ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2021年4月8日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
4月のゲストは山梨県、勝沼の「まるき葡萄酒」前醸造責任者の薬袋才樹(みない まさき)さんです。柔術から大学時代は嫌いなはずの理系に入り今は自給自足の生活?さらに薬袋さんからのリクエスト曲で始まったフランス話で発覚した辰巳さんフランス嫌い笑。(全5回 2回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:はい、今月のゲストは山梨県まるき葡萄酒の前醸造責任者、薬袋才樹さんです。

辰巳・薬袋:よろしくお願いします!

辰巳:そして、この会場のヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢の井村貢シェフにも同席していただいています。

井村:よろしくお願いします!

辰巳:前回は、ずっとワイン造りをやって来られたんですが、でも最初は特にそのつもりもなかった、という話でしたが、、、。でも大学で醸造勉強してたんじゃないんですか?

薬袋:一応そういう学科だったんですけど笑(山梨大学の「発酵生産学科」)。

辰巳:高校卒業してそちらを受験してーーー。その頃からお酒は好きだったんですか?

薬袋:いや、それはないです、別の世界の話笑。

辰巳:じゃ、なんでそういう方向に入ったんですか?

薬袋:理系にはいたんですけど、ワタシ数学も物理も好きでなかったもんですから爆。

辰巳:高校時代に理系だと生物とか理学とかなんじゃないですか?

薬袋:ま、勉強あまり好きでもないんで笑笑。何れにしても電気とか機械とか土木とかは全く興味ない爆。

辰巳:それどういう理系なんですかねぇ笑笑。

薬袋:まぁちょっと毛色の変わったのが地元にあったんでそこにしたという笑。

辰巳:でもやっぱり山梨県自体が”ワイン県”だし、家では昔からワイン飲んだりされてたんでしょ?

薬袋:そうですね、周りの人たちは。

辰巳:「山梨大学に醸造学部がある」ってのも大きな理由だったかもしれませんけど、高校時代は理系プラスなんかあったんですか?

薬袋:プラス部活やってました、柔道という・・・笑。

辰巳:へぇぇ、そう言われてみれば”柔道の耳”してますね。(←どういう耳なんでしょ)

薬袋:潰れてはないですけどね笑。

辰巳:いい耳されてますよね。

薬袋:そうですね、そこそこやってましたもんで笑。

辰巳:段持ち?

薬袋:一応四段持ってます。大学も続けてやってましたんで。

辰巳:!!! あ、そうでしたか、柔道の方でしたか~?

薬袋:はい、バリバリ。

辰巳:なんだ、ワインの人かと思ってた笑笑。つい最近古賀(稔彦)さんが亡くなられてしまいましたね。

薬袋:残念ですね。

辰巳:実は若いころ彼と飲んだことがあったんで、柔道家の中でも近しい存在、歳は10ぐらい下だったんですけど。
まぁワインを飲んでゆったりダラダラ暮らすのがいいのかなぁと、最近思ったり。
あーそういえば。乾杯しましょうよ笑。

全員:カンパ~イ🎶


まるき葡萄酒「いろ甲州 2020」

辰巳:今日のワインは何でしょうか?

薬袋:「いろ甲州 2020」です。

辰巳:まるきさんのレギュラーワインですよね?

薬袋:そうです、スタンダードなワイン。

辰巳:おいくらですか?

薬袋:1870円です。

辰巳:ではいただきます。あー、前回のリュクス同様の独特の旨味。モダンな造りなんですけど、味の中にちょっと懐かしさを感じる・・・。シェフいかがですか?

井村:甲州を使ったワインはたくさんあるんですけど、これはワイン入門者にも飲みやすくて、これを飲むとワインを好きになるんじゃないかなぁと思いました。

辰巳:あ、サクラアワード2021でもゴールド獲られてるんですね。では薬袋さん、もうちょっと詳しい説明お願いします。

薬袋:当社のスタンダード、やや辛口なので若干甘みがあって私的にはこれぐらいがいちばんいいかなと思っています。なおかつ3本のタンクの酵母の違う中身をブレンド、早摘みのブドウも遅摘みのブドウも入ってます。

辰巳:ハードプレス?

薬袋:はい、少し強めに絞ってます。ちょっと強めに絞ることによって苦味もありますけど、それを差し引いても強い香りが出ておいしさが出てきますのでね。

辰巳:バランス、

井村:、すごいですよねー。

辰巳:何というか、、、ツンケンしてない笑。モダンなワインってどうしても辛口が「ビシーっ」っときてね、それはそれで美味しいんですけど、ふんわり、柔らかい印象のある・・・

薬袋:はい、バランスは非常に大事にしてます。それから「優しさ、柔らかさ」と言っていただきましたが、それは自分でもそう思ってます。

辰巳:これは何本ぐらい造ってるんですか?

薬袋:えーと、まだこれから詰めていくんでね・・・。

辰巳:5000Lぐらいのタンク3本分?

薬袋:そうですね。

辰巳:さ、この「いろ甲州」に合わせたお料理は何でしょうか、シェフ?


スモークサーモンとじゃが芋を使った懐かしいポテサラ風ガトー仕立て わさび菜のソース

井村:はい、「日本ワインは和食に合う」という気がしましたんで、ポテトサラダをスモークサーモンと合わしてアレンジしてみました。今日は薬袋さんにウドをいただいたので、そのウドをあしらいつつ。

辰巳:ポテトサラダってのは和食なんすか?

井村:日本の食卓で食べる馴染みのある・・・。

辰巳:家庭料理なのか居酒屋料理なのかはわかりませんが、フランス料理にはポテトサラダってのはないんですか?

井村:あります。あるんですけど、やっぱりこれは日本独特のものだと思います。

辰巳:フランスだとジャガイモ全部裏漉ししちゃうとか?笑。ではいただきます!
うん、これピッタリ合いますね!薬袋さんいかがですか?

薬袋:ホントよく合いますね。

辰巳:このウドの食感もいい。

井村:このウドの香りとワインの白桃のような香りがすごくマッチするんじゃないかなと思ったんです。

辰巳:桃の香り・・・山梨は桃の産地でもありますが。

薬袋:そうですね、もうまもなくです。(←収録は3月下旬でした)

辰巳:このウドは薬袋さんのご自分の畑で作られてるものをお持ちくださった?

薬袋:そうです。

辰巳:ワインもご自分で。

薬袋:はい笑。

辰巳:(野菜は)家庭菜園的な?それともきちんと農業を?

薬袋:まぁまぁけっこうやってますね、自給自足を目指してますので。

辰巳:自給自足、最高ですよねぇ。今の日本の自給自足率40%なんですけど、実際はもっと低いんですよ。家畜の餌なんかも輸入してますし、そういう意味ではぜんぜん自給してない。自給自足、、、憧れるなー。ちなみにどんなもの作ってるんですか?

薬袋:あらゆるもの笑。お米とか野菜全般、果物、、、。

辰巳:元々家が農業だったんですか?

薬袋:そうです。

辰巳:じゃ、農家の息子が山梨大学に入って醸造を勉強してワイン造りの道に入ったってことですか?

薬袋:そうです、はい。

辰巳:前回「自分は杜氏だ」とおっしゃってましたけど、杜氏さんたちも実は夏は米作りをして冬は酒造りをするという、ある種の日本の伝統ですが、そんなイメージ持っています?

薬袋:出稼ぎの感じはないんですけど笑、だんだん年取ってからはそんなイメージですね。

辰巳:ん・・・なんかいいですよね、ワイン造りと野菜作りと両方やってるってのは。

薬袋:そうですね、「自分の作った野菜で自分のワインを飲む」っていうのが週末の楽しみです笑。

辰巳:いーなー、今度遊びに行きますよーシェフと一緒に笑。

薬袋:どうぞ来てください!

辰巳:しかしこのワイン美味しい。なんか洋食にも合う気がする。

薬袋:自分でもいい出来だと思ってます。

辰巳:唐揚げとかメンチカツとか好きなんですけど、そういうのにも合わすといいなぁって気はしますねー。

薬袋:2019年の日本ワインコンクールで金賞獲らせていただいたんですけど、それに匹敵するぐらいバランスはいいかなって思ってます。

辰巳:では飲みながら曲を聴きたいと思います。今日はなんにしましょ?

薬袋:じゃぁ、五輪真弓の”フランス語Ver.”の「少女」笑。

辰巳:なんでフランス語?

薬袋:フランス好きなんです、憧れでした。

辰巳:何度か行かれたんでしょ?

薬袋:3回。

辰巳:五輪真弓さん・・・ま、我々は世代が近いからこの曲は懐かしい。でもフランス語ヴァージョンは聴いたことあったかなぁ?
ではどうぞ♪


「少女」フランス語Ver.(1977年)参考サイト:
https://www.sonymusic.co.jp/artist/MayumiItsuwa/discography/SRCL-1826

辰巳:フランスに憧れてたっておっしゃいましたけど、なんか理由があるんですか?

薬袋:西洋の文化が好き・・・

辰巳:西洋ったっていっぱいあるじゃないですか?僕も好きでフランスしょっちゅう行ってたんですけどだんだん嫌いになってきた、っていうのもアレですけどムニャムニャ笑。ちょっとーめんどくさいというかー、意地悪なー人がー多いでしょー?

薬袋:笑笑、フランス人の性格はわかりませんけど。なんとなく、イメージです。ワインもあるし。

辰巳:ワインだってヨーロッパの他の国にだっていっぱいあるでしょ!?笑笑。(←なぜかフランスをよろしくない方向にもっていきたがります)

薬袋:だって偉大な産地ですから。

辰巳:シェフもフランス料理。なんでフランス!?爆。(←完ぺきアンチフランス派)

井村:憧れですね、憧れ!

辰巳:わかった!「憧れさせる」のがうまい国、なんですね笑笑。こんな言い方すると元も子もないですけど、若い男女やワイン好きが「フランスフランス」って思っちゃってるんですけどね、ホントにすごいのかな?って思うことが多くて。そういう意味じゃ日本だってすごいじゃないですかっ!?歴史、文化・・・フランスよりずっと上だと思ってるのにほんっっっとヘタクソですよね、憧れさせるの笑笑。上手に宣伝、アピールする彼の国にちょっと嫉妬心笑。
ちなみにフランスのどこに行かれたんですか?

薬袋:1回目が新婚旅行で(←奥様もフランス好き、ワイン好きだそうです)ブルゴーニュを中心に回りました。とにかくフランスを見たかったので、南のニースの方からぐるっと周ってからブルゴーニュに入ってロマネコンティの畑見てパリに・・・。

辰巳:他には?

薬袋:その時はそれだけ。フランスは1度に周ってしまったらもったいないと思っていたので、自分の頭の中では最初から3回に分けてました。ブルゴーニュ、ボルドー、とロワール。

辰巳:その中でどこがいちばん「自分に合うな」と思いました?

薬袋:食べるものはブルゴーニュが印象深いですね、美味しかった♡

辰巳:ワインは?

薬袋:ボルドーですね。いろんなブドウ(品種)をブレンドするというところが私の基本になってるので。

辰巳:あーそうか、だから今日のワイン(いろ甲州)も?甲州は甲州なんですけど、いろんな仕込みのタンクをブレンドして・・・。その辺に繋がってるんですね?

薬袋:そうですね、私の基本は「ブレンド」です。

辰巳:なるほど。話がなんとなく収束してきたところでまた時間が来てしまいました。今日はなんかフランスのお話でしたねー。
今月のお客様は山梨県・勝沼のまるき葡萄酒、前醸造責任者の薬袋才樹さんにお越しいただいています。ではまた来週、よろしくお願いします!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組のOAとこの原稿の掲載には時差があります。現在提供されているワインとお料理はお店にお問い合わせください。)

辰巳:そして最後にちょっとだけお知らせ。
4月24日土曜日、午後3時から初めてこの番組の公開録音をいたします。4本収録しますがお好きな時間に来ていただいて、そのあとにディナーを一緒にしましょう。まるき葡萄酒さんのワインもお出ししようと思っております。お早めにお申し込みください。

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2021年4月8日放送回

ワイナリー

まるき葡萄酒株式会社
http://www.marukiwine.co.jp

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

「日本のワインを愛する会」入会申込

登録無料

入会申込フォーム