ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2020年7月30日OA

この7月から新たに始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインDE乾杯!」』今回はサッポロビール(株)グランポレールチーフワインメーカー、工藤雅義さんの3回目。日本ワインを”畑から”手掛けたいと思ったきっかけは?これからのビジョンは?さらにリクエスト曲はお受験ソング?・・・。回(杯?)が進むにつれどんどん饒舌になってきた工藤さんのトークをお楽しみください!(全3回 3回目)

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ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

辰巳:はい、今日のお客様、サッポロビール グランポレール グループリーダー 工藤雅義さん、今回3回目、最終回です!

辰巳・工藤:よろしくお願いしまーす!

辰巳:お相手は。こちらヴィラ・デ・マリアージュの社長、田鍋真巳さんことー?

田鍋:ベーやんでーす!(以下、ベーやん)よろしくお願いしまーす!

辰巳:さぁなんか一発(ギャグ)を!

(補足:ベーやんは元吉本のお笑い芸人でした)

全員爆笑

ベーやん:ないですよっ!笑笑。

辰巳:もう芸人からのブランク何年ぐらい?

ベーやん:んーーー、15年ぐらい。

辰巳:そして、このヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢の井村貢シェフでーす。

井村;はい、よろしくお願いしまーす!

辰巳:ということで。工藤さんが尾道出身で、広島大学で発酵を勉強してて、元々ワイン志願でサッポロビール(グランポレール)入った、、、ぐらいを前回までにお聞きしまして。

みなさんご存知かもしれませんが、日本のワインって元々”国産ワイン”だったんですよ。その国産ワインのほとんどは、海外の原料(濃縮果汁など)を輸入して日本で発酵してワインにするのが主流だったんですよねー。そんな中、僕はここ10年20年で”日本で栽培して作ったブドウを原料に使ったワイン”を「日本ワイン」と呼ぼう!という呼びかけで始まった「日本ワインを愛する会」では副会長、今は『日本のワインを愛する会』の会長として、この「日本ワイン」を応援しようという立場なんですけどもね。

工藤さんもね、”勝沼で純粋な日本ワインを造りたい”という思いがずっとあったと前回おっしゃってましたけど。その経緯とかお話してもらえますか?

工藤:はい、わかりました!実はサッポロビールは、昔アメリカのワシントン州に畑を持っていました。

辰巳:え!?そうだったんですかー???

工藤:72haの畑をヤキマヴァレーに持ってたんです。カリフォルニア大を卒業していったん日本に帰ったんですけど、秋の収穫時期だけその畑に行かせていただいていてて。で、その頃感じていたのは、

”いいブドウを採らないといいワインはできない”ってことと、”そのブドウの品質は畑の条件によって変わってくる”。例えば、土壌の深いところ(≒水はけのあんまり良くないところ)って、やっぱり糖度も上がらないし、色々な香りの成分も出てこない。それがわかってきたので、私も日本でブドウ(園)からワインを造りたいなって思っていました。

辰巳:ヤキマヴァレーには何年ぐらい収穫に?

工藤:通算10年以上は行ってましたね。

辰巳:72haって結構な広さですよね?そこには何が植わってたんですか?

工藤:シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、、、まぁそういう品種。

辰巳:へぇぇぇ。その畑は今どうなってんですか?

工藤:その当時は合弁会社だったんですけど、今は売却してしまってます。

辰巳:今ね、サッポロさんも日本にどんどん畑を増やしてまして。去年でしたっけ?北海道の北斗市に素晴らしい畑を取得して、私もそこでの植樹祭に参加させていただきましたよ。それが育つのがホントに楽しみでなんですよ。

工藤さんはアメリカでワイン造ったり(ブドウ収穫したり)してるうちに、やっぱり”日本で造んなくっちゃ”って気になってきたんですか?

工藤:そうですねー。あと、新しい畑からやりたいってのもあります。日本中にたくさんのワイン造ってる人がいると思いますけど、(サラの)畑からやって”ここに何の品種を植えて・・・”だとか、その段階から決められる人って極少ないと思うんですよ。私の場合、このあと試飲していただく(長野県)安曇野池田の畑やさっきの北海道の北斗ヴィンヤードにしても「何を植えるのか」の段階から自分で決めることができたので、すごく幸せな立場にいるなぁとは思っています。

辰巳:そりゃそうですよね(2人笑)。幸せな立場にして、日本ワインを引っ張ってる一人ですよね。

工藤:ん、まぁ、プレッシャーもありますょ。

辰巳:で、ラジオの方はもう慣れました?笑。

工藤:んっと、もう3回目なんでちょっとずつ慣れてきました笑。

辰巳:でー?どっちの方がプレッシャー強いですかー?

工藤:そりゃぁ品種決める方がぜんぜんおっきぃです(ぁ、ボケませんでした)。

(ワイン試飲)

辰巳:さ、今日は何を持ってきていただいたんでしょうか?

工藤:はい、今日のワインは「安曇野池田のメルロー 」です。

安曇野池田 メルロー2016(写真は2017ですが今回試飲したのは2016でした。)

辰巳:2016年ですね。これは現行のヴィンテージですか?

工藤:そうです。

(*収録直前の6月30日に2017ヴィンテージが発売になりました)

辰巳:この畑取得したのはいつでしたっけ?

工藤:ヴィンヤードとして開いたのは2009年です。’10,’11’12年と植えていってます。まだ進化途上のワインですね。

辰巳:ではいただきましょう!

男衆4人:カンパーイ♪

辰巳:すごく、、、美味しい♪

ベーやん:今日すごく正解のワインじゃないっすか?

辰巳:ワインってね、どういうシチュエーションで飲むかによって変わってくるんですけど、普段試飲会とかで味わうときよりも、やっぱりこうやって料理と向き合って飲むことでワインの真価がわかってくる。シェフどうですか?

井村:これはもう素晴らしいワインです。タンニンがしっかりとしていて、今日はお肉料理なんですけど、すごく合わせやすい。料理との相乗効果でさらに美味しくなるんじゃないかなっと思います。

辰巳:メルローもね、色々タイプあるんですけど、これは柔らかさの中にもちゃんと芯がある。バランスがいい。

工藤:ありがとうございます!

ベーやん:(ボトルの裏ラベル見ながら)あれ、これも2016年の9月12~14日、(前回の甲州と)全く同じ日に収穫してます笑。ブドウはこの日に収穫するもんなんですか?

辰巳:いや、これは偶然。品種によってもヴィンテージによっても違う。メルローは黒ブドウの中ではわりと収穫早いですよね?

工藤:そうですね、赤ではピノ・ノワールの次ぐらい。早ければ9月上旬から遅くても9月中には収穫しますね。

辰巳:以前番組の収録でこの畑にも行かしてもらったときは、冬でね、大雪の中作業してましたしね。こういった自然の環境の中で育ってるブドウってのはね、ホントに愛おしくなりますよね。

(料理登場)

辰巳:ではお料理行きましょうか?ぁ、シェフなんか言おうとしてました?

井村:いや、グラスの中で、芳醇な香りが充満してたんでね。

ベーやん:関西弁の方がいいんじゃないですか笑?(←井村シェフはバリバリ大阪出身です)

井村:(一瞬関西弁にスイッチ)ま、簡単にいうと、ワインが素晴らしく力強いんで、今日は料理も力強めで。

牛肉を使ったパイ包み焼きを、マデイラ酒というポルトガルの酒精強化酒を使った甘味のあるソースを絡めました。

全員しばし無言で食べてます。

辰巳:うん、ケンカしないですね。ボルドーのワインでもいいなと思うんですけど、この組み合わせはバチバチ火花散らしますね。(ケンカではなく、どちらからとも同質の主張をしているという意味、だと思われます。)

ベーやん:これ絶対美味いやつですね、この合わせは。

辰巳:このお店に来たらこのシェフの料理と、グランポレールのワインがグラスでいただけます。最低1ヶ月はやりますので・・・。

(*この原稿とリアルタイムでのラジオのOAには時差があります。現状はお店にお問い合わせください)

ベーやん:やっぱりラジオで言って聴いてくれる方がいてお客様が来てくださる。こういう連動がいいですよね。

辰巳:今日は(コロナの影響で)席は離れていますけど、同じ時間、空間を共有するってのもワインのいいところだなぁってあらためて思います。日本ワインって全般的にそうなんですけど、料理を食べることによって、真価を発揮することが多い気がするですけどね、ね、工藤さん?

工藤:モグモグ・・・(ぁ、井村シェフのお料理食べてる真っ最中でした)。

まさに、その通りだと思います。相性の中で”ケンカしない”ってのはやっぱりありますね。ちゃんと主張はするけど、しすぎないってのが日本ワインの目指してるとこですね。

辰巳:やっぱりアメリカの経験とは違いますか?

工藤:そうですね、やっぱり、、、日本人って自分を前に前に出さない、し、全体の中で調和をとる気がします。ワインにおいてもそういうのが’多い気はしますね。

辰巳:これはちょっと違った例かもしれませんが”忖度”って言葉もそうなんですよね。なんか悪い言葉に置き換えられてますけど、ほんとはいい言葉なんですよ。「料理を邪魔しないようにワインが下支えする」っていう。そんな感じするんですけど。

工藤:まさにその通りだと思いますね。

辰巳・工藤:ちょっと”忖度”という言葉がかわいそう。もっと、ねぇ・・・・笑。

辰巳:そんなこんなでサッポロビールでずっとワイン造り続けてる工藤さん。さ、今日のリクエストはー?

工藤:はい、えっとー、前々回、前回と古めの曲だったんですけど、今回ちょっと新し目で「YUIさんのfight」。

(ベーやんの目がようやくキラっとなりました。)

辰巳:(知りません)女の子?一人?

工藤:そうですそうです。J-POPですねー。

辰巳:吉本関係とは違いますねー笑?

工藤:多分笑。なんでこの曲かっていうと、うちの子供が一人は大学生、一人は中学校通ってるんですけど、受験の頃にこの曲聴いて、

「ま、頑張ってほしいな」って気持ちで・・・。

辰巳:へぇぇぇ、”ガンバレル”曲なんっすか?

工藤:はい、”ガンバレ”ます。ぜひ、みなさんに聴いていただきたいかなと。

ベーやん:ダウンロードしようかな笑。

辰巳:では聴いてみましょうか?YuiさんのFight!
https://www.youtube.com/watch?v=-t-BpTTUCn0

辰巳:いや、いい曲ですねぇ。工藤さんが今ウルっとーきた感じ笑。

工藤:まま、息子も娘も同じタイミングで受験だったので、今ちょっと思い出しました。

辰巳:どんなことあったんですか?

工藤:いや、いろいろありましたー(一人で思い出し笑い、しかも大爆笑してます)。

辰巳:勉強教えたりとか?

工藤:いやいや、勉強は教えなかったです、勝手に心配してるだけで。塾とか行ったりとかお金を出すとかね笑笑。

辰巳:まぁね、そういう時期って大事ですもんね。

ベーやん:で、志望校には行けたんですか?

工藤:そこは、ちょ、ちょっとーオフレコで笑。

辰巳:なかなか厳しい質問しますね?あんまり忖度してないですね爆。

YUIさんで思い出しましたけど、グランポレールの唯(ゆい)っていうワインを(自身のYouTubeで)紹介させていただいたんですけど。デラウェアのスパークリングワイン、これ、なんか関係あるんっすか?

工藤:いや、たまたま笑。気づいていただいてありがとうございます。

辰巳:ともあれいいでしょ、この雰囲気?

工藤:いいですね、特にワイン飲みながらが・・・。

辰巳:最近はZOOMだとかオンラインでいろいろやってますけど。

工藤:んーーー、実際にお客さんの反応が見られないってのは難しい面もあると思いますけど、逆にたくさんの方に観ていただけるというのはいいような気はします。やっぱり会場でやると、会場の制約があって人数制限も決まってきますけど、オンラインでやると200名とかシステム上の制限いっぱいいっぱいでできるので、そういう意味ではいい気がしますね。

辰巳:ご自身は(リアルとオンライン)どっちが向いてると思いますか?

工藤:んーーー。。。どっちかって言ったらやっぱりお客さんの反応見ながらの方がいいですね。

辰巳:初回こわばった顔してましたが、(お酒が入って)解けたらこんなおもろい方でした。3週に渡ってゲストでお越しくださいました、サッポロビールグランポレールチーフワインメーカーの工藤雅義さん。今後、、、あの、定年とか、まだ大丈夫なんでしょ?グランポレールの”唯一無二”の方ですからね。

工藤:は、はい。日本ワイン造り続けたいなぁとは思ってますね。

辰巳:(工藤さんが)植えた畑もこれからですしね、ブドウ作りって2年や3年で出来るもんじゃないし、10年20年じっくり腰を据えていかなきゃいけない仕事でもあるし。この先の展望とかありますか?

工藤:はい、ま、新しい品種に挑戦して生きたいなぁと思っています。今山梨だと白は甲州、赤はマスカットベーリーAが、あとはシャルドネ、メルロー、カベルネ・ソーヴィニョンが入り込んで来て。初回にご紹介したソーヴィニョン・ブランは比較的新しい品種だし、これからもそういう(可能性のある)品種が出て来ると思うんですよ。

辰巳:工藤さん的に「これやってみたい!」って品種ありますか?

工藤:ありますけど、、、ん、、、今日は、、、(本当にオフレコのようです)

辰巳:まぁまぁ、言うのはタダですから(←関西人)。こういうとき言っといたほうがいいですよ笑。

工藤:あのー、例えば、、、アロマティックな品種、、、も日本でやりたいなと思ってます。

辰巳:例えば?

工藤:ちょっ、ちょっ、スイマセン、今は(汗)。

辰巳:えー、ゲヴュルツ(・トラミネール)とか?

工藤:あー、いいっすねぇ。

辰巳:ヴィオニエとか?

工藤:あーーー、いいっすねぇ。なんか見透かされてる気がします笑笑。(←当たらずしも遠からず?)

辰巳:ピノ・グリは’まだやってなかったでしたっけ?

工藤:そうですね、まだです。これも面白いかなと思ってます。

辰巳:アルバリーニョもやって欲しいしな。

工藤:・・・苦笑。だんだん追い詰められてる感が・・・笑笑。

辰巳:ま、でも日本ワインの業界はちっちゃいので、”ライバル視”はしてないけれど、でもそれなりに”オリジナル”も造らなくちゃいけないしね。今後も期待しております!

工藤:はい、ありがとうございます!

辰巳:ちょっと時間が来てしまいました。今回のゲストは、サッポロビール(株)グランポレール チーフワインメーカーの工藤雅義さんでした!

辰巳・工藤:ありがとうございました!!!

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2020年7月16日OA

2020年7月30日放送分

ワイナリー

★グランポレール
https://www.sapporobeer.jp/wine/gp/

★チーフワインメーカー 工藤雅義氏
https://www.sapporobeer.jp/wine/gp/interview/winemakers/#interviewee01

収録会場

★ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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