ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2021年9月23日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
9月のゲストは栃木県足利市、有限会社ココ・ファーム・ワイナリーの専務取締役 池上知恵子さんです。実は収録しているこの会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」を含むプリオホールディングスの会長とも親交が深い池上さん。よく一緒にカラオケに行っていたというエピソードで思わず井村シェフのルーツが発覚してしまいます。大阪で営んでいたシェフの実家の稼業とは?昭和の臭い満載でお届けします。(全5回 4回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:さ、9月23日、秋分の日ですね。今月4回目のお客様はココ・ファーム・ワイナリーの池上知恵子さんです!

池上:よろしくお願いします!

辰巳:毎回楽しいお話をありがとうございます。さぁまずはワインからご紹介していただきます。今日のワインは、もう定番ですよね?

池上:はい、「農民ロッソ 2019」。

辰巳:「農民ロッソ」と「農民ブラン」があるんですけど、この2つがココ・ファームでは最もベーシックなワイン。いろんなブドウ品種を使ってるんですよね、その品種も毎年違う。品種も違えば味わいも違う笑。今日は2019年です、では乾杯しましょう。

全員:カンパ~イ🎶


ココ・ファーム・ワイナリー「農民ロッソ 2019」
https://cocowine.com/ds/3499/

辰巳:こういう軽めのワインは(最初は)冷やして飲むことを推奨してまして。だんだん温度が上がってきて、空気に触れて、変化してくる、、、。”これを楽しもう”ということを自分のワイン会ではいつも言ってきてるんですけど。どうですか?温度が上がれば良くなっていくワインもあるしヘタってくるのもある。でも早くへたるのが悪いかっていうとそれも違うんですよね。人間でもね、短距離走が得意な人も長距離が得意な人もいますからね。ワインもその”特徴をつかんで飲めばいい”と思うんですけど。
今日も八王子「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにお付き合いいただきます。

井村:よろしくお願いしまーす!

辰巳:このワイン初めてですよね?(井村:頷)このワイン、なんて言いますかねぇ、毎回印象も違うんだけど「ぁ、これはココ・ファームのワインだな」とわかるワイン。これ造ってからもう20年以上?

池上:そうですね。最初はマスカット・ベーリーA主体で造ってたんですけど、最近は日本の農家さんがメルローとかカベルネ・ソーヴィニョンを上手く作ってくださるようになって、おかげさまでみなさまのお好みに合ってくるように、、、笑。

辰巳:お好みかどうかは個人差あるんでしょうけど笑。どうですか、シェフ?

井村:あの、”何にでも合わせられる”赤ワインだなと思いました、いい意味で。

辰巳:”何にでも合わせられる”はいい意味とそうでないのと表裏一体ですからね笑。

池上:「個性的ですね」とか言われたらそこで喜んじゃいけないっていうのと一緒?笑笑。

辰巳:よく「多目的ホール」ってあるでしょ。あれはねぇ「クラシックでも演劇でもなんでもできますよ」ってことなんでしょうけど「どれやってもイマヒトツ」って(←キビシイなぁ)、、、そういう意味じゃないですよね?

井村:いえ、もっとポジティブに笑笑。

池上:一応ね、「”果実味と希望に溢れた”赤ワイン」などと言っております笑。

辰巳;今どんどん味が変わってきていて激しい変化。この2019年は5種類のブドウ品種。メルロー、マスカット・ベーリーA、カベルネ・ソーヴィニョン、ブラック・クイーン、カベルネ・フランなんですけど、畑はもっとたくさんでしょ?今数えたら12箇所の畑から!長野県山梨県栃木県のベーリーAも入ってますし、

池上:ほんとに日本のブドウ栽培の農家さんは力つけてきましたよね。

辰巳:つまり「ワインは農民のもんだっ、畑仕事なんだ」っていう主張が入ってるワインですよねー。

池上:そう、「ワインは農業」。もちろん「お料理も農業」。

辰巳:その今日のお料理はなんでしょうか?

井村:はい、今日は”農民”に対して”漁民”ってことで笑笑。ワカメとカツオを使ったお料理です。

辰巳:カツオはどの辺の?

井村:今日は愛媛とかあの辺の。海苔とトマトのソースです。


カツオのグリルとワカメのマリネ 夏のサラダ仕立て

辰巳:ピリッとした塩味とちょっとニンニクの香り。

池上:スバラシ♡山と海と。漁民と農民が手に手を携えてって感じね。

辰巳:このワインやっぱり合いますよ。日本のこういうミディアム系の赤ワインって魚には絶対いいと思います。

池上:新しい味覚を広げていただきました。

辰巳:このお料理もワインもこちらのお店「Villas des Marriages 多摩南大沢」で召し上がれますのでぜひお越しください!
このお店は去年の春にオープンしたんですけど、こちらの*グループ会社、実は元々群馬の伊勢崎の会社で、北関東中心、軽井沢や松本、宇都宮なんかに展開しているグループで、池上さんも古くからのお付き合いだったって話をさっきチラッと・・・。
(*プリオホールディングス https://prior.co.jp/about/

池上:若い頃(ここの松井会長と)一緒にカラオケに行きました笑。

辰巳:若い頃って?

池上:今から考えるともう3億年ぐらい前、爆。

辰巳:そしたら恐竜より前かな笑笑。

池上:白亜紀以前笑笑。

辰巳:そうですかー、最初に知り合われたのはどこで?栃木県にもグループの結婚式場とかがあったから?

池上:なんだったんだろ???そのきっかけがまっっったく思い出せないんだけど、よく遊んでました笑。

辰巳:松井会長もお元気な方でねぇ。

池上:こうやってズボン上げるの(←松井会長の癖を再現してます)笑笑。

辰巳:ラジオなんでお伝えするのが難しいんですけど、要するに下がってきたズボンをずり上げる感じですね、昔のハイウェストの。
世代も同じぐらい?

池上:あんまり歳とか気にしたことないですあっちもこっちも笑。

辰巳:で、(カラオケの)レパートリーはなんなんすか?

池上:なんだろ?笑。

辰巳:今こんなご時世になってなかなか行きづらい状況になってしまいましたけど、その当時はどんなところで?スナックとか?

池上:えぇもうそういう時代でしたから。両毛5市と言われるところ、桐生と太田と足利と館林と佐野あたりの。

辰巳:上毛野(かみつけの)?下毛野(しもつけの)?

池上:無知がバレるのでそれ以上喋りません笑。

辰巳:その5市のスナック連盟みたいのを回ってたとか?笑笑。

池上:それほどでも笑笑。

辰巳:スナック文化もよかったんですけどねー、この頃だいぶ潰れてきちゃって。。。大事な文化ですよね。なんていうか、生活の一部だった人もたくさんいらっしゃるでしょうし、地方都市に行くとディープなスナックっていちばん楽しいですよね。

池上:「よくきたんじゃねぇ~ん」なんてね(←栃木弁ご想像ください)笑。もうみんな年取っちゃったんでその頃のお店はなかったりするんですけど。

辰巳:シェフはスナックとか行くんすか?

井村:いやぁ、実は母親がスナックやってまして(全員仰天!)。

辰巳:話は振ってみるもんですねー笑。

井村:僕が小さい頃実家の(大阪市)住吉区でやってました。

辰巳:僕も住吉区出身なんですけどどの辺?(←こっちの話もディープになってきました)

井村:沢之町ってところです。

辰巳:北のほうでね、住吉区の中でも割といい(マシな)ほう。

池上:(母上は)スナックのママだったのね?

井村:はい、

辰巳:お父さんは?

井村、、も一緒にやってましたね、昼間は喫茶店で。

辰巳:ぇぇぇぇぇっ!?(衝撃すぎて言葉が出ません)

池上:だからそういう時からシェフのセンスが磨かれてたのよね。

辰巳:(まだ立ち直れず)それ初めて聞きましたよ。きっ、喫茶店とスナック、、、そこで育ってその子供が大人になったっていう。。。

井村:そうです笑。

辰巳:それでお手伝いとか?

井村:そうですね、夜は「入っちゃダメっ!」って怒られたんで、そのスナックの裏で・・・。家の下がスナックだったんです。1階がスナックで2階に住んでました。

池上:いいなぁ。

辰巳:そういう店ほんっっとにいいっ、好きっ♡いやぁもっと早く聞いてたら遊びに行ってたのにぃ。シェフが生まれたのが1972年でしょ、それから1980年代はずっとスナックやってたんでしょ?(シェフ:頷)いつ閉めたんですか?

井村;いやぁもうちょっと覚えてないです。お父さんはもう亡くなって今母は病院に入ってます。


想定外の話の流れから井村シェフのルーツが垣間見られました笑。(ちなみに背後の黒マスクの男性は池上専務のご子息、池上峻(たかし)取締役です)

辰巳;そうですかー。なんかこういう話聞くと演歌を聴きたくなるんですけど爆。今日のリクエストはなんでしょうか?

池上:坂田明さんなんですよ。ね、演歌でしょ?笑(←ぇw)

辰巳:ぉ、いいじゃないですか!曲は?

池上:ひまわり!

辰巳:ってソフィア・ローレンのあの(映画の)?
(←ソフィア・ローレンとマルチェッロ・マストロヤンニ主演のイタリア映画(1970))

池上:そうなのよ、これが演歌なのよ笑笑。

辰巳;じゃ、スナックで一杯飲みながら聴いてる感じでお送りしたいと思います、どうぞ。


坂田明「ひまわり」(2006年)
https://www.youtube.com/watch?v=zTzPVO5pdAA

辰巳:演歌、、、でしたね笑笑。坂田明さんのアルトサックス、なんかコブシも効いてるし。

池上:これ最初に聞いた時は、本人が吹いてるとは思えなくて、「これホントに坂田さん?」って(本人に)お聞きしたら「そうだよ~」っていうんで「坂田さんじゃないみたいー」って言ったら「だって性格変えて吹いてるから~」って笑。

辰巳:ぇ、坂田さんともお知り合い?

池上:っていうか毎年収穫祭で(演奏)お願いしてるので。

辰巳;ここの収穫祭は毎年2万人?もの集客があるんですけど、去年今年はね、、、。

池上:皆さんにオンラインで参加してもらってます。

辰巳:今月はココファームの池上知恵子さんにお越しいただいてますけど、いやぁ、ホントに顔が広くて、こちら(収録会場のVillas des Marriages)の社長とも古い付き合いでビックリです。僕はココ・ファームにはまだ5~6回しか足運んでないんですけど、ワインは(ワイン会などで)「ちょっと色つけたいとき」「直球から変化球」「困った時のココ・ファーム」でよく使わしてもらってます。いろんなワイン会で話をする中で、ココ・ファームさんってエピソードも豊富だし話しやすいんです。ワインって必ず物語がある方がいいと思ってまして。9月は(OA日が)5回ありますからホント楽しい。

池上:(井村シェフは)お顔はネット等で見る機会はあるけど、お話しする機会はなかなかないので、今回はシェフのお料理とともにありがとうございます。

辰巳:ほら、だんだんワイナリーに行きたくなるでしょ?そしてワインの方もだんだん温度上がってきて香りも出てきていい感じになってきた。ちょっと失礼な言い方だったらすいませんが、「高級な料理をちゃんと作る人」と「冷蔵庫の残り物から作る人」がいて。でも僕はそっち(後者)の方が”ホンモノ”だと思っていて、「農民ロッソ」にはそれを感じるんです。(←辰巳さん命名『まかない料理的なワイン』)

井村:わかりますわかります。

池上:そうね、いくら高級なお料理のお店でもみんな(お店のスタッフ)が楽しくないとね。まかないが美味しいとかそういうことって大事ですよね。

辰巳:今日もなんかね、スナック話で盛り上がって笑、また時間が来てしまいました。また来週もよろしくお願いします。今日のお客様はココ・ファーム・ワイナリーの池上知恵子さんでした!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つです。東京都の緊急事態宣言は解かれましたが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2021年9月23日放送回

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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