ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2023年10月12日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2023年10月のゲストは山梨県山梨市の東晨(とうしん)洋酒株式会社、醸創責任者の田草川和仁さんです。
黄金色?茜色?まるでロゼのような色の「醸し甲州」で乾杯!今回もワインとラグビーの話が行ったり来たり笑。
(全4回 2回目)

辰巳:10月の2週目の放送です。お客様は山梨市の東晨洋酒株式会社代表、田草川和仁さんです。いつも通り、この会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています。

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:さ、先週はラグビーの話でなんとなく盛り上がって笑。「ラガーマン」でオトコっぽいイメージがあるんですけどね。「東」+’辰巳の辰、の上に日川の日’と書いて「晨」で「東晨」。そう説明するといい名前だなと笑。会社は今年で還暦。
その60年前、田草川さんが生まれるちょっと前に、お父さんら同級生の農家さんで立ち上げたワイナリー。7〜8人で立ち上げたということですが、その中で「誰が引き継ぐ」とかなんとか、はどうやって絞られたんですか?

田草川:その中に当時の生徒会長がいて(←このワイナリーの名付け親です)、彼がリーダーシップを取ってたんだろうなぁとは思ってます。

辰巳:その方はご存知なんですか?

田草川:はい。僕がこの会社の代表になったのは平成13年。その前までが、その生徒会長さん。

辰巳:ぁ、そういうこと!?ってことは22年前?

田草川:もうそんなに経つか・・・。

辰巳:ってことは(創立)38年のときだ?

田草川:えっとねー、立ち上げから説明するとすげーめんどくさいんすけど笑。代表グルグル交代してたんです、当番制みたいな感じで、多分2周くらい。

辰巳:ってことは田草川さんのお父さんも社長だったこともあったってことですよね?

田草川:あったみたいです。で、そのあとに山口進吾さんっていう元生徒会長さんが社長になって。その息子は日川の同級生でやっぱりラグビーやってて。僕ら花園でベスト4になったんですけど、、、。

辰巳:ぇっっっw。(←ここから辰巳さん大興奮)

田草川:はい。伏見工業と。

辰巳:年代は平尾(誠一)よりもちょっと下ですよね?

田草川:そうですね。

辰巳:(平尾さんとは)けっこう仲良かったんです。

田草川:ぁ、そうなんすか!?

辰巳:どっちかっていったら京都、大阪のチーム応援してましたからね。大西一平ちゃんとかその辺りは仲良いんです。で、そのベスト4行った時ってどこ優勝したんすか?ぜんぜんワイン関係ないすけど笑笑。

田草川:実は日川高校の鬼門は「天理」、一度も勝ったことない。花園でもそうですし、テストマッチみたいな時でも・・・。僕らのときも天理に負けて4止まり。

辰巳:でもすごいな。花園ベスト4。

田草川:僕はベンチウォーマー、練習のピッチには立ちましたけど。

辰巳:あんまり体大きくないからハードバック?

田草川:その当時はフランカー、6番やってました。

辰巳:そうですかー。あーまた話がラグビーの方に汗笑。シェフ、シェフはあんまりラグビー興味ないですか?

井村:ラグビーは・・・ちょっとあんまり・・・笑。

辰巳:横で「なんの話?」みたいな笑笑。

井村:「ワインの話いつかいなー」と待ってました笑笑。

辰巳:じゃ、飲みましょう!

全員:カンパ〜イ🎶

【醸し甲州 樽貯蔵 2021】

辰巳:今日はオレンジワイン。、にしてはかなり色が濃い。

田草川:僕は”黄金色”と呼んでます。

辰巳:黄金色!僕はどっちかっていうと”茜色”。だって夕焼けみたいな色。「東晨」が’陽が昇る’っていう意味だったら、これはどっちかっていうと’陽が沈む’イメージかなと思うんですけど。シェフはいかがですか?

井村:”醸し甲州”は何度か飲んだことありますけど、これは非常にしっかりしていて、ドライフルーツみたいな香りもあります。

田草川:ま、これ樽貯蔵もしてますし。

辰巳:バレルエイジド醸し甲州っと書いてあります、これも生産本数少ないんでしょうね?ぁ、315本笑笑。何してんすか?笑。

田草川:1樽分ですかね。

辰巳:”醸し甲州”としては何種類か出してるんですか?

田草川:ヴィンテージによって。これは2021年ですけど、2022年はシュール・リーにして一升瓶で寝かせてたのをつい最近瓶詰めしました。ブドウの収穫量によって、樽に入れられるまでの量が採れない年もあったりするんで。ま、そういうときは残念ながら樽に入れずに”瓶貯蔵”。

辰巳:いい意味でのえぐみ系のアタックがあって、わりとパンチのあるワインですねー。

田草川:わりとしっかり絞りー、かもし自体も2週間ぐらい。

辰巳:、と同時に発酵?

田草川:そうですね。ほんと、赤ワインと同じ。

辰巳:その割にはフレッシュ感が残ってる、リンゴの皮をしゃぶってるような。さ、このかもし甲州に合わせたお料理はなんでしょうか?

井村:フォワグラとナス、とキノコをお菓子の”オペラ”に見立てて重ね合わせました。キノコはマッシュルーム、上にはキノコのソースをはけで塗ってあります。

辰巳・田草川:いただきま〜す!

【緑ナスとフォワグラ・キノコのオペラ仕立て】

井村:このワインの香りとうまく合わさればいいなぁと。

田草川:この、ちょっとオイリーな感じがすごく合います。

辰巳:ワインにキノコっぽいニュアンスがありますし、ナスのフレッシュさもちょっと効いてます。例えば、水茄子って、生で食べるとリンゴっぽい香りがするんですけど、それにちょっと近い感じがする。

田草川:柔らかさがある中ですごく合いますねー。

辰巳:このお店に来ると、このペアリングが楽しめます。ただワインの生産本数が少ないので、このラジオ聴いて来てくださる方、早い門勝ちです!

辰巳:食べながらリクエスト曲行きましょうか?今日はなんでしょ?

田草川:先週の「宝島」は中一の時の思い出の曲だったんすけど、今週は「我ら青春」っていうラグビーの番組から中村雅俊が好きになって、中三の時に聴いてた「辛子色の季節」っていう曲。

辰巳:知らない。「我ら青春」ももう僕らの世代じゃないんすよ、大学生になってて。

田草川:じゃぁ、桜木健一さんの「柔道一直線」とか?

辰巳:その時代なんですけど、僕はそんなにハマってなかったですねー、なんでだろうなー?笑。「辛子色の季節」ってパッと聞いたら松田聖子ちゃんみたいな爆。(←それ「裸足の季節🦶」)

田草川:そんなに明るくはない笑。

辰巳:とりあえず聴いてみましょう。


中村雅俊「辛子色の季節」(1980年)
https://www.youtube.com/watch?v=3apCnCGzW2c/

辰巳:なんかしんみり来る歌ですね。初恋とか思い出が?

田草川:いい歌でしょ?山梨南っていう中学校に行ってたんですけど、ラグビー部があったんですよ。結構強くて東関東大会で優勝したところ。毎週土日練習するんだけど、そのときに父兄が来て焼肉食わしてくれるんです、っつーか”焼きモツ”かな笑笑。
父兄の中に中華料理屋さんがいてモツ持ってきてくれて、それを鉄板で焼いて。で、親たちはフツーに飲んだくれてる笑、うちのワインも。今となっては親と一緒にメシ食いながらってすごいめずらしいと思うんですよ。

辰巳:ここでは言えませんですけど、ほんとは子供たちもワイン飲んでた、とか?笑笑。

田草川:いや、さすがにそれは・・・。子供の時初めてワイン飲んだ時「なんで大人はこんなもん喜んで飲んでるんだ!?」って。「すっげー不味い!」笑笑。

辰巳:「子供に酒飲ましちゃいかん」ってことでわざと不味くしたワインだったんじゃ?

田草川:そりゃないでしょ、ハハハ🤣。で、(父兄と一緒に)メシ食いながら先生が指名して一芸やらせるんですよ。だいたいみんな歌歌うんすけどね。そん時僕はずっとこの歌歌ってた、ひたすら笑笑。

辰巳:この歌を聴くと「ワインって不味いもんだ」の記憶が蘇るんじゃないんですか?爆。

田草川:「あーゆー不味いもん造っちゃいかんぞ」っという教訓として?笑笑。

辰巳:でも歌っていいもんですよね、記憶が蘇る。ワインも、飲むと昔飲んだ時の記憶が。。。シェフは?初めてワイン飲んだ時旨いだとか不味いだとかはあった?

井村:いやぁ思い出せない。

辰巳:元々はそんなにワインに縁がなかったんですね?(←フレンチのシェフなのでヨーロッパのワインは飲みこなしていると思いますが)日本ワインはこの番組始まってから(ほぼ)初めて触れて、今や毎週日本ワインに合わせて料理作ってるすごいシェフです。これだけは言っときます!

井村:いいきっかけいただいてありがとうございます!

辰巳:今井村シェフを教育してる、、、うそですよ、鍛えてる最中笑笑。

でもこの感性はほんとすごい。もともと野菜料理が得意で、繊細な「日本ワイン」とは合うんですよね。

辰巳:それにしても先週、今週のワインがほぼ300本ずつしか造られてないと。

田草川:でもアイテムはたくさんあります。(20アイテムほどらしいです)

辰巳:そういう問題じゃない笑笑。このお店に来ていただいたお客様にお料理と一緒にお出しするんですっ!今回だけは(?)お早めにお越しくださることをお勧めします笑。

田草川:この「醸し甲州」はぜひお試しください。「こんなんあるんかぁ!?」みたいな。(←多分ビックリします、これホントです)これで”甲州”のイメージは変わるでしょ?

辰巳:でも僕らは好きなんですけど、もうちょっと甘みを残し方が一般ウケはするかも。

田草川:うちね、甘口造れないんすよ。

辰巳:なんで?

田草川:加熱処理するシステムがない生詰め。だから瓶に詰めると必然的に二次発酵が始まっちゃって、、、。

辰巳:なーるほど。ってことは亜硫酸は若干入れないと?

田草川:えーとですね、樽熟に関しては若干入れますが、基本的には無添加。

辰巳:そうか、(酵母)食い切ったら要らないのか。そしたら早飲みタイプが多いんですか?

田草川:(亜硫酸)無添加でも長熟ぜんぜんいけます。

辰巳:ようやくワインの話になったと思ったらもう終わり笑、また来週よろしくお願いします!今月のお客様は山梨市「東晨洋酒」田草川和仁さんです。

全員:ありがとうございました!!!

お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

東晨洋酒株式会社
https://yn-sunriver.jimdofree.com/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2023年10月12日放送回

ワイナリー

東晨洋酒株式会社
https://yn-sunriver.jimdofree.com/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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