ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2023年10月26日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2023年10月のゲストは山梨県山梨市の東晨(とうしん)洋酒株式会社、醸創責任者の田草川和仁さんです。
めんどくさがり屋を自称する田草川さんの醸すワインとは?これからの展望は?ラグビーからようやくワイン造りの話になったところで最終回。
(全4回 4回目)

辰巳:今月のお客様は山梨市、東晨洋酒代表の田草川和仁さんです。今日が最終回だというのに話がぜんぜん進んでない💦

田草川:申し訳ございません笑笑。

辰巳:この番組、確かワインの番組だったと思うんですが、ラグビーの話が確実に多かった今月でございます笑。なんとか「大学を卒業して、アメリカに行って、北海道に行って、(実家に)呼び戻されて、ワイナリーを引越して、実家の敷地内にワイナリーを建てた」ってとこまで。(←先週ようやくここまで話が進みました)それはいくつの頃?25、か。

田草川:そうですね、それぐらい。

辰巳:「これは宿命かな」ってな感じはしたんすか?

田草川:もうその時は「しょうがないな〜」みたいな笑。やることもなかったし。

辰巳:そのときはいちばん何がしたかった?

田草川:プラプラしたい爆。とりあえず日本中プラプラしたい。

辰巳:血液型は?

田草川:A型です。

辰巳:A型にしてはめずらしくないですか、ねぇシェフ?(←シェフもA型です)
ぁ、今日もこの会場Villas des Marriages 多摩南大沢の井村貢シェフにも同席いただいています。まずは乾杯しましょうか。今日は赤ワインです。

全員:カンパ〜イ🎶

【ペトリコール マスカット・ベーリーA 2020樽】

辰巳:「ペトリコール」のマスカット・ベーリーAですね。1週目がペトリコールの白(ケルナー)でしたけど、山梨だと普通のシリーズは、赤はベーリーAで白は甲州のパターンが多いんですけど、「ペトリコール」はベーリーAとケルナーなんですか?

田草川:はい、あともういっこ、ベーリーAの樽なしもあります。

辰巳:これは樽熟成の方の2020年。さ、これ何本っ(生産本数)!?爆。(っと裏ラベル読みました)635本。なんか中途半端。2樽だったらちょっと余っちゃう。

田草川:笑。継ぎ足し用のも入ってるということで・・・。

辰巳;ではお料理食べましょう。シェフ、今日はなんでしょう?

井村:はい、今日は地元のジャージー牛を使ってます。

【磯沼牧場のジャージー牛サーロインのソテー プロヴァンス風】

田草川:地元に牧場がっ!?

井村:八王子の磯沼牧場というところです。

辰巳:(基本的には)乳牛ですよね?

井村:はい、これは雄。シンプルにソテーして、プロヴァンス風ソース。ま、オリーブやトマトが入ったフォンドヴォーベースのソース。

辰巳・田草川:いただきま〜す!!

田草川:ちょっとスパイシー。

井村:香草を練り込んだバターをソースの最後に入れてるのでジャージー特有の香りを相殺。

辰巳:ジャージーの香りって?

井村:ちょっと野生味というか。普通に出回ってる国産の食肉は少しミルキーな香りがするんですけど、このジャージーはどっちかっていうとハービー。牧草中心で食べてますんで。

辰巳:食感はラムみたいな感じ。

井村:そうですね。いわゆる’柔らかい’肉ではなく、’噛むと旨みが出てくる’。ベーリーAに合わせるにはこういう方がいいのかなと。

田草川:ワインに酸味もあるんで、これは合いますね。

辰巳:ベーリーAは自社畑?

田草川:そうです、僕の栽培してる畑。

辰巳:袋かけたりもするんですか?

田草川:傘はかけます。傘は蝋引きの紙の傘なんですよ。なんで鳥は平気で破いちゃう。鳥の食材だし。最近はハクビシン。

辰巳:ハクビシンが木に登ってくる?

田草川:そうですよ。鳥はもう食い散らかしちゃうんですけど、ハクビシンは棚の上に登って傘を取って、一房キレ〜イにちゃんと食べてくれるんですよ苦笑。

辰巳:じゃ、ハクビシンの方がまだ許せますね?ハクビシンよく分かってますね。

田草川:ですね。その下に皮がちゃんと落ちてるんです。アイツら皮はちゃんと剥いて食べるんです。

辰巳:なんかハクビシン可愛いくなってきました笑。

田草川:いやいやいやいや、見つけたら死刑です笑笑。

辰巳:ハクビシン料理したらうまいんすかね。(←そこ?)

田草川:したことないす。(←ですよね笑)

辰巳:ここにくるまで(4週目、最終回です)ワイン造りのこだわりとかまだ聞いてないんですけど笑笑、どういうブドウ、どういうワイン造りしたいなーとか?

田草川:よく話はしてるんですけど、料理を作る時、「こういう料理を作りたいんで、こういう食材を揃えましょう」、という考えと「冷蔵庫パ〜ンと開けて、そこにある食材で作りましょう」という2者があると思うんすけど、うちは後者。
その年のブドウの出来とかで、「こんな仕込み方したらどんなのできるかなぁ〜?」。よく言えば臨機応変。

辰巳:料理屋さんに行ってもそっちの方が好きです、し、無駄が出ない。それができるのは料理が上手い人。ねぇシェフ?シェフなんてそこにある食材”適当”にやっちゃいますからね笑笑。

井村:”適切に”爆。

田草川:元々がめんどくさがり屋。「教科書通り」の、仕込みをします、温度測ります、経過見ます、、、とかやってたんですけど、毎日毎日やってると「慣れ」とか出てきちゃって、そういうのがめんどくさくなる。

辰巳:つまり、自分の感覚に自信を持ってるんじゃなしに、(単に)めんどくさい?

田草川:まぁ。。。笑。仕込みも最近はあんまり機械使わないように。例えば除梗破砕。アイツら(機械)使ってると、実際準備と後片付けで時間費やされちゃうんです。すっげータイムロス、片付けもすっげーめんどくさいんすよ。

辰巳:それはね、仕込み量が少ないから笑。

田草川:それは確かにそう。うちの(本数)レベルであれば、負荷はかかりますけど、全部人力でやったほうが。。。だから今は全房で手踏みで破砕して、

辰巳:今飲んでるこれも?

田草川:これは女子高生たちが踏んでくれた・・・。ぁ、この年だけですよ。

辰巳:・・・わりとプレミアム的な?笑。ラベルに書いてます?

田草川:いや、一切触れてません笑。

辰巳:そのほうがいいかも笑。

田草川:で、このワインもそうなんすけど、今年からは全部のワインに野生酵母を使って造ります。純粋酵母?乾燥酵母ってけっこう高いんですよ。うち貧乏だからなるだけ経費削減。このワインの年(2020年)からテスト的にやってきたんですけど、「なんかできるじゃーん」ってなって笑笑。
それから全部野生酵母にシフト。

辰巳:へぇ、楽しみですね。ではここでリクエスト曲を。今日は何にしますか?

田草川:先週アメリカの農業実習の話をさせていただいたんですが、カリフォルニアのサンガっていう町のブドウ農家で「藤稔」と「巨峰」を垣根で栽培してて、いろいろ失敗してボス(日本人だそうです)に叱られた。
その時に勇気づけてくれたのが、ベイブっていう女性グループの、

辰巳:ぉ、シェフ反応早かった。

井村:はい、世代です笑。

田草川:「ひとりぼっちのウォーリアーズ」にずーっと勇気づけられて1年がんばってこられた。いい曲。

辰巳:アメリカの曲?

田草川:いやいや、日本の可愛い女子二人♡

辰巳:そうでしたか。ではどうぞ。


BaBe【ひとりぼっちのWarriors】(1987年)
https://www.youtube.com/watch?v=CVtydB6VrQc/

辰巳:シェフ、元気になりました?

井村:はい!

辰巳:そんなもんなんすね、歌ってねぇ。

辰巳:今日もう最終回ですが。シェフどうでしたか、今月のワイン?この番組が始まってもう160〜170本ぐらい飲んで、それと同じ量のお料理も作ってきたと思うんですけど?

井村:ワインに特徴があったので、料理の合わせ方はやりやすかった。「どこの特徴に合わせればいいか?」みたいのはわかりやすかったです。

辰巳:それぞれに味わいの特徴ありましたしね。

井村:このお店でもしばらく今月のワインを提供していきますが、あまりにも(生産)本数が少ない笑笑。

田草川:いちばんたくさん造ってるのは「*飯島さんちのベリーA」っていう。これも今までは乾燥酵母使ってたんですけど、今年は野生酵母。
(*飯島さんちのベリーA 参考サイト:https://yamanashi-wine.com/SHOP/yto0327022.html/

辰巳:今日なんでこのワイン持ってこなかったんですか?笑笑

田草川:まぁそうも思いましたが、チマタにはけっこう出回っちゃってるんで面白くねーかなー。

辰巳:あくまで面白みを追求するタイプなんですね。ちなみにそのワインは何本ぐらい造ってるんですか?

田草川:去年までは4000本ぐらい。今年はちょっと減らして2500本かな。

辰巳;一升瓶は?

田草川:、も出してます。

辰巳:なかなか手に入らないワイン、もうちょっと注目されてもいいワイナリーなんですけどね。

田草川:ひっそりとひっそりと笑。(←蚊の鳴くような声でした)

辰巳:ちなみに*ラガーワインは売れてますか?
(*ラガーワイン参考サイト:https://search.yahoo.co.jp/shopping?p=東晨洋酒+ラガーワイン&x=wrt&aq=-1&ai=34137b9b-7313-47d6-a91d-39f29b3d7c96-1&ts=6893&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&ml=q%3A東晨洋酒+ラガーワイン%3Bprop%3Aec_pdlist%3Bcvpk%3A104_1%3B&nasb=1/

田草川:おかげさまで。ぁ、でもねー、今日新聞に出てたんですけど、ラグビー(観戦)って「やっぱビール」らしいですよ笑。

辰巳:野球だってなんだって・・・。ワイン飲みながら観戦するスポーツって日本にはなかなかないですから。

田草川:ワイン飲んで欲しいんすけどねー。

辰巳:ま、ビールはビールでまた別もんだから。

辰巳:今代表になって13年? いや、平成13年ってことはもう22〜23年か。

田草川:四半世紀か。

辰巳:僕も日本ワインを応援し始めてから20年ぐらい。だから同じぐらいの期間過ごしてるんですけど、どうです、何か変わりました?

田草川:変わりましたね〜。まずブドウがよくなった、ダ〜ントツに!農家さんの意識が変わってきてる。

辰巳:それは生食用のブドウとして?それともワイン用?

田草川:ま、山梨の話。元々ワイン用のブドウって生食用で出せないのを原料にしてた歴史があるんですけど、今はもう「美味しいワインを造るために美味しいブドウを作らなきゃだめだよ」っていう認識をみなさん持ってる。「ブドウのクオリティが上がればワインのクオリティも必然的に上がる」。その影響は大きいかなぁとは思います。

辰巳:田草川さんが”そこにあるブドウで(ワインを)造る”ってのはわかりましたけど笑、これからの流れ的にどういうワイン造りたいと?

ワイナリーもどんどんできてライバルも増えてるんですけど、実は日本ワインの生産量消費量自体はそんなに増えてないんですよね。その辺も含めてどうしていきたいですか?

田草川:原料ブドウのところから言うと、気候が変わってきてるじゃないですか。

辰巳:山梨の人は特にそれを感じてるらしいですね。

田草川:はい。だから”美味しいブドウ”を作るために高冷地、寒冷地に移っていくんですけど。あくまで、この甲府盆地の「クッソ暑い、クッソ寒い」環境の中で「こんなワインができるんですよ」っていうのを僕は提供していきたい。

辰巳:でもそう思ってても気候が変わればなかなか(難しいんじゃ?)。もうちょっと畑を小高いところへ、とか。

田草川:変なこだわりかもしんないけど、「今ある環境の中で栽培できてるブドウたちから出来るワイン」を。適地で栽培されてるブドウから出来るワインと比べてどんなものになるのか?という楽しみもある、し、この劣悪な環境の中でも出来るワイン、「飲んでみてどうよ?」。その中で一人でもニコ☺️っとしてくれるお客さん見ると嬉しい。

辰巳:一人とは言わず、できればたくさんのお客様にね。

田草川:もちろんもちろん。これが世界中に広がってたくさんのお客様がニコニコ☺️☺️してくれれば。最初一口飲んで「ん?」ってなって二口目で「ほぉ」って言う反応してくれると「よしっ!」ってなります。

辰巳:後継は?

田草川:んーどうでしょうね。

辰巳:息子さんには(別のワイナリーで)お会いしましたけどね。彼は継ごうと思ってるんですか?

田草川:そういう意識は強いらしいですけど。

辰巳:オレはまだまだ引退しないぞと?笑。

田草川:もうボロボロなんで早く引退はしたいんですけど笑。

辰巳:あれ、お父さんは?

田草川:今年七回忌。

辰巳:ぁ、そうでしたか。

辰巳:いや、山梨の中でも個性的なワイナリー。もっと注目されてもいいワイナリーだと思います。これから自然酵母で造るということで、しばらくは注目していきたいと思います。

田草川:ありがとうございます!

辰巳:足を怪我して大変な中お越しいただき本当にありがとうございました!

全員:ありがとうございました!!!

お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

東晨洋酒株式会社
https://yn-sunriver.jimdofree.com/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2023年10月26日放送回

ワイナリー

東晨洋酒株式会社
https://yn-sunriver.jimdofree.com/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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