ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2024年5月16日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2024年5月のゲストは長野県塩尻市の「(株)アルプス」代表取締役社長兼営業本部長、矢ヶ崎学(やがさきまなぶ)さんです。
国内でもトップクラスの『日本ワイン』生産量を誇る「アルプス」の5代目の3週目。
引き続きハードロック・ヘビメタをこよなく愛する矢ヶ崎さん。若くしてロックに目覚めましたが自身が「ギターやろう!」となったのは今世紀に入ってから。いったい何があったのでしょう?長野といえば、の「コンコード」で今週は乾杯です。(全5回 3回目)

辰巳:5月3回目。今月のお客様は長野県塩尻市、アルプスの矢ヶ崎学社長です。そして「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフです。

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:まずは乾杯しましょう!

全員:カンパ〜イ🎶

【ミュゼドゥヴァン 信州プレミアムコンコード 2022】
https://www.alpswine.com/products/wine/wine1/554391.html/

辰巳:う〜ん、旨いっ!シェフどうですかこのワイン?

井村:料理を合わせるときにちょっと味を試てビックリしたんですけど、グラスに注いだ時の色と味のイメージが違い過ぎて・・・。(色の割には)フルーティーで、甘みもあって・・・。

辰巳:これが長野を代表するワインなんですよ。日本でいちばん造られてる赤ワインはマスカット・ベーリー・A。2番目がこのコンコード。でもだいぶ減ってきてるって話が・・・。

矢ヶ崎:そうですね。ご存知の通り、塩尻は日本一のコンコードの生産地。明治時代からアメリカから渡ってきたブドウ。

辰巳:ナイヤガラとは親子でしたっけ?

矢ヶ崎:そうです。アメリカの「革命」の地がコンコード。

辰巳:ん!?どのあたり?東なんでしょうね。

矢ヶ崎:ま、本国では主にジュース用、それが渡ってきたブドウで、塩尻では昭和の初期からワイン用として使われてきたブドウ。でも戦後はワインの需要もなかなか伸びなかったので。。。1990年半ばすぎぐらいから赤ワインブームが起こったのでコンコードも需要があって。『甘くてフルーティ』。これからワインを飲もうと思ってる人への入り口としてはよかった。
私が1990年に入社したときには、会社の内容としては「ジュース8割、ワイン2割」。ワイナリーとして設立したのに、そのころはどちらかというと”ジュースメーカー”。そのころは私も「日本一のジュースメーカーにしよう!」って思ってた。『日本の’ウェルチ’に!」。実際そのころは日本のブドウジュース生産量日本一だったんです。

それでいいかなぁとも思ってたんですけど、数年後に赤ワインブームがあって一気にコンコードのワインの需要が増えて、。(「コンコード」参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/コンコード_(ブドウ)/

辰巳:これ残糖はどれぐらいですか?

矢ヶ崎:残してはいるんですが、これは通常のコンコードの造り方とは違ってます。通常は’無添加’とか’新酒’に合うブドウなんですけど、これはあえて樽に入れて熟成させて、ヨーロッパのワインに近づけてます。「ブドウは米国系の品種なんですけど、スタイルは欧州系に近づけてみよう」にトライアルしました。さっきシェフが仰ったように「見た目は辛口、でも口にするとフルーティ」、ほどよい樽香とマッチしてるかと思います。

辰巳:「ミュゼ・デュ・ヴァン」は前からコンコードってありましたっけ?

矢ヶ崎:はい、このシリーズのコンコードはすべてこのスタイル。

辰巳:逆に言うと、この樽香がうまくマスキングされて?

矢ヶ崎:そうです。このトライアルをする前は、コンコードのフルーティさと樽香はマッチングが良くないんじゃないかと少し危惧したんですけど。やってみるとほどよい樽香とフルーティさと甘さが溶け込んでるって感じですね。

辰巳:これはおいくら?

矢ヶ崎:1600円

外野:やすっ!

矢ヶ崎:「コンコードにしちゃ・・・」っていう値段ではありますが(通常コンコードの相場は1200〜1300円とのことです)。

辰巳:今日のお料理ですが、エビ?

井村:エビです、今日のワインの甘みを活かしてアスパラガスのグリルと合わせてみました。ソースは少しレモンバームで香りをつけたアメリケーヌで。

辰巳・矢ヶ崎:いただきます!!

【グリーンアスパラガスのグリエ オマールエビのソースレモンバーム風味】

矢ヶ崎:このソースにはちょうど合うと思います。

辰巳:口の中で混ざってまた新しい味が創られる感じ。

矢ヶ崎:こういうのってワインをちょっと飲んだときにイメージが浮かぶんですか?

井村:味もそうですけど、色もけっこう大事で。

矢ヶ崎:日本ワインとお料理のマッチングってのは、いわゆる輸入ワインとのマッチングと異なるところがあるんですか?

井村:ヨーロッパのワインはしっかりしてる傾向があるのでそれに沿ったしっかりしたお料理を作ることが多いんですけど、「日本ワイン」は基本的に”和食に合わせる”前提で造られてる感じがするんで、どちらかというと軽いタッチに仕上げることが多いです。『和食の良さ✖️日本ワイン』を考えて作ってます。

矢ヶ崎:我々ワインの造り手としては「家庭にワインを普及させたい!」っていう思いがあって、それには’家庭料理にうまくワインを合わしたいな〜」ってのがあって。そういうときに、今シェフの立場のお考えとしてどういった合わせたかをすればいいですか?

井村:そぅですねぇ、家庭料理だとお醤油使ったりだとか。旨味成分はアミノ酸なので。あとは魚や魚介のイノシン酸とかと組み合わせればいいのかなと。

辰巳:僕はね、コンコードとはお刺身によく合わせるんすよ。わさびとか花穂紫蘇みたいな(和系)ハーブにとってもよく合う。美味しいですよ、最近コンコードマイブーム♡ っということで、ここでコンコードに合わせた曲を、今日はなんでしょうか?

矢ヶ崎:先週確か高校時代のサッカーの話でKissの「デトロイトロックシティ」だったんですけど、大学に入ったらサッカーもういっかな〜で、何しよう?。で、「ギターやってみよう!」ってなってギター買ったんですよ。でもギターって難しくて、しかも、大学時代って他にもたくさん誘惑があってやりたいことたくさん!

辰巳:女の子たちとか?笑。

矢ヶ崎:それは他のワイナリーの方達だと思うんですけど笑笑。私の場合は買ってあったギターを弾かずに’ほぼ放置’しといたんです。それから35年後。。。2018年の6月に、『KISSのメンバーになる』という夢を見たんです笑。

辰巳:そんな夢みますか、フツー?笑。化粧してました?爆。

矢ヶ崎:そこはわからないんですけど(←ご自身の顔は出てこなかったんですね)、いざステージに立ってみるとぜんぜん弾けなくてポール・スタンレー★とジーン・シモンズ👅に怒られたっていう笑笑。で、目が覚めたとき『僕の人生「ギター弾けなくて死んでいいのか?」』とポッと思って実家に閉まっておいた20歳の時に買ったギターをまた取り出して。その9月に長野県警察の公安委員の拝命を受けて、その時の記者会見で『長野県警察の「雲は晴れたり」って言う曲を弾きたい』って言ったんですよ。

ちょっと話が長くて申し訳ないんですけど笑、それからギターを始めた。「ギターの神」と言われたマイケル・シェンカーっていう人のインストゥルメンタルなんですけど、この「イントゥーディアリーナ」って曲は「これだったらボーカルいなくても弾けるな」と思ったんすよ。とりあえずこれを弾こうと思って始めたらけっこう難しくて未だに8割ぐらいしか弾けない。その思い出の曲を。

辰巳:その警察で披露した矢ヶ崎さんのギター(「雲は晴れたり」)のほうが聴きたいんですけど笑笑。

矢ヶ崎:それはまた、、、笑。


MICHAEL SCHENKER「INTO THE ARENA」(1989年)
https://www.youtube.com/watch?v=EGY0KEGVK6Q/

辰巳:この曲の最中に矢ヶ崎さんが弾いてるギターの画像をちょっと見せていただいたんですけど、化粧して、これはKISSの仮面?

矢ヶ崎:覆面!笑。

辰巳:ギターっていうとね、なんとなく学生時代は”フォーク(アコースティック)”だと思っちゃうんですけど(矢ヶ崎さんは)電気ギター(←電気って😂)なんですよね?笑笑。

矢ヶ崎:フェンダージャパンのスクワイヤーっていうブランドなんですけど、それはなんと、松本のフジゲン(←フジゲン株:https://www.fujigen.co.jp/company.html/)っていうメーカーが作ったもの。

辰巳:それを北大時代にわざわざ松本から取り寄せた?

矢ヶ崎:いえいえ、普通の楽器店でも売ってました。当時4万5千円、今だと10万円ぐらいかと。

辰巳:だいたい学生時代にギターやる人って「女の子にモテたい」じゃないですか。そんなこともあったんじゃ?

矢ヶ崎:ぜんぜんない。僕は純粋に「実際にKISSのメンバーになったかのような錯覚を得たい」「日頃聴いてる曲を自分も弾けるようになりたい」。

辰巳:女の子は?笑笑。例えばね、高校時代に付き合ってた女の子が矢ヶ崎さんが北海道大学に行くことで離れ離れになるじゃないですか?そんなこともあったでしょ?

矢ヶ崎:それはね、あんまりしゃべれないす笑。(←辰巳芸能レポーター、めずらしくかわされてしまいました)

辰巳:奥さまとはどこで?

矢ヶ崎:うちの家内とはですね、松本にPARCOあるじゃないですか、来年終わっちゃうんですけど。その中に『Yohji Yamamoto』のワイズ館があって、僕がそこにたまたま行って洋服を見てたら、いた爆。

辰巳:一目惚れと?

矢ヶ崎:ん、まぁそういうことです笑。ボクすんごいシャイなんで、「手紙」と「ラブソング作戦♪♡」ですね爆。

辰巳:ギター持ってって歌ったとか?笑笑。

矢ヶ崎:自分が好きなラブソングをカセットテープに(録音)・・・。45分テープだったかな、だと12〜13曲入るじゃないですか。そん時に流行ってたダイアナ・ロスとか、あとは誰だったかな?。

辰巳:ヘビメタじゃない?

矢ヶ崎:(ラブソング作戦)は違いますね。

辰巳:それはいつ?

矢ヶ崎:アメリカに行く前です。北海道大学卒業してアメリカに行くのが6月だったんで、その間の3ヶ月、英語を習いに松本のPARCOの前に、、、いいのかな、こんなこと言って?

辰巳:いいんです、だってそういう番組ですから笑(ぇw)。

矢ヶ崎:英語まったくできなかったしこれはマズイなと思って週に2回ぐらい通ってて。授業が終わって電車までの時間があったんでたまたま目の前のPARCOに。北大時代は札幌のPARCOにはずっと通ってたんで「松本のパルコなんてどうせ大したことないんでしょ?」と笑。

辰巳:そしたら別のものが売ってた笑笑(ぇw)。

矢ヶ崎:売ってはいませんっ!爆。

辰巳:運命ですよねぇ。

矢ヶ崎:そうです、そのとき行ってなかったらそれまで。

辰巳:札幌の女性って綺麗な方多いじゃないですか。

矢ヶ崎:ですねぇ。でも(松本PARCOで)「この人逃したら後悔する」と思いました。

辰巳:で「一緒にアメリカ行きませんか?」に?

矢ヶ崎:そこはシャイなんで、そういうダイレクトなアプローチはできないんすよ。だから「ラブソング大作戦♡」とか「アメリカ土産〜🎁」とか。

辰巳:結婚したのは?

矢ヶ崎:それから6年後ぐらいじゃないですか?

辰巳:その話はまた来週かな。

矢ヶ崎:いや、この話は今週で打ち切りということでお願いします爆。

辰巳:ぁ、もう時間になりました。この話の続きはまた来週。

全員:ありがとうございました!!!

【お知らせ】
2020年7月から4年間、会場を提供していただいた「Villas des Marriages 多摩南大沢」が6月末、惜しまれつつ閉店されました。なお、番組は「プリオホールディングス(https://prior.co.jp/)」系列の店舗に会場を移して継続されています。
引き続きお楽しみください。


株式会社アルプス
http://www.alpswine.com/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2024年5月16日放送回

ワイナリー

株式会社アルプス
http://www.alpswine.com/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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