2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年1月のゲストは富山県のホーライサンワイナリー 代表取締役 山藤智子さんです。前回のニュージーランドへの交換留学生の話から山梨大学の研究所、東京のデパガ、、、。髪の色を七変化しながらの20歳までの軌跡です。(全4回 2回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/
辰巳:2022年第2回目の放送です。1月のお客様は富山県のやまふじぶどう園ホーライサンワイナリーの4代目社長、山藤智子さんです!
山藤:はいーどーもー、お願いしまーす!(大拍手)
辰巳:そして「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフ、今日もよろしくお願いしまーす。
井村:よろしくお願いします!
辰巳:まずワイン飲みたいな笑。ワイン目の前にずっと喋ってんのも野暮なもんで笑。まずはいただきましょう。今日はロゼでございます。では、乾杯!
全員:カンパ~イ🎶
やまふじぶどう園 「あさっぱら 2019」
辰巳:あーーー、イィですねぇ。これは「あさっぱら」っというワインでございます。2019年のマスカット・ベーリーAのロゼ。ちょっと冷し目に用意してもらってますけど、すごくベリー系の甘~い香りがします。朝から飲めそうだけど飲んだらシャキッとしそうな感じもしますよね。
山藤:しますねー。
辰巳:今のホーライサンのラインアップ、いろんなネーミングが出てきてね。「あさっぱら」だとか「わるだくみ」とか「うつつ」とか「ほしあつめ」とか。
山藤:はい、2014年ぐらいからいろんな大和言葉が。
辰巳:あと何がありましたっけ?
山藤:「ときわすれ」とか「ゆらめき」とか「いごこち」とか。
辰巳:その中でこの「あさっぱら」ってのは?
山藤:これは、最初に造ってみんなで飲んでた時に「なんか昼間っから飲めるね」と。「いやいや、こりゃ『朝っぱら』っからいけるっしょ」と笑笑。(←のんべぇファミリーの会話より)
辰巳:やっぱりワイナリーですと昼間っから飲むのが普通ですかね?
山藤:ですね、死んでも飲みます笑笑。コロナない時にはお客さんと一緒に飲むこともありますし。
辰巳:これは*マセラシオンなんですか?
(*マセラシオン 参考サイト:https://wine-link.net/pc/dictionary/detail/1905)
山藤:いえ、*セニエ。血抜きしてます。
(*セニエ 参考サイト:https://wine-link.net/pc/dictionary/detail/1027)
辰巳:それにしちゃ結構しっかりしてる、マセラシオンしてる時のような酒質。(セニエの)タイミングをちょっと遅らせてる?
山藤:はい、やや漬け込んでる要素を。
辰巳:すごくフルーティ。どうですか、シェフ?
井村:いやぁ本当に「あさっぱら」の意味がよくわかる笑。
辰巳:朝風呂?露天風呂でもいいねぇ。で、風呂から上がってまた昼寝しよか・・・そんな生活したいなー爆。
(やまふじぶどう園のユニークなネーミングのワインリストはこちら:https://www.winery.co.jp/winelist/)
辰巳:さ、今日のお料理はこのロゼに合わせたピンク色のブルーテですけど、これはなんでしょ?
井村:今日は紅くるりという赤い大根とリンゴを合わせました。シャキシャキとした食感とリンゴの軽い酸味を。
大根とリンゴのブルーテ
辰巳:ナルトみたいにぐるぐるしてるのは紅くるりじゃなかったでしたっけ?(以前こちら「Villas des Marriages 多摩南大沢」でのワイン会で頂いた食材です)
井村:いえ、あれは渦巻きビーツ。
(↓以下写真2点は参考画像です)
紅くるり
(こちらから画像いただきました:https://sakata-netshop.com/shop/g/g11300078/)
渦巻きビーツ
(確かに紅がクルクルしてます笑)
辰巳:でもこの色はどっちかっていうとビーツ系の色ですよね?
井村:ビーツ(甜菜)は砂糖大根とか言ったりして(←ヒユ科フダンソウ属で大根やカブとは別物らしいです)色が濃い分味も濃いんです。
辰巳:(当番組ではお馴染みになっていますが)ブルーテっていうのはスープとポタージュの間ぐらい?
井村:そうですね、それぐらいの濃度。
辰巳:ま、ジュースで言えばネクターぐらい。
山藤:ほぉ、なるほどー。ゎ、美味しい、リンゴの酸味が。ん、お花も食べられる?
井村:はい。
辰巳:エディブルフラワー。それにエキストラオリーヴオイルの香りもいいですね。
山藤:美味しい♡
井村:ワインの香りもフワァっと広がると思います。
辰巳:このワインとお料理のペアリングもこちらの「Villas des Marriages 多摩南大沢」で召し上がれますので是非お越しください!去年はこうやって宣伝しながら我々だけ食べて飲んで、お客様には緊急事態宣言で実現できなかったという汗。けっこう悲しかったですよねぇ。
井村:ほんとですよねぇ。
辰巳:そういうお料理もキャリーオーバーというか持ち越したりできるんですか?
井村:そうですね。あの、、、お作りします汗笑。
山藤:あーあ、言っちゃった爆。
辰巳:このお店ね、基本的に8~9種類ぐらいの日本ワインがグラスで飲めるんですよ、お料理に合わせて。それがコロナでどんどん溜まってますから。
山藤:へぇぇぇ!?
辰巳:みなさん、(このお店の)リスクもおっきぃんでぜひ来てください笑。富山からもぜひ送り込んでください笑。
辰巳:そんなこんなで、先週は姉妹の妹なのに智子さんが4代目を継いだという話、中学卒業してニュージーランドに留学した話を伺いました。なんか継がせるための英才教育みたいな感じですけど、そう言うわけではなかった?
山藤:・・・でもないんですよね。
辰巳:それでもニュージーランドに行ったのは(ワイナリーに生を受けた身としては)大きかったでしょ?
山藤:でも当時ニュージーランドはそこまで”ワインワイン”じゃなかったんでー。”ヒツジヒツジ”笑笑。しかも15~16歳だったから若いし、周りはみんなビールだし。向こうは(保護者がついていれば)16歳から飲めるんだったかな?
辰巳:遊びまくってた頃の話ですね笑。
山藤:ぜんぜん勉強しなかったです。友人たちはもう車持ってるんで、高校には車で来てるし。
辰巳:誰かに乗っけてもらったりとか?
山藤:(否定しない笑い)。えっと、友人たちと海沿い行ってー。マクドナルドにしても海沿いのいいところにあるんですよ。そこにお昼食べに行くとかなんか自由にやってました。
辰巳:一般の学校?
山藤:そうです、公立。だから地元の子に混じって。
辰巳:それもすごいね。
山藤:いやぁ酷かったですよー、だって発音もぜんぜんわかんなかったですから。だって(日本の)中学で勉強してる英語って”アメリカ英語”じゃないすか?
辰巳:クイーンズイングリッシュ系だけどオーストラリアとはまた違う。
山藤:そう、グッダイ(good day)ともまた違う。あっちの人は(ニュージーランド言葉を)「キウィ イングリッシュ」って言いますね。それがもうぜんぜんわからなくて・・・挫折ですよね笑笑、勉強して来たはずなのに。だから”日本語書かない”とか決めてめちゃくちゃ勉強して、当時日本に彼氏いたんですけど「手紙よこすな!」「こっちも書かん!」これからは全部英語!っとけっこうストイックでした笑。1年間それをやってる間にもったいないからオーストラリアにいた知人のファミリーに自分でVISA取って遊びに行ったりしました。今思うと15~16歳で自分でVISA取るとか航空券取るとかよくやったなと。
辰巳:1年で帰らなきゃいけなかったんだ?
山藤:そうなんです、”交換留学’だったんで。「編入したい」と言ったんですけど、高校側からNGが。
辰巳:ってことは智子さんの代わりに富山にニュージーランドから留学生がいたんですか?
山藤:いたんです、山藤家に笑。今でも連絡とりあってますし交流ありますねー。
辰巳:そういうのいいなぁ。俺も子どもの頃そういうのに憧れたけど、やらせてもらえなかったのかなんなのか???すごく羨ましいです。
山藤:その当時はネットや情報もそんなになかった時代だし。
辰巳:国際電話も一応あったけど100円玉バンバン落ちた笑。(←昭和の人間にはわかります)
山藤:「モシモシ」で終わる笑。
辰巳:そうかー、そこで鍛えられて今に繋がってるんすね。で帰って来て?
山藤:ま、高校卒業して、、、。
辰巳:待ってた彼氏は?
山藤:いい感じでお別れして爆。ちょっと別々の道を・・・笑笑。
辰巳:「私には私の道があります」と。大学は?
山藤:海外の大学に行きたいとは言ってたんですけど、若い時にありがちな、自分が勉強したいものがなかなかなくて。でも実家はワイン造ってるし、で、*山梨大学の山川先生の研究所に1年。
(*山梨大学 ワイン科学研究センター 山川祥秀教授)
辰巳:高校出てすぐに?
山藤:そう、ちょうどヤマソーヴィニョンとか作られてた時です。まぁそこでもほぼ遊んでましたけど。「富士山登ろー!」とか爆。
辰巳:あれ、ウスケボーイズいた頃じゃないですか?
山藤:かもしれません。北海道ワインの河西(由喜)さんっていう方と一緒の頃です。にしても遊んでました。
辰巳:何して遊ぶんでしょうね?
山藤:その頃山梨「富士山登ろうぜー」ぐらいしか遊ぶことなくて(←山梨県民にケンカ売ってますかー?)
辰巳:富山の方が都会だと?笑笑。
山藤:東京にも出ないし、勉強勉強でもないしってタチなんで笑笑。
辰巳:次リクエスト曲なんですけど、その頃の曲なんですか?
山藤:いや。なんにしましょうか?じゃぁ明るく「MITCH’S LIL BRATS BRASS BAND」の「Sukiyaki」。前回ご紹介したミッチさんのブラスバンドのCDから。うちの(ワインの)ラベルをデザインした人がジャケットを手掛けてるんですけど。
辰巳:なんか喋りにくい難しい名前笑。ではそれいきましょう、どうぞ!
MITCH’S LIL BRATS BRASS BAND「Sukiyaki」
https://www.youtube.com/watch?v=bPeMwvDFn28
辰巳:楽しい曲ですねー♪
山藤:はいー♪
辰巳:「上を向いて歩こう」ですね。これ大阪のバンド?
山藤:そうです!
辰巳:シェフもワタクシも大阪のかたなんで笑。なんとなく懐かしい気がします笑笑。
山藤:なんかすごくパワーがあって、”大阪を背負う”じゃないですけど素晴らしいですよね。
辰巳:なんか「楽しさ」と「えぇかげんさ」がいいですよねぇ。
ん、ジャズがお好きなんです?
山藤:もはやジャンルがわからない笑。これはニューオリンズ系かな?
辰巳:急に音楽に振っちゃったんですけど。
ところで、研究所に1年いったってことは「私が家を継ぐんだ」って決意があった?その頃お姉さんは?
山藤:姉は大学院に行きたい、っていう時期。学者肌というか。。。
辰巳:最初にお姉さんが逃げちゃったとか?、妹がやらざるを得ない状況?笑笑。
山藤:ありましたっ。だからとりあえず勉強してみようみたいな雰囲気が(家庭内に)あって。
辰巳:梨大の研究所に行くってことはそういうことですよね。そこでなんか面白いなとか、イケそうだなとか?20歳ぐらいの時でしょ?
山藤:そうです。でも結局はせっかく日本人だから東京に住んでみたいとかあって。接客も好きだったんでデパートとかやってみたいっ(←死語かもしれませんが「デパガ」ですね)。でもね、落ちたんです、面接に笑笑。その時は短髪の青い髪でした、ダメでした爆。
辰巳:その写真あったらくださいね、このHPに載っけますよ(←後日写真のご提供お願いしましたところ「見当たらない」とのことでした。智子さん御足労ありがとうございました)
山藤:その前は金色の髪笑笑。山梨いた時は赤い髪のスパイラルパーマだったですね、グルングルンの爆。ショートなんでほぼアフロ爆。
(会場大爆笑)
辰巳:ぜんぜん話が進まないんですけど爆爆。
山藤:姉が東京にいたんで東京出たくてそのまま転がり込んで、またいろんなバイトを。
辰巳:その当時はどこに?
山藤:東武練馬におりました。
辰巳:それはなかなかなかなか渋い所におりましたねぇ笑笑。じゃ、遊びに行くのは?
山藤:池袋爆、その頃はそうだったんですよ。(←おそらく今もじゃ?)ちょっとデパートにも働かしてもらって。
辰巳:西の方ですか東の方?
山藤:えっっっと、西の方ですかね爆。(←西武?それとも西口にあるのに東武?)まぁ東京でも遊ばしてもらいまして、、、。
辰巳:実家に戻るきっかけは?
山藤:当時全日空ホテルが富山にできると。「接客を極めるならホテル業界でしょ!」「こら、いかなならん!」爆。だって東京生活も大変、お金がない!。姉と2人でカレーの具が’肉なくてシーチキンとか笑。あとは豆腐とか缶詰。
辰巳:で、幾つの時に富山戻られたんすか?
山藤:20歳ぐらいで戻りましたかね?それから全日空ホテル面接して、、、。
辰巳:すんません、この放送あと2回しかないんですけど、まだ20歳までしか話が進んでません。来週再来週でどこまでいけるかわかりませんが、今回は時間が来てしまいました。今月5週あったらよかったのに笑笑。
はい、1月のお客様は富山県、ホーライサンワイナリー やまふじぶどう園の山藤智子さんをお迎えしています。ではまた来週!
全員:ありがとうございました!
(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)
News Data
- ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2022年1月13日放送回
- ワイナリー
やまふじぶどう園
https://www.winery.co.jp- 収録会場
ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/