2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年1月のゲストは富山県のホーライサンワイナリー 代表取締役 山藤智子さんです。話は20歳で富山に戻り地元に就職、そして実家のぶどう園に帰ってきたところから。後半は賑やかな山藤家の象徴、2ヶ月前に結成したばかりの一族のバンドも公開します!(全4回 3回目)
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https://775fm.com/timetable/tatsumi/
辰巳:はい、今月のお客様は北陸地方で最も古いワイナリー、富山県のやまふじぶどう園 ホーライサンワイナリーの山藤智子社長です!
山藤:はいっ、よろしくお願いしまーす!
辰巳:もう話し出したら止まらない笑。先週まででようやく20歳ぐらいまできました。ニュージーランドに留学、山梨大学でワインのことを齧る、やりたかった接客業(←東京でデパガ)を実現。そして富山に全日空ホテルができて・・・。あれ、これ何年でしたっけ?
山藤:何年でしたっけ?笑。
辰巳:まだ前世紀だったような・・・。(←開業は1999年8月28日でした)僕も富山に行くとこのホテルに泊まってました。最近はまたいろんなホテルができ始めて。で、その全日空ホテルには就職したんですか?
山藤:いや、その時はもう面接終わってて正社員は決まっちゃってたんです。だからアルバイト枠で。でもそのアルバイトも倍率10倍ですよ。
辰巳:へぇぇ、ほぉぉ!?その難関をかいくぐった?
山藤:そーぉなんですよ~、ありがとうございますー笑。
辰巳:髪の毛の色は?
山藤:その時は、、、黒でした笑笑。(←その前に赤、青、金色の変遷あり)
辰巳:では今週も乾杯しましょう!
全員:カンパ~イ🎶
やまふじぶどう園「わるだくみ 2017」
辰巳:今日は赤ワインで乾杯しました。「わるだくみ 2017年」、これはどんなワインでしょうか?
山藤:はい、これはマスカット・ベーリーAとメルローの半々ブレンドなんです。うちでは初めてやったんですけど、最初に仕上がった時にベーリーAの可愛いところが出てきて、後からメルロがふわふわきてたんですよ。だから「*キャッツ・アイ」の美人姉妹がちょっとドロボーしてるような、「可愛いんだけどいたずらっ子」みたいなイメージ。そこからつけた名前なんです。
(*キャッツ・アイ 参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/キャッツ・アイ)
辰巳:歌は杏里でしたっけ?
山藤:そうですそうです♡
辰巳:今日も「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフに同席していただいてますけど、このワインいかがですか?
井村:すごい面白いワインです。それこそベリーの香りがしたり、時間を置くとまた変わってきますね。
辰巳:これ樽は?
山藤:使ってないんです。
辰巳:でもメルローの土臭い感じ、なんとなく懐かしい感じが効いてますよね。それにベーリーAが加わって、面白い!もうちょっと温度落としてもよくないすか?14~15℃に。タンニンがガツンと来ない繊細なワインに仕上がってますから。
山藤:そうかもしれませんね。
辰巳:シェフ、このワインに合わせた今日のお料理はなんでしょう?
井村:今日はオマール海老の料理。ほうれん草とオマール海老の上に赤ワインで煮たしいたけを乗せたタルトです。
辰巳:これはこちらで焼いたタルトなんですね。かかっているのは?
井村:オマール海老のソースです。ワインに合わせて赤ワインも使いました。
辰巳:なんか手づかみでいきたいところですが、今日はナイフフォークで笑。
辰巳・山藤:いただきまーす!
オマール海老とほうれん草のタルト
辰巳:いいですね、しっかりと赤ワインの味わいに合うように作られてまして。この椎茸がまた効いてる。
山藤:美味し~い、幸せです♡
辰巳:食べることは昔から好きだったんですか?
山藤:そうですね、大好きです。
辰巳:ワインって食べたくなりますよね。
山藤:そうなんです。やっぱりワインって”主役になっちゃいけない”って私たちは思ってて、料理がメインだと思ってます。だからやっぱり”1歩引く良さ”を大事にしています。
辰巳:”わるだくみ”のネーミングは?
山藤:家族みんなで連想ゲームみたいな感じで考えました。
辰巳:お父さん(現会長)お母さん他ご家族?
山藤:スタッフも含めて。仕事の中でもすごく楽しい時間ですね。
辰巳:ラベルに2匹の猫がいて、黒猫の方がワインボトルを倒して、
その下に白猫が(ニャ~と焦ってます、多分)。こちらのワイン、生産本数が少ないもんだからなかなか出会えなくて。この2017年のヴィンテージはだいぶ寝かせてた?
山藤:2年ぐらい前から値段もそのままで販売してそろそろ完売です。税込み2500円。
辰巳:熟成感がまたいいですね。2面性(メルローとマスカット・ベーリーA)、両方の良さを表現してますよね。
山藤:数日かけてゆっくり飲んでいただくとまた楽しいと思います。
辰巳:さて、(地元富山の)全日空ホテルの10倍の面接を突破したそうですがなんで?笑。
山藤:なんでなんでしょう?笑。あとで支配人に聞いたら「直感でわかるよ」って笑笑。やっぱり英語はできないといけないし、
辰巳:そうか、英語が強かったかもしれませんね。
山藤:あったんかもしれないです。ちょっと訛ってるんですけど(←キウィイングリッシュ)笑。
辰巳:地元で就職できたってよかったし、家から通えたんでしょ?
山藤:はい、20分ぐらいで行けるんで。
辰巳:あれ、富山市内?
山藤:はい、*合併して。前は婦中町だったんですけど。
(*平成17年に7市町村が合併して富山市になりました)
辰巳:自然豊かなところでね。それで全日空ホテルには何年いたんですか?
山藤:2年ぐらいいましたかね。そのあと当時お付き合いしてる方と・・・。私母親になりたくて・・・(男の子をご出産)。
辰巳:その時おつきあいしてたのが今のご主人?
山藤:・・・じゃないです。(←本人大爆笑、周囲はビックリ(o_o))
辰巳:まぁ一筋縄ではいかないとは思ってましたけど笑。で、その人とはダメになっちゃった?
山藤:いえ、結婚したんです。
辰巳:ぁw、ぇw、一回結婚したんすかっ!?爆
山藤:だから一回(山藤家を)出てるんです。苗字も変わったし爆爆。”会社員の妻”っていう夢も叶いました(←学生時代は’ボーナス’という響きに憧れを抱いてました)笑笑。
辰巳:その夢は何年ぐらい?笑笑。
山藤:3年ぐらいだったかな笑笑。
辰巳:今家業に入ってる息子さんは?
山藤:その子、長男です・・・(←先週の放送で、「21歳の息子さんがもう家業を手伝ってる」というくだりがありました。)
辰巳:! あっそうなんですか?
山藤:当初は私真面目なんで「家を出ます」と言って嫁いで。(離婚になってしまったんですけど)それでも父親が「帰ってこい」と。父ちゃんにしてみれば2人姉妹(←智子さんと姉)なんで息子ができなかった。男の子の孫連れて戻ってきてくれるなんてもう万歳三唱爆。
辰巳:じゃぁ別に別れなくてもよかったんじゃないですか?
山藤:いろいろあってーーー。でも(元夫は)いい人でした、離婚するには最高の人笑。
辰巳:ある意味男を見る目があったんですね笑笑。
山藤:だって最高のプレゼントをいただいた人だと思ってますし。
辰巳:当時結婚してホテルも辞めて?
山藤:そうですそうです。当時の富山はまだ保守的ですから(前)夫からは「三つ子の魂百までっていうから最後までちゃんと見なあかん」と言われて専業主婦やってました。
辰巳:別れてから実家に戻るという時、おじぃちゃんとしてはなんとか継がせようとかあったんですかねぇ?
山藤:いやぁどうですかねぇ。
辰巳:戦国時代だったら、
山藤:産んで帰ってきた、みたいな笑。
辰巳:名前なんでしたっけ?
山藤:亮介!すごいいい子でね。苗字も前の(旦那さんの)ままだったんですけど、5~6歳の時だったかな、「山藤になりたい~!」って言ったから「わかった~\( ˆoˆ )/」笑笑。
辰巳:ちょっとここでリクエスト曲。今週はなんにしましょうか?
山藤:じゃ、今週はオアシスいきましょうか。その長男が今楽器始めて、なぜか私がボーカルさせられてわけわかんないことになってますけど笑笑。その最初に彼らが頑張ってカバーした曲です。
「Don’t Look Back In Anger」
辰巳:ではどうぞ
Oasis 「Don’t Look Back In Anger」(1995年)
https://www.youtube.com/watch?v=r8OipmKFDeM
辰巳:今のこの曲をカバーしてる?
山藤:そうなんです、まだ始めて2ヶ月なんですけど。
辰巳:かーなりホットな話題ですね笑。夏にフェスティバルみたいなのやってたでしょ?あの時は?
山藤:まだやってない頃です。10月の中旬ぐらいになって(息子が)「ドラム買うた」みたいになって。そしてうちの若手のスタッフが「ギター買いますー」。私の旦那さんはうちにあったベース(ギター)を「じゃ、しよか」って笑笑。
辰巳:普通家にベースないよね?
山藤:なんですけど、うちトランペットとかサックスもあるんですよ。
辰巳:お父さんは?(現会長のことです)
山藤:彼はフルートです爆。
辰巳:ほんっっとに!?ヘリコプター運転してフルート吹く?爆。
山藤:彼が40歳ちょっとぐらいから「フルートやる!」って言って買って今でもやってるんですよ。
辰巳:お母さんは?
山藤:、は何もしてないんですよー。
辰巳:で、智子さんがボーカル。
山藤:はい、頼まれて。今のところそんな感じです。
辰巳:ほか隠し球ありませんか?
山藤:姉がちょっとピアノやってます。
辰巳:山藤音楽隊?
山藤:「Farmers Band」。YouTubeでやってます。ワインはそれ(バンドの練習)聴きながら下の貯蔵庫で熟成されていってるという笑笑。
Farmers Band版「Don’t Look Back In Anger」
https://www.youtube.com/watch?v=kruzow5ULHA
(↑音声云々はご愛嬌ですが「これで始めて2ヶ月!?」なplay、だと思います。智子さん、右手に握りしめてるのは何ですかー?笑)
辰巳:最近貯蔵庫も完成しましたよね?
山藤:だからその上階に練習部屋があるんです笑。
辰巳:だいたいね、ワイナリーって冬場は暇でしょ?(←ぇw)
山藤:はい、暇ですね(←ぇw)
辰巳:じゃぁ冬場にしっかり練習できるじゃないですかー。楽しそうだなぁ。
山藤:やっぱり楽しみながら働ける環境ってサイコーですよ!
辰巳:音楽のある環境で仕事するって、これも「わるだくみ」のひとつかもしれません笑。
元々素敵なワイナリーではあったんですけど、4代目の智子さんになってからさらにアグレッシヴになってきた気がします。去年社長に就任したばかりですけど、それが使命なんじゃないかとそんな気がしてきました。
山藤:頑張ります!!!
辰巳:あともう1週ありますんでよろしくお願いします。北陸で最も古いワイナリー、「ホーライサンワイン やまふじぶどう園」の山藤智子社長でした。
全員:ありがとうございました!
(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)
News Data
- ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2022年1月20日放送回
- ワイナリー
やまふじぶどう園
https://www.winery.co.jp- 収録会場
ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/