ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2021年4月1日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
4月のゲストは山梨県、勝沼の「まるき葡萄酒」前醸造責任者の薬袋才樹(みない まさき)さんです。地元の大学卒業後、地元の総合酒造メーカーに就職してワインの世界に入ったという薬袋さん。物静かで口数は少ないのに確実に笑いをとってきます、お楽しみに!(全5回 1回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:はい、4月に入りました。今日はエイプリル・フールなんですけど、僕なんか人の話をすぐ信用してしまうのでけっこう昔から騙されたんですけど笑。
今月のゲストは山梨、まるき葡萄酒の前醸造責任者、薬袋才樹さんにお越しいただいてます!

辰巳・薬袋:よろしくお願いします!

辰巳:そしてヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢の井村貢シェフにもお付き合いいただきます。

井村:よろしくお願いします!

辰巳:この字は読めないですよね。”薬の袋”と書いて”みない”。山梨県には多い名前なんですか?

薬袋:そうですね、甲府の南の方に固まってますね。

辰巳:甲府の南?今でいうと?

薬袋:中央市の豊富(とよとみ)というところです。

辰巳:*幾つかの町村が合併したんですよね。じゃ、もう代々?
(*2006年に玉穂町、田富町、豊富村が合併しました)

薬袋:ま、代々ってほどでもないですけど。

辰巳:まるき葡萄酒は日本で最も古いワイナリーの一つ、と言われてまして最初は明治10年(1877年)ぐらいでしたっけ?(薬袋:頷)
あれ、「(薬袋さんの名刺には)since 1891」って書いてありますけど?

薬袋:*土屋龍憲がまるき葡萄酒を作ったのがその年なんです。

辰巳:そうか、「まるき葡萄酒」という名前になったのが1891年ってことなんですね。

薬袋:そうです。
(*土屋龍憲、および「まるき葡萄酒」の歴史:http://www.marukiwine.co.jp/history.html

辰巳:ではさっそく乾杯しましょう!

全員:カンパ~イ🎶


まるき葡萄酒 コリエ・ドゥ・ペルル・ブランムスー リュクス 2017
https://marukiwine.shop/?pid=141965030

辰巳:あーーー、いいですねぇ。井村シェフ、このワインいかがでしょうか?

井村:こういうワイン初めていただいたんですけど、レモンのシャープな香り、ドライでスッキリしていて、、、。

辰巳:シェフには去年の7月からお付き合いいただいているんですけど「初めていただく」ワインばっかりでしょう?以来ずーっと「日本ワイン」を攻めてまして笑、今やこのお店のお客様のほとんどが日本ワインを飲んでくださっている日本有数の笑、いや、有数じゃ困るんですけどね苦笑。
はい、今日はスパークリングワインです。ル・コリエ・ドゥ・ペルル ブランムスーリュクスと書いてあります、フランス語ですね。これはどんなワインでしょうか?

薬袋:2013年から造り始めた瓶内2次発酵です。甲州100%なんですけど、早めに収穫して活き活きした酸を瓶の中に閉じ込めて楽しんでいただこうと。ドサージュで甘みをつけてませんので辛口です。

辰巳:まだ緊張してるかもしれませんが、ま、飲みながら食べながらいきましょうね。このスッキリキリッとしたワイン、先ほどもレモンの香りと言ってましたけど、でも中に旨味と熟成感がある、、、。なかなかバランスのいい、よくできたスパークリング。

薬袋:実はこの中にですね、当社の古酒を少し入れてあるんです。

辰巳:!!

薬袋:1977年の。

辰巳:1977年といえば、私が高校卒業して大学に入った記念すべき年。

薬袋:ちょうどいいタイミングで笑。

辰巳:いやぁ嬉しいですねぇ。シェフはその頃どうしてましたか?

井村:小学校に入る前笑(←1972年生まれ)。

辰巳:リザーヴワインが少し入って、フレッシュな甲州に膨らみを持たすっていう製法ですよね。ファーストヴィンテージは?

薬袋:2013年です。

辰巳:始めて飲んだ時はビックリしましたよ、新しいはずなのになぜこんなに膨よか・・・?
まるき葡萄酒さんは古酒が地下にいっっっぱい、

薬袋:一升瓶で35000本、

辰巳:、ストックがあるんですよ、50年ぐらい分の。で、それを引き継いで会社が新しくなりましてね。

薬袋:新しい社長になったのが2013年。

辰巳:歴史あるワイナリーがまたリニューアルされまして。で、薬袋さんはその時から?

薬袋:私は2009年からです。

辰巳:そうか、じゃ、入ってから4年後に”革命”が起きた。。。
これいいなぁ美味しいなぁ。おいくらですか?

薬袋:4070円。

辰巳:3700円に消費税(←計算速っ)、お買い得です。このヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢でも4月5月の2ヶ月間お楽しみいただけます。

ついでに宣伝
次回の収録が4月24日にあるんですが、初めて「公開収録」を行いたいと思います。お時間ある方はぜひ、聴きにきてください!
そのあと夕方からは「八王子ガストロノミー・ディナー」をやりたいと思っております。詳しくはお店のHPなどでご確認ください、早いもん勝ちです笑。ぜひお申し込みください!
(https://jpwine.jp/news/2165)
(https://villasdesmariages.com)

辰巳:さて、このワインに合わせたお料理は?なんかグリーン。


春野菜のフリカッセ 香草風味のソース

井村:テーマは「春」です。菜の花、スティックセニョール、ちっちゃい芽キャベツ、小松菜・・・春野菜をシンプルに使ってます。ソースはコンソメをベースにしたクリームソース。もうこのワインにはぴったりっ!

辰巳:間違いないんですね?笑。では薬袋さんもどうぞっ!
んんん、ホントだ、口いっぱいに春が広がる感じ。

井村:そこにワインが入ってくると・・・。

辰巳:木の芽は入ってないんでしょ?なんかちょっと香りが・・・。

井村:実は「わさび菜」という野菜をピューレにしたものをソースの中に入れております。

辰巳:なかなか手の細かい井村シェフですけども、このメニューもお店では食べられる?

井村;はい、もちろん!

辰巳:どうですか、薬袋さん?

薬袋:すごく旨味が濃いですねぇ。

井村:今回は鶏でコンソメを作りましたので。

辰巳:これからの季節、テラスでの食事も気持ちよくなってきましたしたくさんの方にお越しいただけたらと。
薬袋さんは今日は山梨から来たいただいたんですけど、電車で1時間ぐらいでしょ?

薬袋:そうです。

辰巳:うちは世田谷なんですけど、車でここまでくると1時間ぐらいかかっちゃうんです笑。行きづらいんですけど、わざわざ郊外に食べに来る、というのは新しいライフスタイルとしていいんじゃないかと思うんです。

薬袋:いいですね、私はずっと田舎にいますから「八王子都会っ!」って感じしました爆。

辰巳:山梨にこんなにたくさんビルはないですよね笑笑。山梨の中でも豊富って「*道の駅」が有名で、”日本で最も売れてる道の駅”だったことありますよね?
(*道の駅「とよとみ」:https://www.michi-no-eki.jp/stations/view/373

薬袋:初代はチャンピオンになりました。

辰巳:周りの農家のおじぃちゃんおばぁちゃん達が作った農作物を持って来て袋詰めして並べるんですよ。それがどんどん売れてるという。

薬袋:確かに人出は多いですねー。

辰巳:ところでシェフ、この野菜はどこの?

井村:こちらは栃木の下野(シモツケ)の「*エビベジ」の野菜です。
(*エビベジ:http://ebivege.com/top.html

辰巳:なんか八王子にもいろいろ野菜あるんじゃないですか?いろいろ開拓中とか伺ってますが?その辺りは今月24日のディナーで出していただきたいなぁ、とリクエストしておきます。

井村:かしこまりました!
辰巳:ではこの辺りでリクエスト曲いきましょう。今日は何にしましょ?なんでもいいですよー、春の気分でもスパークリングワインの気分でも笑。

薬袋:えーと、どれにしましょう?じゃ、春の気分で吉田拓郎の、爆。

辰巳:なんで!?

薬袋:なんか学生時代を思い出しますんで笑。

辰巳:あれ、薬袋さん何年生まれでしたっけ?

薬袋:1956年です。

辰巳:申年、何月生まれですか?

薬袋:12月。

辰巳:ぁ、僕より2つ年上。

薬袋:高齢者です、ワクチン早く打てます爆。

辰巳:え~、そういうこともあるかもしれませんね笑。でも我々にとって吉田拓郎さん、(個人的には)タクロウという名前もあってすごく親近感があるアーティストなんですけども。中でもこれはそれほどヒットしたわけじゃないんですがシブい曲ですよね。なんでしたっけ?

薬袋:はい、「人生を語らず」、私もそういう歳になったかなっという感じで笑。

辰巳:まだまだ語ってもいいと思います。ではお聴きいただきましょう、吉田拓郎さんで「人生を語らず」


https://www.youtube.com/watch?v=zJIdBFIBePM

辰巳:”今はまだ人生を語らず♪”ってずいぶん若い頃(1974年、吉田拓郎氏は1946年生まれ)に作ってた曲なんですねー。拓郎さんやっぱすごいなーって思いますね。
薬袋さんは若い頃からワイン造りをしようと思っていたんですか?

薬袋:ん・・・途中から、就職して少し経ってからですね。

辰巳:えーっと、最初はモンデ酒造さんでしたっけ、石和の?そこは元々お菓子メーカーなんでしたっけ?

薬袋:そうですね、チョコレートとか作って・・・って、いえいえ違います。それはモロゾフです爆。

辰巳:ご自分の前の会社のことボケてどうすんですかっ!?笑笑。

薬袋:名前が似てるもんですからね笑。(モンデは)まぁ洋酒全般です。リキュール、ウィスキー、スピリッツ・・・すべてやってます。

辰巳:で、途中からワインを?

薬袋:ワインはいちばん新しい(事業)ですね。

辰巳:そのワインは最初から関わってたんですか?

薬袋:(会社が)ワイン初めて少し経ってからです。

辰巳:じゃぁ途中からワインに振り分けられた?

薬袋:まぁいろいろあったんですけど、その時は特にワインだけではなかったです。でもそのうち「ワインが面白いな」と思った。

辰巳:で、モンデ酒造に30年ぐらいいて、まるきに移られて13年。。。なんかね、職人さんなんですよ。

薬袋:そうですね、杜氏さんです笑。

辰巳:いいですね、杜氏さんって言い方。
では若い頃の話なんかは次回以降に伺いたいと思います。ではまた来週!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組のOAとこの原稿の掲載には時差があります。現在提供されているワインとお料理はお店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2021年4月1日放送回

ワイナリー

まるき葡萄酒株式会社
http://www.marukiwine.co.jp

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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