2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2023年2月のゲストは山梨県勝沼の「麻屋葡萄酒株式会社」専務取締役、雨宮一樹さんです。
今週の乾杯は甲州シュールリー。後半は番組恒例(?)の恋愛談義で盛り上がります。恋愛における”自然派”とは?(全4回 2回目)
辰巳:2月のお客様は、山梨県勝沼からお越しくださいました「麻屋葡萄酒」の雨宮一樹さんです!
(いつも通り、この会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています)
全員:よろしくお願いします!!!
辰巳:まずは乾杯しましょう!今日は白ワインです。
全員:カンパ~イ🎶
麻屋葡萄酒『勝沼甲州シュールリー 2021』
https://asaya-winery.net/items/5f61b0258f2ebd3fe24515b0
辰巳:「勝沼甲州 シュールリー」。このシュールリーのシリーズもいくつかあるんですか?
雨宮:今は1種類だけです。
辰巳:最近のはもうちょっと膨らみがあるというか、旨味甘みを出すのが多いですけど。これはかなりハードな甲州という印象。
シェフどうですか?
井村:飲むと喉の奥で香りが広がるというか、余韻がすごいです。
辰巳:特徴は?
雨宮:このシュールリーは9月後半から10月上旬(収穫)のブドウを使うので、若干遅い方。
辰巳:甲州だと10月半ばから後半まで引っ張るところもありますけど?
雨宮:うちのワインの中では遅いです。果汁を絞る時には1番の果汁と2番の果汁をあまり分けないでガッツリ絞って果皮の旨味を抽出したいなと。
辰巳:オレンジ(醸し)系じゃないものの、皮の旨味を?、ま、皮にいちばん旨味あるっていいますからね。
雨宮:そうですね。
辰巳:果汁残しちゃうともったいないですもんね笑、っと僕はいつも思うんですけど。
雨宮:フルーツは果皮に特徴が出るので。
辰巳:シェフ、今日のお料理はなんでしょう?
井村:佐渡島のアンコウの皮や唇、いわゆる煮こごりを使ったお料理です。実はフランスのブルゴーニュなんかにも豚肉で似たようなお料理があるんです。
辰巳:豚ねー。(動物性の)タンパク質で固めるんでしょうが、
井村:そのイメージでアンコウ使ってみました。
辰巳:いただきまーす!
【佐渡島産あんこうのガトー仕立て トマトのマリネとラビゴットソース添え】
辰巳:ぁ、ほんとだ。内臓?浮き袋みたいのも入ってるんですか?
井村:入ってます、アンコウ捨てるところがないんで。
辰巳:雨宮さんいかがですか?
雨宮:食感も良くて味もいろんなものが調和してて美味しいです。
辰巳:ビネガーなんか少し感じますけど、ほとんど何もしてない?
井村:そうですね、自然の旨味だけで。
辰巳:トマトに玉ねぎや野菜を刻んでドレッシングにしたラビゴットソースとこのシュール・・リー、合いますね。これはいい!
甲州は2021年ですけど、酸味もかなり残ってますね。どうです、このマリアージュ?普段からこういうペアリングに対して
「あーしよーこーしよー」とかしてるんでしょ?
雨宮:僕たちメーカーも、「どういう食材と合わせたら面白いか?」をイメージしながら造ってるんで、こうやって食べさせていただくと、
引き出しが広がって楽しいですね。
辰巳:シェフもこの番組始まってから約3年、毎回真剣勝負されてるわけですが。これは「いいアンコウが入ってきたから」っという食材ありき?
井村:それもあります。
辰巳:そしてこのワインが(放送の事前に)送られてきて、パッパッパ~っとお料理がひらめく?
井村:そうです。そして最後に味付けや香りづけをちょっとして。
辰巳:仕上げのタッチでピタッと合わせていく。まぁアンコウがある時期しか提供できないんですけど、ぜひ皆さんにも食べていただきたいなと思います。
辰巳:先週の話の続きをしようと思っていながら、料理の話で引っ張っちゃいました汗。
雨宮さん好き嫌いは?
雨宮:基本的にはないです。なんでも食べられる。
辰巳:お酒は?
雨宮:それも、、、基本的にはないです。強くはないんですけどわりと幅広く・・・。
辰巳:親姉弟みんな?
雨宮:父親はお酒好き❤︎、母親は飲まない。姉弟もそんなに強いってわけじゃないです。
辰巳:なんか顔だけ見ると強そうな感じしますけど笑。
雨宮:いやいやいやいや笑。
辰巳:顔立ちがしっかりしていて、なんだか南国の方って感じですけど笑。でもお酒はなんでも飲むと。
女性の好き嫌いは?
雨宮:・・・んにゃ、それもないです笑汗。
辰巳:もうなんでも来い?笑笑。結婚は?
雨宮:2002年にしたので。だから去年20周年。
辰巳:僕が最初に(ワイナリーに)お伺いしたのが2006年か2007年だったので、雨宮さん30歳になったかどうかぐらいの頃でした。
その時はもうお子さんいらしたんですよね。
雨宮:一人目の長女がいました。去年大学に入学して県外に出て行きました。東京”の方に”笑。
辰巳:東京”の方に”笑。ってことは東京じゃないんですね?笑笑。
雨宮:いや、東京です笑。あと二人いて、真ん中が高一の男の子、下は次女で小6、そんなとこです。
辰巳:同じ3姉弟ですね。(一樹さんは上に姉、下に弟がいらっしゃいます)
今ワイナリーの事業承継は大変な問題として浮上してきてますけど、そのあたりはあんまり心配ないんですか?
雨宮:本人の”やるやらない”は別にしても、一応「人はいる」笑笑。
辰巳:自身が”家を継ごう!”と思ったのはいつですか?
雨宮:大学4年の時ですかね。一応ワイン、というか発酵の勉強で東京農業大学に行ってまして。
辰巳:勝沼のワイナリーの後継が大勢行かれるところですが笑。*小泉武夫先生の授業にも?
(*小泉武夫 参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/小泉武夫)
雨宮:そうです、受けさせていただきました。
辰巳:でも入学当時はまだ「家を継ぐ」ことは決めてなくて、とりあえずここで勉強して、卒業するぐらいに家業を継ぐことを考えたと?
雨宮:最終的にはそこで。
辰巳:なんか後押しがあったんですか?
雨宮:「物を作るのが好き」、っという個人的なこともあるんですけど、当時は赤ワインブームのピークの時で、家業も人がいなくて忙しい。
そういう背景もありまして。
辰巳:卒業したの1998年ぐらいですもんね、ありましたよねー。田崎真也が世界一になって、世界のワインが流れ込んできて、、、みたいな。
「こりゃイケるんじゃないか?」みたいな?
雨宮:ですね。で、うちの親父の「帰ってこい」という一言があり笑、決めました。
辰巳:どっかに丁稚奉公に行ったり就職したり海外で修行したりはなかったんですか?
雨宮:それはなかったんですけど、家業に入ってからは(山梨)県のワインセンターってとことか、
広島の当時の醸造試験場(現 酒類総合研究所)には研修に。
辰巳:じゃぁお父さんから直に教わったってわけじゃないんですね?
雨宮:そうですね。
辰巳「ひょっとしたら違う道もあったんじゃないか?」とは思いませんでした?
雨宮:実はあって、、、。大学時代にイタリアンのウェイターのアルバイトをやっていて、「社員としてどうだ?」みたいな話はあったんです。
辰巳:ウェイターとしてはけっこう有能だったんですね?ワイン注いだり?
雨宮:いや、そこまではしてなかった。
辰巳:何処のレストラン?
雨宮:当時は川崎の(小田急線)読売ランド前に住んでたんです。その近くに「ジローフィオーレ」というお店がありまして、そこで。
辰巳:僕の住まいも小田急線沿線なんで、いろんな店で東京農大のアルバイトっていっっぱい会いましたよ、ほんっっとに笑。
寿司屋でも焼肉屋でも、特に経堂とかあの辺。
雨宮:僕はよみうりランドと百合ヶ丘の間ぐらいに住んでましたから。
辰巳:ではリクエスト曲を。この曲はその頃の曲ですか?
雨宮:その頃ですかね、好きだった曲です。My Little Loverの「Hello,Again」です。
辰巳:では聴いてみましょう。
My Little Lover『Hello,Again~昔からある場所~』(1995年)
https://www.youtube.com/watch?v=RkF5_BpBQU4
辰巳:これは、その、学生時代の頃?
雨宮:もしかしたらもうちょっと前だったかも。・・・当時付き合ってた彼女とよく聴いていた・・・爆。
辰巳:濁しましたけど笑、当時の彼女と今の奥さんは違うんですね?笑笑。
雨宮:かも、、、しれませんね滝汗。今の奥さんは地元がいっしょで4つ上。
辰巳:ぁ、そうですか。じゃシェフと同い年(1972年生まれ)だ、子年。ま、学生時代の話ですからね。
こちらで(一樹さんの)ニヤニヤしてる顔見てるぶんにはいいんですけど、ラジオをお聴きの皆さんはなんとなくお察しください笑笑。
辰巳:(この曲を一緒に聴いた彼女は)、イタリアンのバイト仲間?(←チクチクといたぶります)
雨宮:、、、ではなかったかな。今ちょっと記憶ないです笑笑。
辰巳:卒業して山梨に戻る!ってときに(その彼女と)どうするか?って決断も?
雨宮:・・・あった・・・かな爆。
辰巳:そのため(家業を継ぐ)に別れを切り出したのか、あるいはフラれちゃったから故郷に帰ろうと思ったのか?
そこ重要じゃないですか。(←ぇw)
雨宮:・・・言われた方ですね笑笑。(ぁー↓)
辰巳:で、国に戻ろうと?笑。
雨宮:ま、そうですね。遠くはないっすけど笑。
辰巳:1時間ちょっとですからね笑笑。それなりにいろいろあったんですね。
雨宮:それなりに笑。
辰巳:いいんですよ、そんなもんそれぞれいろいろあるわけですから。シェフだってそんなもんたくさんあるでしょ?
井村:笑。(←笑ってごまかしました)
辰巳:でもね、男はフルよりフラれた方がいいんですよ。シェフもフラれた?
井村:はい、よくフラれました笑。(ぁー↓)
辰巳:フルってヤです、僕も。
雨宮:僕なんてフラれっぱなし。
辰巳:ってことはガンガン行くタイプ?
雨宮:そうです。どちらかというと”自分から”。
辰巳:雨宮さんの世代だと「付き合ってくれ」とかそういう口約束が成り立ってるんですか?今はみんなそうでしょ?
僕らの時代はみんな’自然’に付き合ってて、’自然’に別れてた笑笑。
雨宮:どうですかね、両方?
辰巳:「今日から付き合いましょう!」とかそういう感じ?
井村:僕は”自然派”です爆。
雨宮:僕らの時は、そんなに『告白』、とかがあるわけでもなかったから、どっちかというと”自然派”に近い、かも笑笑。
辰巳:so2はごくわずか、みたいな感じ?爆。
話がややこしくなってきた笑笑。
この話はまた整理して、次回ということで。
全員:ありがとうございました!
(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)
あさや葡萄酒株式会社
http://www.asaya-winery.jp/index.html
News Data
- ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2023年2月9日放送回
- ワイナリー
あさや葡萄酒株式会社
http://www.asaya-winery.jp/index.html- 収録会場
ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/