ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2023年11月16日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2023年11月のゲストは山形県の株式会社高畠ワイナリーの村上健(たけし)会長です。
ワイナリー設立の年に入社した村上会長。「ルートカーで現金回収?」当初の営業方法にびっくり仰天です。
(全5回 3回目)

辰巳:11月3週目。今月のお客様は山形県の「高畠ワイナリー」村上健会長です。そしてこの会場「Virras des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフです。

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:まずはワインの紹介からお願いします。

村上:はい、これは2021年のシャルドネ。「ラ クロチュア エレクトリック エン」です。

辰巳:ぱっと見ね、なんかブルゴーニュのラベルのようで「日本ワイン」って聞いてビックリしたことあります。

村上:ただ、象徴的なのはラベルに動物が描いてある。名前の由来の通りエレクトリックエン。上和田地区の”電気柵”で囲った畑で作ったワイン。要は動物がものすごい多いんですよ。熊、鹿、猿・・・。ほんとに美味しいシャルドネなもんですから食べに来る。

辰巳:上和田地区の畑でできたシャルドネが電柵で囲われてると。ではこちらで乾杯したいと思います。

全員:カンパ〜イ🎶

【2021 高畠 ラ クロチュア エレクトリック エン 上和田シャルドネ】
https://takahata-winery-club.com/item-detail/1456827/

辰巳:バリックの香りがするブルゴーニュっぽいスタイルのワインですね。

村上:ブラインドで飲んでいただくとほんとにわかんないと思います。

井村:濃厚なシャルドネと樽の香りがすごい。

辰巳:樽のバニラの香りがね。2021年だからまだ熟成はそんなにないのに。

村上:補糖も一切なし。ブドウ自体がBRIX24度ぐらいまで上がります。だからアルコール度数も14%あります。日本のワインでここまでアルコール度数が上がるのはほんとに珍しいと思います。

辰巳:(果汁)濃縮してるわけじゃないんでしょ?

村上:ぜんぜん、そんな機械もございません笑。

辰巳:遅摘み?

村上:遅摘みですが貴腐は入ってません。

辰巳:これは何本ぐらい造ったんですか?

村上:1200〜1300本ぐらい、ちょっと少ないです。これはちょっと高くて税抜4400円ぐらい。それでも税込で5000円はしませんから。

辰巳:樽が効いたシャルドネを飲む時は高畠さんのを飲むことがけっこうあって。値段もわかりやすいし、使いやすいワインだなと思います。今日はこのワインに合うお料理をシェフが作ってくださいました。

井村:秋鮭を燻製にしたのをポトフ仕立てにしました。シャルドネの香りに合わせて、

辰巳:今野菜だけが運ばれてきましたがこれに熱々のスープを、、、。これ野菜とスープを一緒に煮込まないのはどうしてなんですか?

井村:煮込むと香りが死んでしまうんで、、、溶け込んでしまう。’一体化させたくない’んです。

一同:ほぉぉぉ。

辰巳:そこらへんが料理人の矜持というかね。野菜も別々に調理して。

井村:今日ははまぐりのお出汁をベースに八王子生姜で香りをつけました。上のグリーンはチャービル、ディルなどの香草でアクセント。

辰巳:あとはニンジン、小蕪、芽キャベツが入ってます。ではいただきます。

全員:いただきます!!!

【秋鮭の瞬間スモークと季節野菜のポトフ仕立て ハマグリのスープを注いで】

辰巳:おぉぉ、味はビシッと効いてますね。ジンジャーの香りも。

井村:あとからスモークの香りが残ってくると思います。

辰巳:このワインにはなんとなくバター使いたくなる感じがしますが、バターは?

井村:使ってないす。あえてワインの香りを活かしたかったんで逆に脂肪分使わずに、秋鮭も脂が乗ってくるので。

辰巳:秋鮭のスモーキーさとこのワイン、文句なしに合いますね。こちらのお料理とワインも、こちらの会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」にお越しいただくとこちらのペアリングをお楽しみいただけます。

村上:樽がしっかり効いたワインってのはなかなか評価しづらい、日本の中では難しいのかなぁとは感じてますが、海外の大会(コンペティション)では非常に評価は高いです。

辰巳:食べるものも違いますしね。村上さんは元々食べるもの、お酒はお好きだったんですか?

村上:そうですね、食べること、あとは会話することが大好きです。

辰巳:それでずっと営業職?

村上:はい。1962年生まれ。1990年に27歳で(高畠ワイナリーに)入社。

辰巳:草創期の高畠ワイナリーってどうでした?

村上:当時は、親会社(本坊酒造)の社風だと思うんですけど、「ワインはルートカーに積んで酒屋にワインを置いてくんだ」と。

辰巳:ルートカーってなんすか?

村上:赤い幌つきのトラック。当時は店舗を回るルートが決まっていて、そのお店の前にコーラを置いていくんですよ。その置いた分だけ現金で回収して、夕方営業所へ戻って精算するという。要は「現金を積んで帰ってくる」。
最初意味わかんなかったんですけど、「高畠ワイナリー」っていうのは「コカコーラ」の子会社だったんですよ。

「南九州コカコーラ」、ま、本坊系ではあったんですけど。当時いた人がコーラの方の営業部長で、「(真っ赤な)コーラのトラックにワイン積んでって現金で回収するんだ、コーラはそれで儲かってるんだ」と。いや、当時はですよ、今はまったく違いますよ汗。でもその時そういう話をされたのがもう衝撃的でした。

その後「酒類業界はまったく違う。お酒屋さんってのは皆さんの認識と違う」という話をさせてもらって、通常の(酒類)メーカーと同じ動きになったんです。

辰巳:直訴したと。入社当時、日本ワインってまだまだ認知されない中、将来性あると思ってました?

村上:当時は甘〜い(スイート)優しいワインしか造ってませんでした。でもその甘いワインが、ワイナリーにいらっしゃるちょっと初老の女性なんかにものすごくウケるんですね。「将来性はあるんじゃないか?」直売で「採算も合うんじゃないか?」ただね、ワイン業界が成熟するにつれ甘いワインの消費量がどんどん落ちていったんですね。だから我々のワイナリーも甘いワインは徐々に少なくなりつつあります。

辰巳:今のワイナリーの建物はかなり立派ですが?

村上:あれは1990年当時から。アメリカのナパとブラジルのリブラメントというところにワイナリーを持ってたんですが、”カリフォルニア風のワイナリーを作りたい”っということで、木造のあの建屋になったんです。

辰巳:山形の田舎町って言ったら申し訳ないんですが、あれ見たらビックリします。洋風、近代的。
(写真は高畠ワイナリーHPのトップページをご覧ください:https://www.takahata-winery.jp/

村上:でももう30年経ってますからだいぶ古くはなってます。

辰巳:ツアーの時に観光バスは停められるでしょ?産直の野菜扱ったりしてますし。食事できるところはないんでしたっけ?

村上:ないんです。でも多い時は大型バスが100台越す時もあって。昔は新宿から山形まで10000円を切る値段で行く「ビックリバス」というバスツアーがあったんです笑。そんなころはものすごい多かったんですけど、だんだん団体ツアーも少なくなって、コロナでまた落ち込んで

今はまだまだ戻ってはいない。でも今は個人のお客様がワイン目当てに来ていただいてます。

辰巳:今は飲酒運転の規制も厳しくなって。昔は飲んで車で帰る人もいたでしょう?

村上:それはなんとも言えませんけど苦笑。まぁそういうこともあって、山形県警にお願いして、(定年した方など)着任していただいて我々のコンプライアンスをしっかり守るようにしています。今は現役の警視正に来ていただいてます。今まででいちばん偉いですね、ものすごい偉いですね。何かあったらすぐ警察に通報が笑。

辰巳:いいのかなこんな話笑。じゃ、ここでリクエスト曲を。今日は何を?

村上:大沢誉志幸さんの「そして僕は途方にくれる」。大沢さんはいつも山下久美子さんと一緒にいらっしゃってました。

辰巳:これは知らないですねぇ。新しい歌?(←ぇw)

村上:いや、古いです。(←正)

外野:「斉藤由貴」「カップヌードル」・・・

辰巳:聴いたらわかるかもしれません。

大沢誉志幸「そして僕は途方に暮れる」(1984年)
https://www.youtube.com/watch?v=rRWMyMXpQ3o/

辰巳:これは当時思い出のある歌なんですか?

村上:まま、いろいろあっっったんですね、途方に暮れたことも。具体的にはお話できません・・・爆。

辰巳:ここに来られるゲストの皆さん、それぞれ話しされてますよ。奥さんとの話とか当時の恋愛の話とか笑。そういうことじゃない?

村上:そういうことじゃなく、仕事の中で途方に暮れた。

辰巳:そっちか、あんま面白くない爆。1984年の曲だから僕がデビューした年なんすよ。けっこう忙しくてほとんどテレビも観てない時代。その前、中高時代の曲がいちばん覚えてますけどね。シェフは?

井村:よく覚えてます。やっぱカップヌードルのCMで。12〜13歳のころ、メチャメチャ覚えてます。

辰巳:なんか思い出は?

井村:いやぁぁぁ、それは特に。

辰巳:ちょっと年代が違うと思うものが違ったりするんですね。

辰巳:あと2回ありますが、次何話しましょ?奥さんとの馴れ初めとかもうちょっとプライベートな話とかワインとの思い出とか伺いましょうか?

村上:なるほど。わかりました。

辰巳:そういえば、今日のワイン「エレクトリック エン」はいつから造ってたんでしたっけ?

村上:2016年ごろから。当時製造部長だった川邊がネーミングも含め発案しました。残念ながら昨年(2022年12月)亡くなりました。

辰巳:次回彼の話も伺いなと思います。また来週!

全員:ありがとうございました!!!

お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)


高畠ワイナリー
https://www.takahata-winery.jp/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2023年11月16日放送回

ワイナリー

高畠ワイナリー
https://www.takahata-winery.jp/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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