2020年7月から始まった*ラジオ番組「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」。2024年7月放送分から『**プリオホールディングス提供』になりました。引き続きお楽しみください。
(*Tokyo Star Radio:https://775fm.com/ **プリオホールディングス:https://prior.co.jp/)
2024年8月のゲストは熊本県から「熊本ワインファーム」代表取締役の幸山賢一(こうやま けんいち)さんです。
まずはカベルネ・ソーヴィニョンのロゼ「クレーレ」で乾杯!井村シェフを襲ったアクシデント(?)もあり、今回は笑いっぱなしの会場でした。
(全5回 4回目)
辰巳:8月の放送は5回ありますのであと2回あります。お客様は熊本ワインファーム代表の幸山賢一さんです。(この雰囲気にも)だいぶ慣れましたか?
幸山:いや、まだ💦
辰巳:がんばってしゃべってくださいねー笑。そして、この番組のスポンサー、プリオホールディングスの総料理長、井村貢シェフです。(会場内、笑っちゃいけない状況ですが思わぬハプニングで会場内から笑い声が・・・)
辰巳:シェフ、なぜか鼻血が出ちゃいまして、、、。鼻血って、どういう時に出るんです?
井村:僕も子供の頃以来のことなんで・・・。
辰巳:子供の頃にはよく?
井村:それも1回2回。だから今日どうしたらいいかパニックになりました。
辰巳:上向いて首トントントーンとか?幸山さん、鼻血は?爆。
幸山:そうくると思いました笑。(←慣れてきたじゃないですか笑)(鼻血の経験は)ほぼないですねぇ。若い頃もあんまり記憶ないです。なんか興奮して出しちゃったことはあるかも笑笑。
辰巳:若い頃は東京で知り合った奥さんを連れて帰ってきたという話もありましたが、、、。まずは乾杯しましょう!
全員:カンパ〜イ🎶
【菊鹿カベルネクレーレ2022】
https://kumamotowineonline.co.jp/SHOP/10311.html/(←こちらの商品のヴィンテージは2023年です)
辰巳:こちらはカベルネクレーレ2022というワインです。シェフ、血のような色の爆、濃いロゼと言いますか、このワインはどう思いますか?
井村:カベルネってわかる香りがしてるのに、でもスッキリしてる飲み応えのあるロゼっていう不思議なワイン。
幸山:ブドウは菊鹿町内の契約農家さん。
辰巳:カベルネ・ソーヴィニヨンってどうなんですか?あんまり造ってるイメージないですけど?
幸山:着色も含め暖かい地域なのでなかなか難しいです。
辰巳:色が出ないからロゼにしたとか?
幸山:それもありつつですが、、、。これは違う造り方を2つブレンドしてるんです。白仕込みしたものと、赤仕込みしたものを最終的にブレンド。
辰巳:なんでそんな手の込んだことをわざわざやったんですか?
幸山:やりたかった、、、んでしょうねぇ笑笑。
辰巳:白仕込みのみの商品はあるんですか?
幸山:それはございません。赤仕込みは年によってあります。ただ、この年のカベルネの赤は造ってません。
辰巳:ってことはこの年のカベルネはすべてこのワインに集約したってこと?
幸山:そういうことですね。
辰巳;樽には入ってますよね?
幸山:はい、フレンチオークで4ヶ月ぐらい熟成させてます。
辰巳:3〜4樽ぐらい?
幸山:もう少し造ってます。値段は税込で3900円です。
辰巳:おっとー、ロゼにしちゃけっこう強気なお値段。
幸山:(ブドウ)生産者の顔が見えると言いますか、苦労して作っていただいているので・・・。
辰巳:でもこれいいですよね。ゴツゴツザラザラしたタンニンもありませんし、今飲むのにはいいワインだと思います。”クレーレ”はいわゆるクラレットですよね?昔はこんな淡い色の赤が’ボルドーカラー’だったという。その色から来たネーミングでしょ?
幸山:そうです。最近ではもうちょっと色の濃いロゼに、この言葉が使われることもあるみたいですけど。
辰巳:本来のボルドー(の赤)はこんな色だったんですよね。ボルドー、ブルゴーニュ、いろいろありますが、元々はどんなワインが好きだったんですか?
幸山:ブルゴーニュですかね、南部の方の白が好きではあります。
辰巳:!?熊本ワインのシャルドネはやっぱりそっちを目指してる?南の方といってもボーヌの南の方?それとももっと南?
幸山:マコンのあたりが好みではありますね。
辰巳:いつからそんな好みに?だって入社当時はワイン飲んだことなかったでしょ笑。
幸山:いろいろ飲ませてもらいつつですが、、、10年ぐらい前に熊本のワインバーの方に勧めていただいたマコンのギュファン・エナンっていうシャルドネ。その時もうベロンベロンに酔っ払ってたのに、酔いが覚めるぐらい美味しかった♡
辰巳:なんていうワインバーですか?
幸山:クラレット笑。
辰巳:そういえばもうなくなっちゃいましたけど富山にもクラレットっていうワインバーありました。で、そこでべろべろに酔っ払って?そういうのって大事、いろんな弾みで。たまたま遭ったワイン、食、たまたま遭った女性とか(←誘導尋問)
幸山:あー記憶にございませんですねぇ爆。
辰巳:前の奥様はどこで?
幸山:そこいきますか笑。
辰巳:いやいや、しゃべりたくなかったらいいんですけど。でもたまに思い出すのもいいかなと笑。今はもう会ってないんすか?
幸山:ですね。子供の話はLINEでやったりはしてますけど。
辰巳:今は?一緒にご飯食べたりお酒飲んだりする人(パートナー)。
幸山:おかげさまで。
辰巳:へぇぇ。今はそういう人がいて?結婚は?
幸山:えぇと、しなきゃいけないと思ってます。
辰巳:どんどんマイクから遠ざかってますが笑。(彼女は)何やってる方なんですか?
幸山:歯科衛生士です。
辰巳:時々歯を磨いてもらったり?
幸山:ご想像にお任せします笑。
辰巳:こんな話になってからシェフの鼻血が・・・(シェフの鼻血は心配を拭えなかったんですが、すいません、この話の流れで笑いがしばらく止まらなくなりました。ぁ、鼻血のほうはまもなく止まりました。)
辰巳:笑いすぎて料理の話をまだしてなかったんですよ。シェフ、今日のお料理は?しゃべれますかー?
井村:大丈夫です。ノーザンルビーという赤いジャガイモと甘いアメ色玉ねぎと一緒に炒めるグランメール風という料理です。
辰巳:ジャガイモを食べさせる料理?
井村:そうです。で、添え物として、豚肉のロースの低温調理をつけてあります。ロゼだったんでちょっと軽めのお肉をと思いまして。
全員:いただきます!!!
【豚ロースの低温ロースト ジャガ芋のグランメール風】
辰巳:うん、なるほど、甘みとちょっと酸味がある感じですね。
井村:隠し味にバルサミコ酢を入れてあるんで。
辰巳:それではちょっとリクエスト曲を聴きながらお料理を食べたいと思います。今日はなんにしましょ?
幸山:夏らしく、そしてワインにちなんで、ということでUB40 のレッドレッドワインをお願いします。
辰巳:鼻血にも合わせて爆。
幸山:そこまでは予測できませんでした爆。
UB40 「Red Red Wine」(1983年 1968年のニール・ダイヤモンドのカバー)
https://www.youtube.com/watch?v=zXt56MB-3vc/
辰巳:今日は熊本ワインの幸山社長にお越しいただいてますが、熊本ワインというとやっぱり”シャルドネ”というイメージがありますが?全体のワインに対するシャルドネ(比率)、やっぱり多いんでしょ?
幸山:構成比はいちばん高いです。
辰巳:どれぐらい?半分?
幸山:いや、もっとあります。7割ぐらいありますね。自社畑の比率にしたら9割はシャルドネ。
辰巳:5〜6年前におじゃました時菊鹿ワイナリーの裏に自社畑があったんですけど、そこにはどんな品種植えてるんですか?
幸山:今はテストも兼ねて7品種。「ワイナリーの中でも仕立てが違うので、傾向が見たい」ということで、まずはシャルドネ。白だとほかにゲヴュルツトラミネール、ヴィオニエ。赤系だとピノ・ノワール、ガメイ、カベルネ・フラン、メルローって感じですかね。
辰巳:ぁ、カベルネ・ソーヴィニョンはやってないんですね?
幸山:はい、契約農家さんにやってもらってます。
辰巳:シラーもやってない?
幸山:やってないです。
辰巳:でもあのあたりは標高そんなに高くないでしょ?
幸山:100〜200mぐらい。
辰巳:そんなに涼しくもないし。あったかいところの品種がいいのかなぁとも思います。最近台風はどうですか?こないだも線状降水帯が居座ってましたけど、その時はどうでしたか?
幸山:ワイナリー周辺もかなり雨が降りまして、畑の斜面が削られたー、ですとかはありました。やっぱあれだけ降ると水が掃けきれない。
辰巳:自然に対してそんなに簡単にどうこうできるもんでもないでしょうけど、なんか新しい取り組みとか考えてることはあるんですか?
幸山:自然に抗うつもりはないんですけど、人の手で品質のよいブドウを作りやすくなるんであれば、少しづつでもテコ入れはしてあげたいなと思ってるんです。例えば暗渠排水とか。
辰巳:新しく暗渠とかっていう話があるんですか?
幸山:そうですね。今自社農園が様子を見つつ排水を・・・。
辰巳:九州にもワイナリー増えましたしね。今いくつぐらい?
幸山:どうでしょ、20近くあるんですかね?まだ面識のない方もいらっしゃるもんですから。
辰巳:横のつながりはある?
幸山:協会ではないんですけど「九州ワイナリーの会」ってのはあります。横で連携しながら。
辰巳:安心院の古屋さん、都農ワイナリーの赤尾さんとかが中心で?あとは幸山さん。まず九州といえばこの3つ。質的にも量的にも。
幸山:そうですね、ありがたいことに。
辰巳:これからどうされたい?ワイナリーの数は増えても、この業界を担っていくようなワイナリーはまだなかなか育っていない、というような状況ですが、どの辺りに期待されてるとか応援されてるとか?社長同士の横の繋がりも大事じゃないですか?
幸山:ん、そうですねぇ。ワイン造りだけじゃない地方の視点で見ますと、”観光資源”っていうところが大きいので、「自治体がどういうふうにお考えか」っていう影響が非常に重要で。「ワイン事業で地方を盛り上げたい」ってところがあるのであれば、お手伝いできることがあるかもしれない。
辰巳:(そういう意味での)熊本県、熊本市のワイナリーは増えましたか?
幸山:なかなか、、、ですねぇ。増えませんです。
辰巳:ほかにワイナリーはまだないんでしたっけ?あ、天草か。
幸山:天草ではなくもうちょっと手前の方に1軒できましたけど、そこからはなかなか増えてない感じです。
辰巳:なんでですかね?熊本ワインが強すぎるから?
幸山:そんなことないのになぁと思いますけど笑汗。いっしょに地域を盛り上げていただけたら嬉しいのに。
辰巳:産地としては(熊本ワインは)1県にワイナリーが2つあるとしても、産地化がなかなかできないんですよねー。逆に菊鹿とか山鹿がブドウの産地として認識されればもうちょっと集まってくるだろうし。そこらへんは自信は?
幸山:熊本県内でみますと、栽培環境としてはいい方になると思います。菊鹿町って標高は高くないですけど水温が低いんですよ。熊本市内から比べ得ると3度ぐらい気温が低い。だから米所でもあって米も美味しい。狭い区画でいうと”栽培性はいい”と思います。
辰巳:”これから何を伸ばして売りにするか”って大事じゃないですか。そういう意味では「菊鹿シャルドネ」って完全にブランド化されてますけど、”これからどうするか、社長として?”、をいろいろ判断しなくちゃいけないんですよね。
幸山:「人が育ってけばいいな」と思ってます。文化も意識しながら豊かな感性を持った人が育っていければ。
辰巳:今日はここまで。井村シェフも早く鼻血を治して笑、また来週!!!
熊本ワインファーム株式会社
https://www.kumamotowine.co.jp/
収録会場:エネコ東京
News Data
- プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2024年8月22日放送回
- ワイナリー
熊本ワインファーム株式会社
https://www.kumamotowine.co.jp/- 収録会場
ENEKO Tokyo
https://eneko.tokyo/jp/