ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2020年12月3日OA

7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』12月のゲストは山梨県の勝沼醸造株式会社 代表取締役 有賀雄二さんです。第1回目は甲州ブドウで造ったスパークリングワイン「ブリリャンテ」のこと、そしてその”甲州愛”をたっぷりと語ります。(全5回 1回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:はい、今月のお客様は勝沼の「勝沼醸造」の有賀雄二社長です!

辰巳・有賀:よろしくお願いします!

辰巳:えー、酒を飲んでない有賀さんと会うのはヒジョーにやりづらいというか笑。いつも山梨に伺うと一緒に飲んだり食べたりさせていただきまして、、、楽しいんですよ~。だいたい僕がロケ終わってちょっと遅れていくともう出来上がってまして笑笑。今日も早くお酒飲んだほうがいいかな、飲みながらやりましょう笑。
今日は有賀さんと、いつものようにこのヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢の田鍋真巳社長(以下ベーやん)。あ、この人ね、元吉本のお笑い芸人出身。

ベーやん:4年ほどやってました。

辰巳:それからこちらのシェフ、井村貢さん。

全員:よろしくお願いしまーす!

辰巳:ではまず飲みましょう!スパークリングワインで乾杯しまーす!

全員:カンパーイ♪


勝沼醸造 アルガブランカ ブリリャンテ 2016

辰巳:日本を代表するスパークリングワインです。ではこのワインの紹介をお願いします!

有賀:はい、ブドウは甲州ですね。私どものワイナリーでは、日本固有の”甲州”にこだわってですねー、最後のデザートワインまで「すべて甲州ワインで」ご提案をしてるんですよ。その最初に飲むワインとしてオススメしているのがこのスパークリングワインなんです。これは”シャンパンメソッド”と言って瓶内2次発酵で造ってまして。

辰巳:ファーストビンテージは何年でしたっけ?

有賀:2004年、だったですね。

辰巳:これが登場した時にはビックリしましたねー。甲州でこんなに美味しいスパークリングワインができるんだって。

有賀:そうですね、当時は甲州種のスパークリングワインってありませんでしたからけっこうみなさん驚いてくださいました。

辰巳:ま、いわば草分け的なワインですよねー。今はいろんなメーカーがしのぎを削りながら造ってますけどね。
井村シェフ、いかがですか、このワインは?

井村:非常に味わい深くて、”柑橘の皮の内側の”独特の香りを感じたので、今日は料理もそのようにご用意いたしました。

辰巳:柑橘の皮の内側って、例えばみかんの皮の内側の白いモヤモヤってしたところみたいな感じ?

井村:。。。そーぅですね。もっと皮の厚い柑橘ですね笑。グレープフルーツとか、柚子とか、、、。

辰巳:で、今日は?

井村:はい、今日は大根とあやめ雪という蕪を使ったヴルーテという料理です。


大根と蕪のヴルーテ 柚子風味

辰巳:へぇ、あやめ雪?

井村:そういう甘みの強い品種の蕪です、それを今日は柚子風味で。

辰巳:そうですよね、もうすぐ冬至ですけどゆず湯とか、柚子ってやっぱり冬のものって感じがしますよね。ではいただきまーす♪
トロトロのピュレみたいな感じですよね。いいですねぇ♡
シャチョーどうですか?

この後有賀社長がしゃべり出しますが、そういえばベーやんも社長でした。ではベーやんから。

ベーやん:(ワインが)料理に非常に合うのと、いい意味で苦味を感じるすっきりとした、なんて言うんでしょ・・・スーパードライ笑笑。喉ごしスッキリ!

辰巳:この料理も美味しいですね。

有賀:美味しいですね~♪この柚子と甲州からもたらされる柑橘の香りが合わさってすごくいいです。

辰巳:この柔らかさも。ブルーテっていうのは生クリームは入らないんですね?

井村:入らないです。野菜の出汁だけです。

辰巳:ミキサーにかけて、あとちょっと塩?

井村:そうです、素材の持ち味を生かす料理です。

辰巳:日本人が作る料理ってやっぱ甲州いいですよねぇ。

有賀:蕪なんかは甲州が非常に合わせやすい素材なんで。やっぱり素材の味わいを感じるのに日本の甲州ってのはとても相性がいい。

辰巳:毎回思ってるんですが、なかなかラジオ番組で味の表現やワインの説明って難しいんですよね。テレビはパッと観て想像つくんですけどね笑。
「勝沼醸造 アルガブランカ ブリリャンテ」。これは何年でしたっけ?

有賀:2016です。

辰巳:お値段は?

有賀:5000円です。

辰巳:やや強気ですが・・・。日本のワインってやっぱり安すぎてもダメだし、高すぎても売りづらいし。なかなか難しいところですね。

有賀:(モゴモゴ)・・・僕がこれ言っちゃいけないのかもしれませんが「日本一」のスパークリング狙ってますんで笑。

辰巳:これはもう本当に完成度の高いワインだと思います。

有賀:おかげさまで令和天皇の「即位の礼」、「伊勢志摩サミット」、IOCの方々がいらした時の「首相官邸の晩餐会」の時の乾杯にお使いいただいたり、、、。

(ベーやんビックリ!)

辰巳:そういうワインなんですよ。この店(置いていただいて)大丈夫ですか?

ベーやん:だ、大丈夫です爆。「大丈夫」としか言えないじゃないですか!?笑笑。ま、そういうPRをしていきたいですねー。

辰巳:今有賀さんからいい情報をいただきましたからね、この番組でご紹介したワインもお料理も2ヶ月間、このお店で召し上がれます。

有賀:あーそうなんですか?それは是非召し上がっていただきたいですね。今日本中でいろんな種類のブドウでたくさんワインが造られてますけど、やっぱりこの「甲州」は日本を代表する品種だと思うんですね。「日本人の味覚・お料理」と「甲州」は非常に相性がいいので、それを体験いただくと、きっとこれまでワインをお飲みにならなかった方も
「あ、ワインってこういうものなんだ」って感じていただけると思います。

(このタイミングで有賀さんのグラスが空になりました)

辰巳:もう、ご自分のワインですからね、どんどんお飲みにならないと笑笑。

(有賀さんおかわり~♪)

べーやん:あの、質問いいですか?

辰巳:はいどうぞ。

ベーやん:あのー、シャンパンって砂糖を入れるじゃないですか?これも?

有賀:はい、これも入れてます。瓶内二次発酵ってやり方はですねー、最初にアルコールの低いワインをまず造るんですね。その上でこの甲州っていうブドウは、世界の著名なワイン用ブドウ品種、例えばシャルドネ、リースリング、ソーヴィニョン・ブランなんかに比べて若干糖分が低い傾向にあるんです。その糖分の低さが(スパークリング)ワインを造るのに非常に都合がいいんです。まずアルコールの低いワインを造って、そこに糖分と酵母を足して瓶内に閉じ込めるんですね。そうするとそのワインはもう一度発酵を始めるわけです。その時発生した二酸化炭素を瓶内に閉じ込めて造ることを「シャンパンメソッド」、瓶内二次醗酵っていうやり方なんです。

辰巳:今の説明でわかりましたかー、ベーやん?笑。

ベーやん:ベーやんわかりました!「ドサージュ」ってことですよね?(←いえ、この過程は瓶内二次発酵中の「ティラージュ」です。)

有賀:一次醗酵はだいたい8%ぐらいのところにまたお砂糖足すんで度数が上がるんです。それで最終的には11%ぐらいに。

辰巳:ドサージュってね、最後でき上がったワインに味を整えるためにリキュールとかそういうの足すことですよね?

有賀:瓶内二次醗酵って澱が残るんですよ。その澱を22日間かけて(逆さのボトルを回して)口のところに集めるんですね。(←過程:ルミュアージュ)その口に溜まった澱を今度は凍らせて、その部分の栓(王冠)を抜いて飛ばすんですよ。(←過程:デゴルジュマン)その飛ばしたところにリキュールを足すわけです、飛ばした澱の分だけ補充しなきゃいけない。ほとんどのシャンパーニュはそこに甘いリキュールを足すんです。(←過程:ドサージュ)

辰巳:”門出のリキュール”とか言いますね。

(ドサージュを含めた瓶内二次発酵の詳しくはこちらをご参照ください。https://cocos.co.jp/blog/seen/dosage/
「ワインの通販 葡萄畑のココスのブログ」より引用させていただいてます)

有賀:シャンパーニュの場合、非常にブドウの酸味が高いので甘いリキュールを足すことによって”糖酸”のバランスをとってるんです。

辰巳:それで会社倒れることないからね、”倒産”じゃないから爆。

ベーやん:なんてこというんですかっ!?(←社長の反応)

有賀:ドキッとするじゃないですかー笑笑。(←社長の反応)

辰巳:一応ね、言っとかないと笑笑。

辰巳:ワインのことを聞く時間を長々としてしまいまして、他の話をする時間がなくなるという(←この番組の定番パターンです)。ではこの辺で音楽を。有賀社長のお好きな音楽を聴きたいと思います。今日は何にしましょ?

有賀:やっぱり第1週は「海 その愛」でしょう。

辰巳:「海 その愛」、加山雄三さんの?

有賀:なんか外に海が見えるような感じで笑。

辰巳:今日は結構天気が良くてですね、確かに「海に出たいなー、ヨットに乗りたいなー」とは思いますが(←でもここは八王子です)。ヨットには乗られるんですか?

有賀:いや、僕は、、、乗らないんです。

辰巳:山梨って海がない県。なのに日本一寿司屋が多いっていう県なんですけども。

有賀:海に対する憧れが強くて。。。

辰巳:あ、憧れですか!加山雄三さんも年代的にはね?

有賀:憧れでした、はい。

辰巳:うちのすぐ近所、もう50m100mぐらいのところにお住まいで。今は療養も兼ねてもうちょっと便利な都心にいらっしゃる、という噂もありますけど。
若大将、これカラオケでも歌ってましたっけ?

有賀:あんまり歌わないすよ、(この曲、尺が)長いんで歌うと怒られるんです爆。でも好きです笑笑。

辰巳:ではいきましょうか?有賀さんの一番好きな曲、加山雄三さんの「海 その愛」。

https://www.youtube.com/watch?v=Iuc-f9DqQVM

辰巳:いい曲ですねー。若い頃これをよく歌ってて嫌われた?

有賀:長くて最後繰り返しが多くてですねー。3回ぐらいで終わらないといけないみたいです笑。

辰巳:まぁ時間決めたほうがいいかもしれませんね笑。

有賀:でもこの雄大さっていうか、ね。なんとも言えず、好きですね。

辰巳:有賀雄二の”雄”という字も雄大の”雄”でしょ?加山雄三さんもこの字じゃなかったですか?なるほど、”英雄”繋がり!

(このタイミングで上空からけたたましいヘリコプターの音が・・・)

辰巳:勝沼からどうやら救護ヘリコプターが来たみたいです爆。あー飛んでます飛んでます並行して2機!あ、3機目、4機目も、、、なんでしょうこれは一体???えーこれから実況中継に移ります爆。

有賀:ビックリ!

(何だったかは不明ですがこの状況がしばらく続きました)

辰巳:・・・、で、なんの話でしたっけ?笑笑。

有賀:加山雄三さん・・・

辰巳:でしたね。
ところで、お生まれは昭和30年?

有賀:はいそうです。

辰巳:ワタクシよりも3歳年上の先輩で”勝沼の御三家”と言われているうちの一人・・・。

有賀:笑、よくご存知で。

辰巳:”御三家”って誰を思い浮かべますか、ベーやん?

ベーやん:えぇ?・・・ホテルですかね、私の場合。

辰巳:(仕事上)優等生な発言。ちなみにどこ?

ベーやん:オークラ、帝国、オータニ。

辰巳:これちょっと古い御三家笑笑。ま、東京のホテルの御三家と言えばだいたいこんな感じですね。シェフは?

井村:僕はーーーお笑い界の桂三枝とー、西川きよしとー、横山やすしさん。(←なぜか横山やすしさんだけ”さん”付け)

辰巳:やすきよは一つでいいんじゃない?

井村:一つなんですけどー、やっぱりすごい個性があるんでー、なんとなくそんな感覚。

辰巳:大阪の人なんですよこの人、今47歳の。で、我々60超えると御三家って、、、あっちでしょ?

有賀:そうですね笑。(←”あっち”でわかるんですね)

辰巳:歌手の御三家でしょ?舟木一夫さんと橋幸夫さんと西郷輝彦さん。

有賀:そうですよ。

辰巳:その後に”新御三家”ってのがあって。西城秀樹さんと野口五郎さんと郷ひろみさん。でもやっぱり我々は上(舟木・橋・西郷)の方でしょ?

有賀:はい。

辰巳:そういう”御三家”が勝沼にもあって、中央葡萄酒の三澤(茂計)さん、丸藤葡萄酒工業の大村(春夫)さん、そして勝沼醸造の有賀さん。歳は今紹介した順番?

有賀:そうです。

辰巳:御三家もね、まだまだお元気ですが、だんだん次の世代が育ってきていて。ここら辺のお話、ワインを造り始めた最初の頃のお話なんかも次週以降お伺いしたいと思います。今日のところはこのあたりで。今回のお客様は山梨県勝沼醸造の有賀雄二社長でした!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組のOAとこの原稿の掲載には時差があります。現在提供されているワインとお料理はお店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2020年12月3日放送分

ワイナリー

勝沼醸造株式会社
https://www.katsunuma-winery.com

収録会場

★ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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