ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2023年2月16日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2023年2月のゲストは山梨県勝沼の「麻屋葡萄酒株式会社」専務取締役、雨宮一樹さんです。
今週は熟成させた甲州で造った珍しいスパークリングで乾杯!「そういえば勝沼にはレストラン併設のワイナリーが少ない」
から話が展開、新たな企てが持ち上がります。さて、実現なるか?(全4回 3回目)

辰巳:2月3回目。お客様は山梨県勝沼の「麻屋葡萄酒」の雨宮一樹さんです。
(いつも通り、この番組の収録会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています)

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:「麻屋葡萄酒」、植物の麻に屋号の屋と書きますよね。おととし100周年だったそうですけど、この名前はどこから?

雨宮:その前(創業の大正10年より前)に酒屋を始めてまして。要は売るだけの。その酒屋を始めたきっかけが、
うちのひぃお祖父さん、雨宮高造が奉公に行っていた先が”麻屋酒店”だった。そこから暖簾分けをしていただいたんです。

辰巳:ひぃおじいさん、ってことはお父さんが4代目、、、ってことは直系じゃなかったり?

雨宮:先代の弟が社長になったり。

辰巳:なるほど、そういうことだったんですね。最近ではワインのラベルで麻屋をカタカナやアルファベットにしたりして
ビジュアル的にも印象的なワイナリー。(ワイナリーには)ショップもあって2階には古い工具が展示されたりしてて。
今も変わらず?

雨宮:そうですね。場所はちょっと奥まってるんですけど、昔のコンクリートタンクだった2階を改築して設備を活かしてます。

辰巳:では今日も乾杯したいと思います。スパークリングワインです。

全員:カンパ~イ🎶

 【ASAYA KOHAKUIRO スパークリング】
https://asaya-winery.net/items/5ca472a42c1c515dd38e5c5e

辰巳:少しオレンジがかった、琥珀色のスパークリングワインです。これどうですか、シェフ?

井村:なんか洋梨の香りを感じるんですけど。なかなか伝えにくいんですが深い香りが・・・。

辰巳:かなり苦味がありますよね。だから洋梨の皮を噛んで噛んで、ちょっとタンニンも出てきてる、ような。

辰巳:これは?甲州の醸し発酵してるスパークリング?

雨宮:はい。しかもこれは3ヴィンテージのブレンドになってます。約50%が2015年のヴィンテージ、あとは1016年、2017年を
それぞれブレンドしてあります。

辰巳:それぞれの原酒を造っといて、ある程度寝かしてブレンド、最後に瓶詰め?瓶詰めしてからガス入れてリリース?

雨宮:そうです。ブレンドして瓶詰めの後にガス注入。

辰巳:今もう一つ比べてみようと思うんですが、これは熟成してないオレンジワイン。せっかくですからこっちもいただきます。

【勝沼甲州 かもし 2022】
https://asaya-winery.net/items/5e8679019df1632b481f5a68

辰巳:あ、こっちの方がほのかににフルーティな香りがします。シェフはどっちが好きですか?

井村:僕はこのスパークリングの方が好きですね、旨味がすごくあって。

辰巳:やっぱり熟成した旨味なんでしょうね。そして今日のお料理は?

井村:お魚とキノコのムースを、ロールキャベツのように黄色い白菜で包んでみました。

辰巳:黄色い白菜と、このワインの色が同じじゃないですかっ!?
ではいただきま~す!

【真鯛とキノコのオレンジ白菜包み 柚子風味のクリームスープ 淡雪仕立て】

辰巳:今日もここ「Villas des Marriages 多摩南大沢」からお送りしておりますが、ラジオをお聴きの皆さんも
こちらにいらっしゃれば同じお料理とワインが楽しめるという仕組みになっております。

辰巳:フワッと柔らかい!これは中に何を?

井村:真鯛のムースの中にドライトマトが隠し味に入ってます。

辰巳:柔らかい魚肉ソーセージ笑笑。
雨宮さん、いかがですか?

雨宮:美味しい❤︎甲州ブドウは早飲みのイメージがあるんですけど、こうやって熟成すると、独特の余韻が出てくる。
その旨味とこのお料理は相性がバッチリだと思います。

辰巳:ですね。この黄色い白菜と色が合った!

井村:色味もですけど、香りもこのワインと似てるところがあるような感じはしたんです。

辰巳:横に並べてるオレンジワインもイケる感じですけど、やっぱりこっちのスパークリングの方がいいかも。

辰巳:このお店でこのお料理出すときには?

井村:もっともっと、この2倍ぐらいの大きさで。番組中は試食サイズです(←上記の写真はレストランで供されるサイズです)。

辰巳:山梨ってね、ワイナリーはたくさんあるんですけど、食べるものが美味しいお店って、ま、あるんですけど、なんとなく少ない気がする。

雨宮:でも、最近は移住された方とかがぽちぽちと飲食店も開いてきたりだとか。いっときに比べると増えてきてるとは思います。

辰巳:どっか食べに行ったりするんです?それとも家で食べる方が多いんですか?

雨宮:最近はこういう状況なんでテイクアウトして家で、が多いですかね。

辰巳:今は”ワイナリーでショップやレストラン”やるようなところ多いんですけど、勝沼はわりと少ないですよね?

雨宮:併設してるところは少ないかも。

辰巳:ルミエールさんとこと勝醸(勝沼醸造)さんとこの「風」と後いくつかありますけど?

雨宮:あとはシャンモリさんもレストランにカフェ併設、というか。

辰巳:原茂さんも休業中ですし。ワイナリーでもっとそういうのがあればいいなと思うんですけど?
実際大変なもんなんですかね?

雨宮:ま、どうなんですかね?経営的なものも含めて難しさもあるんだと思いますけど笑。

辰巳:ワインはなかなか売れないし時間もかかるけども、”レストランで稼ぎを出して、ちょっと投資、そしていいワインを造る”。
これは全国的にみてもけっこうあるんですよ。
前から誰かに聞こうと思っていたんですけど(勝沼は少ない)。今日たまたま質問してしまいました笑。あんまり考えたことない?

雨宮:ないこともない、んですけど。自分がいろんな(他のワイン)産地に行って”食との相性”を考えたりはします。

辰巳:そういう提案の仕方はいいんじゃないかなとは思います。シェフ、ちょっと支店出して・・・。

雨宮:ぜひ山梨に!笑。

井村:ワイン持ち込んでもらってそれに合わせてお料理を(←ノリノリ)笑。

辰巳:今ぼろっと言っちゃいましたけど、それ面白い!究極ですね。
やりますか!?

井村:やりますか!?辰巳さんの名前で笑笑。

辰巳:名前借しますが少しマージン爆。
細かい話笑。ですがいい話ですよね。どうですか?

雨宮:いいですね。さらに山梨から文化を!

辰巳:そろそろやりますか?

井村:クラウドファンディングとか?

辰巳:それもいいですけど、きちんとした形でやりましょうよ。ラジオをお聴きの皆様、知り合いのある方はぜひ手を挙げていただいて、
色々と相談したいと思います。

辰巳:ということで、ここでリクエスト曲を聴きましょう。今日は何を?

雨宮:「氷雨」をお願いします。

辰巳「飲ませてください、もぅ~少し♪」?

雨宮:です。お酒繋がりということで笑。

辰巳:いい歌ですね。この曲は何人か共作してますよね?オリジナルが佳山明生さん、あとは日野美歌さん・・・。
このお二人は同時期か?今日は日野美歌ヴァージョンで?

雨宮:小さい頃この歌よく聴いていて、

辰巳:ぇw、小さい頃???

井村:そうですよ、小さい頃。

辰巳:えっと、僕にしてみたら演歌としてはわりと新し目、なんですけど笑。

雨宮:その頃から耳についてて今でもカラオケで歌うという曲。

辰巳:ぁ、持ち歌ってっことですね笑笑。じゃぁ今かけますから一緒に歌ってください笑。

日野美歌「氷雨」(1982年)
https://www.youtube.com/watch?v=SlRDB8G-Q_U

辰巳:(曲中調べました)日野美歌さんヴァージョンは82年だそうです。だから6歳か?天皇陛下の十八番だという恐れ多い歌笑笑。
これから歌うときは気をつけないと笑。それにしても演歌っていいっすねぇ。

雨宮:沁みますね。

辰巳:『演歌に合わせる日本ワインの会』とかそろそろ・・・。

雨宮:日本酒のイメージがあるんすけど、日本ワインとも結びつけて。

辰巳:勝沼とかの古い産地では”一升瓶ワインを湯呑み茶碗で飲む”文化が今でもあるじゃないですか。雨宮家もそうでした?

雨宮:祖父、両親がいるときはそうでしたね、『食卓に葡萄酒がある』。

辰巳:いいですね。やたら西洋にかぶれて「ワイングラスに入れてぐるぐる回しながら飲むもんだ」、も、それはそれでいいでしょうけど
(湯飲み茶わん文化も)それはそれでいい。

辰巳:ちなみにこのワインおいくらですか?

雨宮:3800円(税別)です。

辰巳:やっぱり熟成した分お値段も高く?

雨宮:そうですね。数量も限定ですし。

辰巳:ラベルは富士山があって月の砂漠みたいな感じ。これはどなたのデザインですか?

雨宮:うちの「花鳥風月」シリーズのデザインもお願いしてる「あにゃん」という高校時代の同級生が。着物とかいろいろなデザインもしてます。

辰巳:女性?

雨宮:いえ、男性です。

辰巳:花鳥風月シリーズ。ちょっと覚えにくいんですが、ルージュ、ブラン、ヴェール、ノワールがありまして。
この中に甲斐ブラン、甲斐ノワールもあるんですが、これは品種としてどうですか?甲州、マスカット・ベーリーAに続く次の日本の品種として?

雨宮:可能性はあると思います。うちの社長(一樹さんの父)もブドウ栽培まだ携わってるんですけど、
「ハイブリットな品種もまずは植えてみることだろう」、とけっこう前からチャレンジしてましたし。ワインにした時も”個性が出てくる”んで、
造り手にとっても面白い品種になっていくのかなってのはありますね。

辰巳:この番組ね、放送が毎週木曜(再放送は金曜)なので、月に4本(~5本)スタジオにお持ちいただくんですけど、
今日は、その甲斐ノワールも甲斐ブランもお持ちいただいてないんですよ笑笑。この辺出てきたら面白いなと思うのになーぜー?
この番組聴いてこのお店に来てくださるお客さんは「甲州」「マスカット・ベーリーA」はしょっちゅう飲んでるんですよ。
2年半番組やっててそろそろ違う品種も出したいなと。

井村:ですね。甲州とベーリーAばっかり笑。

雨宮:すいません、僕のリサーチ不足で・・・。大人の事情が。ワインの在庫等諸々ありまして爆。
(甲斐ノワール・甲斐ブランは)もともと生産量も少なく汗。甲斐ノワールは1000本もない状況。

辰巳:仕方ないですね。それはそれとして一樹さん個人として、一番好きなブドウって何ですか?

雨宮:白だとやっぱり甲州、赤だともちろんマスカット・ベーリーAも好きなんですけど、ブラッククイーンは個人的に思い入れのある品種です。

辰巳:海外のブドウだと?

雨宮:白だったらシャルドネ、赤だと、、、そうですね、うちでも1本植えてるテンプラニーリョとか。

辰巳:1本だけ?笑。棚(づくり)?

雨宮:ですね。可能性があるし面白い品種かなと。

辰巳:ワイナリーである以上は、個性を出していくのは必要かもしれませんね。
来週は、その、ブラッククイーン似合うお料理を作っていただきましょうか。

井村:わかりました!

辰巳:2月のお客様は「麻屋葡萄酒」の雨宮一樹さんにお越しいただいています。また来週!

全員:ありがとうございました!!!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

あさや葡萄酒株式会社
http://www.asaya-winery.jp/index.html

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2023年2月16日放送回

ワイナリー

あさや葡萄酒株式会社
http://www.asaya-winery.jp/index.html

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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