ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2022年5月19日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年5月のゲストは「有限会社 秩父ワイン 」代表取締役 島田昇(しまだ のぼる)さんです。
島田さんが「秩父ワイン」初代、浅見源作さんとの思い出を語ります。剣道家でもあった源作さんは1889年生まれ。
この年をとあるインパクトで覚えていた辰巳さんも今回はアツいです。(全4回 3回目)
(今月は1年ぶりの公開収録、近隣はもとより都心からもたくさんの方々が見学に来場されました)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:5月も半ばを過ぎましてだいぶ暑くなってきましたー、と言ってますが今日は4月23日。
「Villas des Marriages 多摩南大沢」のバンケットから公開収録をしております。
今月のお客様は「秩父ワイン」5代目社長の島田昇さんです。
(いつも通りこの会場の井村貢シェフにも同席いただいてます)

全員:よろしくお願いします!

(大拍手~)

辰巳:今週もこの3人でお送りしたいと思います。ではまず・・・飲みましょう。
今回は赤ワインですが、色がね、ちょっとオレンジがかっていて熟成した感じで。美味しそうです。

全員:カンパ~イ🎶

「秩父ワイン」源作印 マスカット・ベーリー A 低温醸し・樽貯蔵

辰巳:シェフどうですかこれ?

井村:すごい濃厚なんですけど、甘みがうわぁって広がっていくような感じ。熟成してるなって。

辰巳:ですよね。さ、昇さん(島田社長のことです)、このワインはどんなワインでしょ?

島田:2001年ごろから*低温醸し方という醸造方法を取り入れてまして、2009年にマスカット・ベーリーAを仕込んだワインです。
発酵に先立ってブドウをタンクに入れて低い温度で1週間ぐらい漬け込むわけです。
(*低温醸し方≒コールドマセレーション 参考サイト:https://wine-link.net/pc/dictionary/detail/1967

辰巳:ブドウを潰すと皮や種から色が出てくるんですが、それをどのくらいの温度で?

島田:4℃ぐらいです。温度が上がりますと酵母が活動しだしますので(発酵してしまう)その前段階。そうすると泥臭いような味が抜けて
ベーリーAの良いところが出てくるわけです。その低温醸し方で1週間置いて今度は温度を上げて普通に発酵させます。

辰巳:なるほど。で、この後樽貯蔵もされてるんですよね?

島田:はい、発酵が終わったワインをフレンチオークで1年間熟成させてそれからボトリングしています。

辰巳:すごくバランスのとれたいいワインですよね。今日もこのワインに合わせてお料理を用意していただきました。
これはなんでしょう?

「佐渡マグロのグリル 野口さんのトマトのピューレと2種のアスパラガス」
(奥はスライスする前のマグロのブロックです)

井村:これはですね、佐渡マグロって言いましてー、メジマグロなんです。今日は大トロの部分使ったんですけど、
普通のマグロの大トロよりも脂がサラッとしてますんでこのワインがぴったり合うんじゃないかなと思って。

辰巳:ピンク色の大根おろしみたいのがかかってますけどこれは?

井村:このワインの香りに合わせてグレープフルーツと木苺をピューレにしたものとミントを少し刻んで清涼感を出してます。

辰巳:では味見してみたいと思います。昇さんもどうぞ。
う~ん、半ナマ。

井村:そうです!ちょっとグリルして香ばしい香りだけつけました。

辰巳:”さっとグリル”はこのワインの樽の香りと合うのかもしれません。どうですか島田社長?

島田:洗練された、いろいろ凝ってるなと驚いております。ソースに木苺とミント合わすなんてすごい!。

辰巳:これはNV(ノン・ヴィンテージ)なんですけどね。なぜですか?

島田:(リリースした頃は)ただ「美味しく飲めればいいんじゃない?」とヴィンテージを打つまでは考えなかったんです。

辰巳:これは4代目の頃のワインですかね?

島田:そうです。まだ先代がおりましたもんでそんなヴィンテージのことまでは・・・。

辰巳:前回予告しましたが「源作印」の初代、浅見源作さんのお話を伺おうと思います。
まず。これ”あさみ”じゃなしに”あざみ”と読むんですね。ワタクシ*浅見(あさみ)光彦という名探偵の役をやってたんですけど
こちらは”あざみ”と濁るんですって。あと30年ぐらい前に**大河ドラマで浅井長政の役をやったんですけど、
これも地元では”あざい”と濁るんですよ。だから本来「さ→ざ」と濁るもんなんですかね?その辺ちょっとわかんないんですけど。
秩父では”あざみ”さんと?
(*浅見光彦シリーズ:https://ja.wikipedia.org/wiki/浅見光彦シリーズ
(**信長 KING OF ZIPANG(1992年))

島田:そうです。家系によっていろいろだとは思いますが秩父の方で同じ姓の人はほとんど”あざみ”です。

辰巳:その初代の浅見源作さんは明治22年生まれ、1889年なんです。歴史の勉強してる頃を紐解きますと
この年に生まれた有名人がけっこういまして。一人はチャーリー・チャップリン、一人はアドルフ・ヒトラーなんですよ。
大阪で浜村淳さんが「思い出は映画とともに」ってやってたんですけどみなさん知りませんよね?笑。
浜村淳の「バチョンといこう(1974年)」という深夜放送の番組だったんですが
チャップリン(関西弁の発音のイメージ→茶っプリン)の「独裁者(1940年)」の話になった時。
チャップリンが同い年のヒットラーの役をやって「人が一人の人間を殺したら罪になるのに、戦争で大勢を殺しても罪にならない」
という強烈な皮肉を込めた映画だったんですけど、そういうイメージで子供の頃から1889年はインプットしてました。
その二人と浅見源作さんは同い年なんです。どうですか、複雑ですか?笑。
源作さんはワインを志したけど独学だったので、自転車で秩父から神田の古本屋さんで川上善兵衛さんの「葡萄全書」で勉強したと
伺いましたが、川上善兵衛さんは確か明治元年生まれ。日本ワインの草創期の方なんですよね。
源作さんってひぃおじいさんでだいぶ長命だったと伺ってます(←亡くなったのは91歳だそうです)。
子供の頃からかなりふれあいはあったんでしょう?

島田:はい、遊んでもらったりしました、もう高齢だったですけど。
剣道やってまして*千葉周作(←おそらくその一門)がうちの道場に道場破りに来たことあるんすよ。それをなんとか門下生みんなで撃退、
守ったんですよ。
だから〇〇派の流儀とか剣術の型は年寄りなのでいちばんよく知ってて、武道館でのお披露目の時には若い党主にアドヴァイスしたみたいです。
(*千葉周作:https://ja.wikipedia.org/wiki/千葉周作

辰巳:へぇ。昇さんには何かアドヴァイスとかはなかったんですか?チャンバラごっこであーしろこーしろとか?

島田:まぁやり方は教わったんですけど・・・やったことない人(←はい、昇さんです)にはね、教わってもそんなうまくいかないですよね笑笑。

辰巳:上手くなってたら今頃ワイン造りしてないかもしれませんからね笑。

辰巳:今日は源作じぃちゃんの好きだった曲をリクエストしてくださるということですけど。

島田:水前寺清子が好きでした、”チーター”ですね。ということで36歩・・・爆。

辰巳:もしかして「365歩のマーチ」のことですね。ではどうぞ。

水前寺清子「三百六十五歩のマーチ」(1968年)
https://www.youtube.com/watch?v=WFilEQVqKI8

辰巳:創業者の剣術家の源作さんが好きだった365歩のマーチでした。そういう人と実際接触があったのは羨ましいですよ。

島田:長生きをしてもらったんでよかったと思います。

辰巳:亡くなられた時は昇さん小学生?

島田:いや、高校ぐらいまで。

辰巳:!!!!!。高校生!?これは’もう財産ですよねぇ。

島田:えぇ、よかったです。

辰巳:関西人としては秩父って特別な親近感はないんですが、三十数カ所の霊場(←秩父三十四観音霊場)があったりね。
そういう場所だという認識はあるんですけど。

島田:えぇ。札所もありますし三峰山もありますので。この会場の付近だと高尾山ですけど、山超えて秩父付近だと三峰山です。
登山をされる方は三峰山や雲取山とかご存知だと思います。

辰巳:一方で秩父の三輪鉱山と群馬の叶山鉱山は石灰岩でずーっと削られてセメントも産出されてるところで。だからワイン造りにも石灰岩、
アルカリ土壌がいいとされてますが、やっぱりそういう土地なんでしょう?

島田:えぇ、他の土地と比べてアルカリ性の土壌なんで植物の生育はいいです。

辰巳:だからブドウ(ワイン)産地としても今新しいワイナリーがいくつか出来ててね。これから秩父が「ワイン産地」として
どんどん発展するといいなと思っております。
5月のお客様、「秩父ワイン」5代目社長の島田昇さんをお迎えしております。来週まだ1回ありますのでよろしくお願いします。

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

(有)秩父ワイナリー http://chichibuwine.co.jp
(写真は日本ワイナリー協会HPからお借りしました)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2022年5月19日放送回

ワイナリー

秩父ワイナリー 
http://chichibuwine.co.jp

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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