ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2022年5月12日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年5月のゲストは「有限会社 秩父ワイン 」代表取締役 島田昇(しまだ のぼる)さんです。
今回は「日本ワインコンクール」6年連続金賞受賞の「源作印 甲州シュール・リー」で乾杯!
ワイン造りを志した先代が参考書籍を求め秩父から神田までまさかの自転車で山越え!?(全4回 2回目)
(今月は1年ぶりの公開収録、近隣はもとより都心からもたくさんの方々が見学に来場されました)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

<通常はレストランの個室で行なっていますが、今月は別棟の(ウェディング)バンケットに場所を移しての収録です>

辰巳:今月は番組始まって以来2回目の公開収録、満員のお客様の前で収録しております。
5月のお客様は「秩父ワイン」の5代目社長、島田昇さんです!
(いつも通り、この会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています)

全員:よろしくお願いします!

(大拍手~)

辰巳:公開収録っていいですね、こんなに拍手いただけて笑。シェフ、いつもと違いますか?

井村:ちょっと照れくさいです笑。

辰巳:この番組がスタートしたのはちょうどこの施設の持ち主が変わって今の会社(*プリオホールディングス)の傘下に入った頃。
と思ったらコロナ禍になって。。。どうなるんだろ?っと思ってましたが地道にワイナリーの造り手や社長さんなんかを招きまして
毎週ワインを1本紹介、そしてそれに合わせたお料理を作る、を続けてきました。なんか修行みたいですけど笑、でも楽しいでしょ?
(*プリオホールディングス株式会社:https://prior.co.jp

井村:ですね。

辰巳:これまでその数90種類ぐらい。その紹介したお料理とワインをお客様も楽しめるという素晴らしいお店です。
ようやく営業も通常に戻ってそろそろ予約が取れなくなると思いますのでどうぞお早めに。
ではまず乾杯しましょう。

全員:カンパ~イ🎶

秩父ワイン「源作印 甲州 シュール・リー 2019」
(商品ラインナップはこちら http://chichibuwine.co.jp

辰巳:はい、昇さん(島田社長のことです)、これはどんなワインでしょうか?

島田:今日は秩父ワインの甲州シュール・リーの2019年です。

辰巳:前回のGKTの上、甲州種では最上ランクのワインなんですよね?

島田:そうです。できたキュヴェをタンク毎に香りと味を診まして(官能評価)、その中でもより優れたのを選んで濾過は軽く、
瓶詰めしました。

辰巳:シェフ、いかがですか、このワイン?

井村:すごく上品で透き通った香りという印象を受けました。前回のGKTと比べてもぜんぜん違いました。

辰巳:あのぉ、客席の皆様からジィッと「飲みたいなー」の視線が、、、爆。

(このあと客席の皆様にも供されました)

辰巳:う~ん、ここ2年ぐらい飲んだワインの中でいちばん好きな甲州です。

島田:ありがとうございます。

辰巳:しかもこれ、自社畑じゃないんですよね。

島田:これは山梨の農家の方から買っています。

辰巳:買いブドウからこのレベルのワインができるってやっぱり醸造技術。「*日本ワインコンクール」が毎年開催されているんですけど、
コンクール開始以来コロナ禍で中止(2020/2021年)になるまで6回連続金賞獲ってるんすよ。(会場:ざわざわ)
甲州でこんな連続金賞ってなかなかないですよ。そんなにすごいのに実は、あんまり知られてないんですよ~。
なんででしょうねぇ、ってこの社長のように奥ゆかしいワイナリーってのもあるかもしれませんけど。
今日のワインは2019年ですけど2018年のヴィンテージよりもいいと思ってたのに、コンクールが中止になってほんと残念です。
(*日本ワインコンクール:https://www.pref.yamanashi.jp/jwine/
で、この甲州シュール・リーに合わせてお料理も用意していただきました。今日のお料理はなんでしょう?

「平目のマリネとジュレ 焼きタケノコと菜花添え」

井村:はい、佐渡のヒラメをマリネしたものとバジル風味のコンソメゼリーを合わせた春のお料理です。

辰巳:他に筍やエディブルフラワーも入ってますね。佐渡のヒラメ・・・。こちらのグループの社長が佐渡出身ですけどなんか関係あります?

井村:あります汗。

辰巳:スパイスも感じますね、ピンクペッパー?

井村:ピンクペッパーとライムの皮を削ったものです。青っぽい甲州の皮とライムの皮が共通すると思いましたんで。

辰巳:すんごくいいです。昇さん、いかがですか?

島田:ものすごく、あのぉ、、、今週も素晴らしい料理に合わせていただいて大変恐縮です、美味しいです。

辰巳:この少し香りのついたコンソメジュレのコクと、サッパリしてるようでコクのある甲州とすごく合うんですよね~。
ぁw、こぼしちゃった。菜の花が元気良すぎて笑笑。これ菜の花ですよね?

井村:いえ、これはプチヴェール(←ケール×芽キャベツ)という野菜なんですけどそれの花芽になります。

辰巳:プチヴェールもキャベツも白菜も基はみんな菜の花ですからねっ、芽はみんな菜の花っ笑笑。(←負けず嫌い王降臨)
でもこの苦味がいいですよね。甲州ってこういう苦い春のお野菜に合うと思います。
ラジオをお聴きの皆様、会場の皆さんもこのお料理とワインの組み合わせと同じものがこのお店で体験できますので
是非お越しください。
さぁ、食べながら今週も(昇さんの)リクエスト曲を聴いてみましょう。

島田:”ラジオの収録”ということでカーペンターズがいいかなぁと思って。

辰巳:ぇ、なんで?笑。

島田:「イエスタデイ ワンスモア」。”ラジオ”って(歌詞に)出てくるからこれがいいかなっと思って。

辰巳:When I was young I’d listen to the radio♪ってやつですね。

島田:そうそうそうそうそう。

辰巳:この辺の曲は知ってます。もうちょっと新しくなるとわかんないですけど笑。これ何年ぐらいの曲だっけ?1970年前半?
僕が中学生ぐらいの時かもしれない。大ヒットした曲ですよね。昇さんこの曲お好きなんすか?

島田:カーペンターズ好きですね。

辰巳:ではお聴きいただきましょう。カーペンターズで「イエスタデイ ワンスモア」。

カーペンターズ「Yesterday Once More」(1973年)
https://www.youtube.com/watch?v=YTaWayUE5XA

辰巳:はい、1973年の曲でした。僕は中2、中3、そのぐらいですね。ラジオの深夜放送で聞いてた覚えがありますが。
昇さん何年生まれ?

島田;1968年です。

辰巳:じゃぁ5歳の時にこの曲聴いてたんすか?笑笑。

島田:いやいや、中高の頃いろいろ聴いていて。カーペンターズとかビートルズとか。

辰巳:どんな少年だったんですか?

島田:まぁあのー、フツーの、、、田舎の子供だったです笑笑。

辰巳:でも田舎っていいますけど秩父って文化圏って感じしますけど。秩父生まれ秩父育ち?(島田:頷)
子供の頃からワイナリーを継ぐと?

島田:・・・ん、まぁ途中からですね。

辰巳:じゃぁ本当は何になりたいと思ってたんですか?

島田:農業をやってたんじゃないかと思います。それが向いてるかな、周りもみんな農家だったんで。

辰巳:秩父って以前は桑畑でしょ?生糸の輸出が盛んでずっと桑畑だったって。

島田:うちも私が小学生の時までは養蚕農家だったんです。大河ドラマで渋沢栄一をやった時に(←「晴天を衝け」、ですね)
富岡製糸場とかが出できたんですけど、秩父やうちの小鹿野町でできた絹も横浜に持ってって輸出されたんです。

辰巳:秩父の開発にも渋沢栄一さん絡んでるんですよね。秩父鉄道とか秩父セメントの石灰岩の開発とか。

島田:一番有名なのは(旧建物の)東京駅。あのレンガは(埼玉の)深谷産です。
でもまぁうちは養蚕農家で。周りもそうですけど、大きな家なのに人間家族は6畳一間に追いやられて
あとはお蚕さん(オカイコさん)の部屋。

辰巳:お蚕さんって長野でも山梨でもよく聞く言葉ですけど、やっぱり大事に育てられてたわけですよね。
その頃の記憶はあるんですか?

島田:えぇ、覚えてます。

辰巳:聞いた話ですけど、その、出来た生糸はフランスの方に輸出されてたから秩父とフランスの交流があって、
ワインが秩父に根付いたんじゃないかって?

島田:うんっと、うちがワイン始めたのは(初代)源作と(2代目)慶一がワインの時代を予感して試行錯誤で始めたんです。
その頃はワイン造りの情報が何もなかった時代ですから、川上善兵衛さんっていう岩の原葡萄園を開いた方が書いた
「*葡萄全書」を神田の古本屋さんに頼んで取ってもらっておいて、それを自転車で取りに行った。
国鉄は寄居あたりまでは来てたみたいですけど、電車賃がその当時ものすごく高くて。
(*葡萄全書 参考サイト:https://kakaku.com/tv/search/keyword=葡萄全書/

辰巳:電車もそうでしょうけどその当時の本もものすごく高かったんでしょ?100万円とか。

島田:えぇ、そうです。書籍とか印刷物は当時ものすごく価値があるもので高かったんです。うちは農家でお金がなくて、
でも体力はあったんで爆。おじいさんは剣道やってましたから。今みたいに防具とかはつけず、源作さんの時代は木刀でやりあってました。

辰巳:あの、、、その源作さんの話は次回掘り下げて伺います、ものすごく興味あるんで。今日はこの辺にしときます。
また来週!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

(有)秩父ワイナリー http://chichibuwine.co.jp
(写真は日本ワイナリー協会HPからお借りしました)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2022年5月12日放送回

ワイナリー

秩父ワイナリー 
http://chichibuwine.co.jp

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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