だ。このビミョ〜(?)な歳の差、さっきの歌、やっぱりわからなかった笑。
辰巳:元々伊勢崎で生まれ育って?
福島:はい、高校まで。
辰巳:大学はどちらに?
福島:北海道に。(北海道大学です)
辰巳:何をしに?笑。
福島:理由は、群馬暑くてどっか寒いとこ行きたいな爆。最終的には工学部に入りました。理系ってざっくりで理一、理二、理三ってなってまして、
辰巳:東大とおんなじなんですね。
福島:そうですね。で僕は理二に入りました。化学が得意な人がいくようなところでそこで4年間。
辰巳:その4年間はどうしてたんですか?
福島:正直申し上げまして・・・学業は何もしなかったです。
辰巳:しませんよね笑。「勉強しましたっ!」っていう人周りにほとんどいませんもん笑。だいたいがクラブ活動か麻雀。僕も芝居とアルバイトしかしてない。
福島:北海道行くとだいたいそこで(車の)免許取る。道内ドライブするとき1時間60キロで計算して、札幌から道東のとんでもないところまで行っちゃったり、「帯広に焼肉食いに行こう」とかもうわけわかんない爆。
辰巳:学生ってそういうとこありますけどね。クラブ活動とかは?テニスとか?
福島:いきなり当てましたね笑。
辰巳:そんな臭いがした。女の子にモテたくて音楽かテニス笑。
福島:図星です☆一応硬式だったんですけど、それすらちゃんとやんないという笑笑。
辰巳:お酒は飲んでたんですか?
福島:父も母もほぼ飲まない、兄貴も飲めない、のになぜか僕だけ飲めるんですよ。
辰巳:じゃ、大学に入ってから飲むようになったんですか?その前?(我々の頃は)10代の頃から普通に飲んでましたけど?
福島:高校生の時ちょっとぐらいは。さすがにワインはまだ飲んでないすねぇ、美味しいと思えなかった。
辰巳:まさかこんな人生になるとは!?ですよね。今日は時間になってしまいました。この話の続きはまた来週伺いたいと思います。
全員:ありがとうございました!!!
武蔵ワイナリー
https://musashiwinery.com/
収録会場
日比谷パレス
https://hibiyapalace.co.jp/
News Data
- プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2024年11月7日放送回
- ワイナリー
武蔵ワイナリー
https://musashiwinery.com/- 収録会場
日比谷パレス
https://hibiyapalace.co.jp/