ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2020年9月17日OA

7月から新たに始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインDE乾杯!」』9月のゲストは新潟県の「岩の原葡萄園」代表取締役社長の神田和明さんです。岩の原葡萄園の代表シリーズ「深雪花」にロゼが誕生したきっかけとは?さらに今年62歳の辰巳さん、還暦の神田さんの同世代余生トーク(?)に花が咲き乱れます。(全4回 3回目)
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ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

辰巳:はい、今月のお客様は、新潟県の「岩の原葡萄園」代表取締役社長、神田和明さんでーす!

辰巳・神田:よろしくお願いしまーす!!

辰巳:そして、この「ヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢」の社長、元吉本興業のお笑い芸人田鍋さん(以下ベーやん)!

ベーやん:よろしくお願いします!

辰巳:なんか一つさ、一発芸やってよ、もう3ヶ月目なんだから笑笑。

べーやん:それいつ言われるかドキドキしてました、次回(←次回次回と言いながら3ヶ月延ばし続けてます)。

辰巳:笑。そして、こちらの料理長、井村貢シェフです!

井村:よろしくお願いしまーす!

辰巳:ではまず今日のワインをご紹介ください。

神田:「深雪花(みゆきばな)」と言うブランドの、赤・白・ロゼとありますが、今日はロゼをお持ちしました。

辰巳:”深い雪の花”って書いて「深雪花」。これは雪椿なんですよね?
(神田:頷)小林幸子さんの「雪椿」と言う曲があってね、「深雪花」を飲んでるとこの曲が耳に流れてくるんですよね~。その赤い椿の花が書かれていてちょっと和風な感じのラベルなんですけど。今日はそのロゼです。
ではカンパイ!

全員:カンパイ!!


深雪花 ロゼ 2019

神田:これはマスカット・ベーリーA 100%。そして、岩の原の自社畑100%。

辰巳:これマセラシオンですよね、セニエじゃなくて?

神田:そうです。ロゼっていうとどっちかというと甘いイメージ先行なんですけど、白ワインに近い辛口で結構女性には受けてて今伸びてるんです。(神田さんが就任前)辰巳さんからもいろいろアドバイスもいただいてるって聞いてるんですけど?

辰巳:「深雪花」ってのはねー、(元々)赤と白があったんですけどね。20年ぐらい前から「日本の食には”ロゼ”が合うし、もっともっとロゼワインを飲みましょう!」という運動をずっとやってきたんですよ、日本ワインを応援する前から。で、この「深雪花」、このラベルのデザインも合うし、(マリアージュにも)使いやすいし。「造ってくださいませんか?応援しますから」と言って(ロゼを)造ってもらったんですよ。これは、*坂田さんのときかな?
*岩の原葡萄園前社長 坂田敏氏

神田:そうですね、2012~2013年ぐらいの時。

辰巳:そう、だからねー、このワインが売れてくれないと立場がないんで、是非皆さんにも飲んで欲しいと思いますねー。今日のロゼは僕のリクエストなんです。

神田:フランスなんかはロゼがよく飲まれてますよね。食事も色で合わせると、サーモンとかトマトとか・・・。

辰巳:エビも合いますしね。

神田:赤だとちょっと重たい、白だと食事にちょっと押されるって時に。あと我々の内輪では中華。

辰巳:中華、ま、エスニックな感じですよね。でも万能なワインですよこれは。どうですか、ベーやん?

ベーやん:後味にマスカット・ベーリーAの果実味と酸味をすごく感じる。

辰巳:あ、だんだん専門家になってきてる笑。

神田:ボディはそんなに強くないんですけど、、、。

辰巳:でも余韻があるんですよ、しっかりしてる。昼間とか暑い時にはもっとキリっと冷やして、夜はしっぽりと温度あげてみる。温度が変わると味わいも変わってきそうなので、いろいろ試してみるのもいいかもしれないですね。どうですか、井村シェフ?

井村:楽しい色ですよね。この色見ると飲みたくなります。

辰巳:これはコーラルピンクっていうか。ロゼっていろんな色があるんですよね。

井村:ですね。もっと淡い色のものもあるんですけど、これはすごい楽しくなる色。でも飲んでみるとスッキリ辛口で。これは”料理が活きる”。

辰巳:では、今日の料理はなんでしょうか?

井村:はい、(ワインに)トマトの香りをすごく感じたので、今日は生姜風味のトマトのピューレで主役はカジキマグロ。これをグリルして、ミントやバジルの香りでまとめてみたお料理です。


生姜風味のトマトのピューレとカジキマグロのグリル

全員:いただきまーす!

ベーやん:手前味噌ですけど、すごいですね(井村)シェフ。

神田:バッチリですね。マグロをトマトのソースに合わせるってのはよくやるんですか?

井村:そうですね。スペインとかではよくそういう食べ方したりしてます。これにちょっと南仏風にミントやバジルを使ってみたんです。

辰巳:マスカット・ベーリーAってそんなに酸が強い品種じゃないので、こういうオリーブオイルを使った地中海系の料理に特に合いますよね。ロゼも南(フランス)の方でよく飲まれてますしね。

井村:はい、このワインの味とオイリーな感じがすごくマッチするんじゃないかと思いまして。

神田:(ワインも料理も)程よい酸味ですごくマッチしてる。

辰巳:神田社長はここ(岩の原葡萄園)に就くまでまでの間にロゼワインって飲んだことありました?

神田:まっっったく飲んでなかったですスイマセン、ワイン自体も。
ワインを飲むと結構酔っ払う笑。

辰巳:ビールとかウィスキーでは酔っ払わない?

神田:そうなんですよね。だいたい最初にビールを飲んで次にウィスキーを飲むっていう習慣がついてしまってたんで(長年サントリーでビールとウィスキーに携わっていました)。ワインはアルコール度数が高いし。

辰巳:ワイン度数高くないじゃないですか?日本酒より・・・

神田:日本酒飲まない。。。ハイボールは7~8%、ウィスキーも薄めると6~7%でしょ。

辰巳:そんな薄い水割り飲んでたんですか?笑笑。結構いかつい顔されてるのに笑。

ベーやん:見た顔ストレートかロックですよね爆。

神田:笑。でもワインはいいですよね。奥が深いですよ、お酒として。

辰巳:そりゃほんとそう思います。ワイン初めて飲んだのはいつぐらい?

神田:会社(サントリー)に入って(ソムリエ協会の)*”ワインアドバイザー”っていう資格あったじゃないですか?あれを受けようと思ってワインを勉強しながら飲み始めたんですけど、3回チャレンジして結局3回とも落ちて、そっからワインの世界からちょっと離れたんです悔しくて苦笑。テキストも分厚くて受講料も高かったんですよ。
*2015年まであった呼称で現在は”ソムリエ”のカテゴリーに移行されています。
https://www.sommelier.jp/exam/titlechange.html

辰巳:田辺由美さん(著)の『田辺由美のワインブック』知ってます?

神田:もちろん!あれが”バイブル”だったんですよ。

辰巳:前回(8月のゲスト)田辺由美さん来られてたんですけど。あ、あの教科書にやられた口ですか?笑笑。

神田:笑。いや、勉強しても難しいんですよ。フランス、イタリアだけならともかく、全世界ですからね。その2国だけでも大変なのに(エリアが)どんどん広がってって。ヤマ張っても全然ダメ笑。

辰巳:それいくつぐらいの時?

神田:30(歳)ちょっとぐらいの時ですね。

辰巳:その頃はどんな仕事されてたんですか?

神田:(サントリーの)営業でした。業務用の営業でススキノあたりの飲食店担当してたんですよ。当時から「少しワインもやらなきゃいけない」っていう風潮もあったんですけど、所詮はやっぱりウィスキーと樽生ビール、これが大半を占めてたんです。「ついでにワインもありますよー」って感じでやってたんで。

辰巳:その時「一応、アドバイザー(の資格)も持っといた方がいいだろう」と(会社から)言われたんですね。

神田:そうですそうです。でも神頼みは通じなかったです笑笑。

辰巳:普段はすごく賢いんだけど試験になるとダメになるタイプ?

神田:いや、僕ね、けっこう資格いっぱい持ってるんですよ。”中小企業診断士”の資格持ってますし”宅建”も持ってます、”コーチング”の資格も持ってるんですけど。残念ながら、ワインの資格だけは取れなかった。

ベーやん:難易度はそっち(企業診断士や宅建)の方が高そうですけどね笑。

神田:宅建も実は3回落ちたんですけど4回目に受かりました。ワイン(の資格)は「もう4回目はないな」と思ってたのに、まさかワインの会社の社長になるとは・・・。その選択肢はゼッタイないと思ってましたから。でもやってみれば楽しいですけどね。

辰巳:「岩の原葡萄園」はサントリーのグループで「次の社長は誰がなるんだろう?」って(人事が)いつも直前までわからないらしいですけど、そうなんですか?前の*萩原さんや坂田さんも(サントリーの)営業でしたよね?神田さんもビックリしたんじゃないですか?
*萩原健一氏 現在は山梨県甲府市のワイナリー「サドヤ」の顧問

神田:(頷)移動の時に社長に言われましたもん「お前ビックリするなよ」って。樺太かアラスカかどっかに行くのかって思いましたよ笑。
でもね、僕(北海道出身ですが)ルーツは新潟なんですよ。実は親父が佐渡(ヶ島)で、ひぃお爺ちゃんは十日町、ひぃお婆ちゃんは新潟市の空港の近く。そんなこともあって僕は新潟を盛り上げていきたいなと。新潟は日本酒がメインですけど、それをワインで支えて”醸造酒として奥深さ”みたいのをなんとか伝えられないかな、ってのが僕の今の思いです。知らなかったでしょ?そりゃ初めて言いますから笑。

辰巳:(出身地)小樽と新潟ってフェリーで繋がってるんですよね。そういう意味でも関係は深い。新潟からフェリーに乗ってどうのこうのっていう殺人事件を解決したことありますからー笑笑。「小樽殺人事件」っていう*浅見光彦シリーズ。
*https://ja.wikipedia.org/wiki/浅見光彦シリーズ_(TBSのテレビドラマ)

ベーやん:ぇw、出たんですか?(←辰巳さんの本業知っているのでしょうか?)

辰巳:一応、僕の代表作ですから。

神田:あ、本読みましたよ、ストーリーがしっかりしていてましたね。

辰巳:もう20年ぐらい前になりますかね。高橋恵子さんなんかと共演しましたよ。

神田:あの人(高橋恵子さん)も小樽の人じゃ?

辰巳:いえ、確かもっとあっち、、、道東の標茶(しべちゃ)。

神田:あ、そうですか、それは知りませんでした。

辰巳:(浅見光彦は)「札幌殺人事件」も解決してますんでね笑。

全員:笑

辰巳:当時難事件多かったんですよ笑笑。全部きちんとケリをつけて帰って来ましたっ!

辰巳:ではね、ちょっとここでリクエスト曲を伺いたいと思います。今日は何でしょ?

神田:(先週に引き続き)これもディスコソングなんですけど、アース・ウィンド&ファイヤーの「ブギーワンダーランド」!これも大好きなんですよ、盛り上がります。

辰巳:これはもう、すごい大ヒットしましたからねー。(周りに)知ってますか?多分ベーやんまだ若いから(37歳)知らないかもしれないですけど。シェフは?

井村:聴いたらわかるかも(←1972年生まれ)


Earth,Wind&Fire Boogie Wonderland

辰巳:懐かしいですねー、もう40年ぐらい前か(1978でした)。
数日前に還暦を迎えられた神田社長ですけど、どうですか、このハタチぐらいの頃の曲聴いて・・・。歳くいましたよね。

全員:爆笑

神田:それとやっぱり時間が経つのが早くてー、特に40~60(歳)の20年間って。これからは60~80(歳)の20年間でしょ?これぐらいまでの年齢までしか活躍できないと思うと、1日1日を大事にしませんか?

辰巳:ですね。僕は2年前に還暦になった時”あと15年は第一線でやる”と(決めて)、あっという間に2年が経っちゃって、今年はコロナでこんな風になってますからねー。
少し焦りますか?

神田:頷

辰巳:でもね、自分に合った仕事っていうか、やるべきことも見えてきた気もしますしね。
んー、子供の頃から考えたら、60(歳)なんて「とんっでもないジジィ!」だと思ってたのに笑笑。

神田:死に近づいてますからね(自虐)笑。

辰巳:そうそう、いつ死んでも・・・。

神田:だって平均寿命って戦後すぐは55歳でしょ?

辰巳:ま、現代飛躍的に伸びてますけど。ベーやんなんか60なんてものすごいジジィだと思うでしょ?

ベーやん:まーーーぁ、そうですねー(←あと20年経てばわかりますよ)

全員:爆

辰巳:自分がそういう歳になるとは思わないでしょ?

ベーやん:ちょっと想像つかないです。

辰巳:すぐだから!笑

ベーやん:何でそう圧迫気味にいうんですかっ!?

辰巳:だってこないだまでオレ30ぐらいのつもりだったのに・・・。

ベーやん:僕あと23年ありますから。

辰巳・神田:すぐだからっ!!!爆。つい昨日のようなんだから!

ベーやん:そんなわけないじゃないですか!?

神田:朝起きたら60になってるかもしれない笑笑。

辰巳:(歳とって)逆にいうとね、毎日が充実してるんですよ、あっという間。1日が長く感じるとしたら、それは充実してない証拠だと思うし。

ベーやん:それは60になった時?

辰巳:え、今今今。

ベーやん:へ・・・?それは急に刺さる言葉。

辰巳:ともあれ、この社長(ベーヤンの方です)は”日本ワインのパラダイス”にしてくださった人ですからね。
今後ともこのヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢で日本ワインと井村シェフのお料理を楽しんでいただければと思います。
今日のお客様は新潟県「岩の原葡萄園」の神田和明社長をお迎えしました。あと1回あります、また来週お会いしましょう!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組のOAとこの原稿の掲載には時差があります。現在提供されているワインとお料理はお店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2020年9月17日放送分

ワイナリー

岩の原葡萄園
https://www.iwanohara.sgn.ne.jp

収録会場

★ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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