ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2024年4月18日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2024年4月のゲストは山梨県勝沼の「マルサン葡萄酒」代表取締役、若尾亮さんです。
まずは、なんと17種類のブドウをブレンドしたその名も「若尾果樹園」でカンパイ!ブラインドで出されたら絶対当たりませんね笑。
飲みながら「わ・か・お」のイントネーションで盛り上がります。(全4回 3回目)

辰巳:今月のお客様は、山梨県勝沼からお越しくださいました「マルサン葡萄酒」の若尾亮さんです!そして今日もこの会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフです!

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:さぁ今日のワインは?前々回前回と色が似通ってましたが(熟成甲州、甲州オレンジ)、今回はロゼ、ですか?

若尾:ろ、ロゼ?お、オレンジ?ワインの名前は「若尾果樹園」。

辰巳:ん、わかお???(←辰巳さん、ワイン名の前に”若尾”のアクセントに食い付きました。)

若尾:山梨では『わ↘︎かお』。イントネーションが頭にきます。

辰巳:そうでしたかー。(昨年お芝居でご一緒された爆風スランプのパッパラー河合さん(千葉出身)は『か↗︎わい』ではなく『か↘︎わい』だったそうで。)では’わ’かお果樹園の若尾さん。

若尾:うちは県内でも珍しくワイナリーもやりながら、’ぶどう狩り’もできる観光ブドウ園も経営してまして。勝沼町の中にはワイナリーが40社あるんですけど、ワイナリーやりながら観光園やってるのは2社だけ。

辰巳:えっ???

若尾:全国的に両方やってるのは珍しい。もう一軒は勝沼葡萄郷駅近くの三森さんがやってる*菱山中央葡萄酒さんというローカル色強いところ。そこは”ぶどうばたけ”っていう名前でブドウ園もやってます。
(菱山中央醸造有限会社 ぶどうばたけ:https://www.budoubatake.co.jp/story.html/

辰巳:三森さんは”み↘︎つ↘︎もり”さんじゃないですよね?爆。

若尾:はい、フツーの三森笑。

辰巳:このワインはたくさんのブドウが入ってると?

若尾:うちは生食ブドウを17〜18種類ぐらい作ってるんですけど、巨峰だとかピオーネだとかシャインマスカットだとか、、、珍しいのだとマイハート、バイオレットキングとかブラックビートとか・・・。
ブドウ狩りのシーズンが8〜10月中旬なんですけど、そのシーズン終わり、「美味しいんだけど形悪いよね」「着色悪いよね」ってのが出てきて。ほかのブドウ園はサービス品で売っちゃうんですけど、うちはそれを全部残しておいて最後にまとめて絞っちゃう。

辰巳:毎日絞るんじゃなしに、冷蔵庫で保存しといて?

若尾:’樹につけといて’ですね。シーズン終わり、です。一応お客さんに説明する時はそうなんですけど、実際8月のブドウを10月中旬までは残せないんで、9月後半、10月後半、で2回に分けます。タンクはそれぞれのロットにするんですけど、最終的にはそれをまとめます。

辰巳:どんな味なんでしょうか、楽しみです!

全員:カンパ〜イ🎶

【若尾果樹園2022】

辰巳:色は薄いオレンジ、とかそんな感じですが、味わいはどうでしょうか?

井村:いろんな品種のブドウが入ってるだけあって、「これっ!」っていう味が強調されてるわけじゃなくて、混じり合っていい具合に出来上がってる。

辰巳:で、アロマティック。

井村:そう、(香りが)残ります。

辰巳:黒ブドウも入ってるんでしょ?

若尾:はい。タグをひっくり返していただくと、、、

辰巳:ぁw!字が細かくてさ笑、一応読みますけど瀬戸ジャイアンツ、バイオレットキング、ピオーネ、オリエンタルスター・・・(←以降写真でご確認ください笑)

へぇぇ、この瀬戸ジャイアンツがいちばん多くて15.2%。瀬戸内海のブドウですかね笑?

若尾:これは岡山、な、気がします。

辰巳:これはみんなブドウ狩りで獲れるブドウなんですよねー。楽しいですよね、ワインはワインで楽しいんですけど。ちなみに若尾さんは食べるブドウは何が好き?

若尾:ルーベルマスカット、好きですね♡赤で皮は歯応え良くてパリパリ食べられる、香りも糖度もすごく高くなるブドウ。

辰巳:ちなみのにこのワインに甲州入ってませんね。

若尾:あえて入れてないってのもあります。

辰巳:でもワイナリーでは甲州のワインがいちばん多いんでしょ?

若尾:そうす、作付面積、生産本数的には。

辰巳:年間?

若尾:720ml換算で2万5000本。そのうち甲州は7000本ぐらい。

辰巳:ん?じゃ1/3?

若尾:でもその2万5000本のうちの1万本ちょっとぐらいは委託醸造。「近所の農家さんたちの家飲み用」。山梨のワイナリーのスタートがそれ。『ブロックワイナリー』って言葉があって(要するに”地区”)。
明治?昭和?その頃から近所の人たちがお金出し合って工場建てて、みんなでブドウ持ち寄って出来たワインは『山分け』。だから在庫はゼロ。売店なし、流通にも流さない。そこがスタートで、うちはまだ半分はその名残があるんすよ。メインの10000本はベーリーA、甲州ですけど、残りの1万5000本ぐらいはうちの会社として売る分。甲州(約7000本)、ほかはベーリーA、あとはシャルドネだったりメルロー、プティ・ヴェールドだったり。

辰巳:この「若尾果樹園」は何本ぐらい造られてるんですか?

若尾:「残ったブドウがこのワインになる」んで、生産本数は毎年違います。でもMaxは800本、少ない時は200本てな時もありましたけど。

辰巳:おいくら?

若尾:2640円です。

辰巳:さ、このワインに合わせて作っていただいたお料理は?

井村:春キャベツの丸ごとロースト。キャベツを半分に切ってそのままバターでじっくりローストしていくという。豚バラをキャベツの間に挟んで焼き上げてます。

辰巳・若尾:いただきます!!

【春キャベツのまるごとロースト】

井村:春キャベツの旨みギッシリ。

若尾:春キャベツいいっすね♡ワイン自体がかなりフルーティなんですよ。春キャベツとの相性が意外で新鮮です。辛口に仕上げているので、キャベツの甘さとはすごい合いますね。

辰巳:ほんと、キャベツの甘みとはピッタリ!

井村:ワインがグッと引き立つ。

辰巳:両方変わる。ワインも変わるし料理にも広がり、深みが出てきますね。ではこれを味わいながら、リクエスト曲を聴きましょう。今日は何を?

若尾:ザ・ホブルディーズで「赤い花」。


HOBBLEDEES「赤い花」(1993年)

https://www.youtube.com/watch?v=nZYJD6I4PCk/

辰巳:はい、途中から若尾のアクセントが変わりました、若尾亮さんです笑。(山梨では、特に甲州市あたりでは多い)雨宮(アメミヤ)はどうなんすか?

若尾:アメミヤは「あ↗︎め↘︎みや」(フツー)です。アマミヤとも読みますが、山梨では’アメミヤ’です。

辰巳:(勝沼醸造の)有賀さんは’アリガ’じゃなしに’アルガ’だし。あれ、何の話してたんだっけな?ぁ、そうそう、リクエスト曲のホブルディーズだ。

若尾:今でも趣味でバンドやってるんですけど。ま、僕は僕のバンドがあるんすけど、先月友達のバンドがサポートでホブルディーズとやった時に、結成35周年だったみたいで。ホブルディーズがこの曲を作ったのは20年以上前で、その時の宮沢りえさんがこの曲を歌ってるんですね。

辰巳:今調べたらね、30年前、1993年でした。ほんと(時の流れは)早い!まぁそんな時の流れの話ばっかしててもしょうがないんですけど笑。その、宮沢りえさんが好きだった?

若尾:好きです!だったですけど笑、その、ホブルディーズのライブを見て貫禄、「35年ってすげーなー!」と思った次第。

辰巳:宮沢りえちゃんより?

若尾:宮沢りえちゃんも可愛いんですけどね、すんごい可愛いんですけどね笑笑。

辰巳:でもその30年前は、自分がワイン造ろうなんて全く考えてなかった?

若尾:ん〜〜〜、だって16歳17歳ですよ。モヤモヤしてた時ですよ。

辰巳:でもそのときは今の奥さんと付き合ってたんでしょ?(←中3の終わりかららしいので)

若尾:苦笑、はい。っていうかもうこの話から逃げられない?爆。

辰巳:だって結局途中から話し切れちゃうから笑笑。シェフだって聴きたいでしょ?笑。

井村:突っ込むのがお上手な辰巳さんにお任せ笑。

辰巳:ラジオをお聴きの皆さんが知りたいことを僕が代弁してるだけでー笑。

若尾:はい、全部しゃべります笑(←辰巳芸能レポーターに完敗したようです)

辰巳:で、その頃の奥様はどうだったんですか?

若尾:えっと、普通の田舎の女の子ですよ笑。

辰巳:’普通の田舎の女の子’がピンと来ないんすけど笑。

若尾:今パッと思い出しましたけど、(中学までは一緒で)高校は別れて彼女はクリスチャンの女子校(山梨英和)。ま、いろんな女の子がいたみたいで、遊んでる子もいればピチっとした子もいたみたいで。その中でも彼女の周りにはいろいろアンテナ張ってる子もいて、人生初の「クラブ」は彼女の友達に連れてってもらった甲府のクラブでした。それでけっこう刺激受けましたね。

辰巳:それで女子校の学園祭行ったりクラブ行ったりでいろいろ刺激無かったんすか?

若尾:ぼく一途な高校生だったんで笑、そのまま(ゴールイン)ですね。空白の2年間(東京の学生時代ですね)はありましたけど笑。

辰巳:その2年間はどうしてたんです?

若尾:あれ、彼女もこのラジオ聴いたり汗???

辰巳:聴かないと思いますよ〜(←はて?)

若尾:ま、なんかありましたよ。20歳そこそこだったので。

辰巳:なんかないほうがおかしい。

若尾:「いい時間を過ごした」笑笑。ちなみに(当時の彼女?)この会場の近く、八王子に住んでたんですよ。だから八王子にくる度にセンチメンタルになりますよね。今日八王子乗り換えで「片倉(駅)」通った時に「わぁぁぁっ!」ってなりましたね。「(まさか)いないよなぁ?」ってキョロキョロしちゃいましたもん爆。
風の噂でどこかにお嫁に行って、幸せな家庭を築いてると・・・まずいぞ爆。

辰巳:はい、今日はここで時間になりました。また来週!

全員:ありがとうございました!!!

【お知らせ】
2020年7月から4年間、会場を提供していただいた「Villas des Marriages 多摩南大沢」が6月末、惜しまれつつ閉店されました。
なお、番組は「プリオホールディングス(https://prior.co.jp/)」系列の店舗に会場を移して継続されます。引き続きお楽しみください。

若尾果樹園・マルサン葡萄酒
https://marusan-wakao.com/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2024年4月18日放送回

ワイナリー

若尾果樹園・マルサン葡萄酒
https://marusan-wakao.com/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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