ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2022年8月25日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年8月のゲストは(株)くらむぼんワイン、4代目代表取締役社長の野沢たかひこさんです。
今回は『N』シリーズのシャルドネで乾杯!コロナでガッキーに魂奪われたってどういうことでしょう?(全4回 3回目)

辰巳:8月ももう終わろうとしていて、なんか寂しい気もしますが。今月のお客様は山梨県勝沼からお越しの
「くらむぼんワイン」野沢たかひこ社長です。
(いつも通り、この会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています)

全員:よろしくお願いします!

辰巳:さぁ、まずはワインからいきましょうかね。今日は3回目の放送なんですけどずっと白ワインで。
今回も白ですが、ちょっとトパーズ色がかってます。これはなんでしょうか?

野沢:前回の甲州と同じ、自社畑シリーズになります。

辰巳:『N』シリーズですね。

野沢:はい、今回はシャルドネなんですけど、100%ではなく10%はヴィオニエとか南仏系の品種とブレンドしてます。

辰巳:ヴィオニエ”とか”って?笑。他にも入ってるとか試験栽培してる品種?

野沢:他にはアルバリーニョや、ちょっとですけどプティ・マンサンも入ってます。あとソーヴィニョン・ブランも。
本当に数株しかないようなものも。

辰巳:ではこちらをいただきます。

全員:カンパ~イ🎶

「『N』シャルドネ 2020」
https://kurambon.com/our_wines/n-chardonnay

辰巳:これはまたすごく複雑な味わい。旨味、甘味、樽の感じも。

野沢:樽発酵樽熟成です。

辰巳:このワインどうですか?

井村:とても個性的ですけど料理には合わせやすくて楽しいワイン。

野沢:カベルネ・ソーヴィニョンと、このシャルドネは垣根式の畑で栽培してます。

辰巳:この、『N』シリーズのマークはひし形を盾にして真ん中に一本線を引いたような感じですけど何か意味が?

野沢:金色の部分は結晶。ミネラル分を表現してます。

辰巳:「N」の図案化?

野沢;そうです、うちのデザイナー(山梨出身東京在住)のこだわりで。
HPからなにからデザインしていただいているんです。

辰巳:(裏のエチケットに)「七表地畑」って書いてありますけど?

野沢:もう100年前ぐらいからブドウ畑になってるんですけど、昔は田んぼだったところで
”(米で)7表取れればいい”と言われていたところ。

辰巳:どの辺?

野沢:うちの横というか、、、祝地区。

辰巳:勝沼のグランクリュ街道!ダイヤモンド酒造や勝沼醸造とかとか、並んでる通りですね。
そんなシャルドネをお持ちいただきました。
先週南仏で過ごされた話を聞きましたが、シャルドネはやっぱりフランス仕込み?

野沢:僕がフランス行ってる1998年に先代が植えたブドウなんです。でもだんだん温暖化が進んでシャルドネ、カベルネが難しくなってきちゃって。
で、15年ぐらい前からもうちょっとあったかい地域の品種を試験栽培とかして(適正品種を)増やしてきてるんですけど。
ヴィオニエとかプティ・マンサンとか・・・。

辰巳:どうですか?この土地に合いますか?

野沢:すごくいいと思います。今日本のワイナリーはヴィオニエとかプティ・マンサンとかアルバリーニョとか
植え始めてるんですけど、そういう品種に変えていくのがいいかなぁと。

辰巳:試験栽培じゃなしに本格栽培は始めてるんですか?

野沢:はい、今年から植え始めてます。ヴィオニエとかタナとか。

辰巳:気候も変化するから造り手も変化しなくちゃね、ってところですかね。

野沢:’気候風土に合わせた造りをする’、のを日本も立ち返ってやるのはいいんじゃないかと。

辰巳:さて、お料理がやってまいりました。シェフ、これは?

井村:これはスズキのプロヴァンス風ソテー。下にトマトのピューレを敷きましてニンニクとかハーブとバターを
効かせたプロヴァンスでもコクのあるお料理です。

辰巳:ではいただきまーす!

「スズキと夏野菜のプロヴァンス風ソテー」

野沢:ハーブの懐かしい香り♡(←フランス留学の最初はプロヴァンス)プロヴァンスはハーブがけっこう自生してたりするので。

井村:プロヴァンスはたくさんハーブ使いますんで、ローズマリー、タイム・・・いろんなものが入ってます。

野沢:このワインけっこうハーブに合うんです。樽使ってるんでバターにも合いますし。

辰巳:ワインの魅力全開になる感じ。もう何度も言ってるんですけどシェフは”日本ワインを料理に合わせる第一人者”。
、と持ち上げておきましょう笑。

井村:ありがとうございます笑。

辰巳:場所はやや不便ですが車だとすぐですし、是非お越しください。あれ、ここは宿泊はできないんですか?

井村:苦笑。

辰巳:せっかくここまできておいしいもん食べて飲んで、、、帰るの大変なんすよ。
車だとこのまま夜飲んで食べて泊まって、翌朝車で帰れる。そんなんしません?笑笑
宿作りましょ♪

辰巳:さ、今日は何話ししょ?言っときたいこととか宣伝とかないっすか?
今全国で聴けますからね。

野沢:笑。そういうの苦手なんすよ、基本(ワインの)造り手なんで。振られると話すんですけど自分からは話さない。
なーんて話してても仕方ないですけど笑。

辰巳:んじゃぁ、くらむぼんワインの魅力を一言で言うと?

野沢:「自然環境と調和したワイナリー」、ですかね。「造り手の表情がそのままワインに現れている」。
よくうちの酵母は「野沢酵母」とか言われてるんですけど、、、。
一部のワイナリーの方々からは”変態ワイナリー”とか言われてます爆。

辰巳:ぇw、変態って言われてるんすか?知らなかったー。

野沢:一応褒め言葉みたいで”他とは違う”、と。ここら辺にしかない天然酵母を「野沢酵母」と勝手に言ってるんです。

辰巳:天然酵母で造ってるってところ勝沼でもだんだん増えてきてませんか?

野沢:ま、天然酵母も使い方によってはうまく発達しなかったりするんで、栽培の段階から農薬を減らしていって、
亜硫酸も僕は’使わない派’じゃなくって’極力少なく’。なるべくナチュラルを目指してます。
このワインもちょっとは(亜硫酸)入ってるんですけど、それでも土地の風味、品種の風味もあって。

辰巳:なるほど。こういう風味も受け継いでいかなくちゃいけないんでしょうけど
今、4代目として欲しいのは後継だと笑。そういう話をチラッと伺ったんですけど笑。

野沢:後継というかー、今従業員を募集してまして。後継という意味でもありますけど、僕子供がいないので
醸造の方を今後やっていただける人がいないかなぁと。もし良かったらその方にくらむぼんを継いでもらってもいいですし。
(←こちらの詳細・現状についてはワイナリーに直接お問い合わせください)

辰巳:”くらむぼんを継いでもいい”ってこれはおっきなニュースですよ。

野沢:逆に200~300人来てもらっても困るんですけど笑。

辰巳:男性がいい?それとも女性?笑。

野沢:特に限定はないんですけど、そういう出会いがあったらいいなっとは思ってます。

辰巳:原茂ワインの古屋慎太郎さんに続いて勝沼のワイナリーの独身男が・・・。

野沢:でも原茂さんのところは新しくいとこが入ったので。

辰巳:いとこじゃなしに甥っ子でしょ。でも奥さんは居なくなっちゃった笑。

野沢:・・・なんか、同じ境遇で笑。

辰巳:どっち先だったんですか?

野沢:えーっと、僕・・・いや、同じぐらいですかね。

辰巳:今2人とも離婚して、

野沢:はい、今独りの人生楽しんでおります。

辰巳:だから一緒に「バンドやろうよ」?笑笑

野沢:まぁそんな感じです。原茂の社長と中央葡萄酒の三澤茂計社長と3人でよく一緒に飲みに行ってるんです。

辰巳:ぁ、三澤の親分とも?

野沢:人生の酸いも辛いも(←甘いがありません汗)親分から全部教わりました。

辰巳:ダイジョブですか?笑笑。勝沼のワイナリーにも派閥ってのがあるんですね笑。

野沢:派閥ってわけじゃないです。

辰巳:チョコチョコといろいろあるみたいではありますけど、みんなけっこう仲良いですよね。

野沢:ふふふ。

辰巳:昔ながらの、ワイン産地ならではの先輩後輩友達づきあいみたいのがあるみたいで。
この番組にこれまでもいろんなゲストの方がお見えになってますが、そろそろこれらの人物相関図を図式化してもいいかなと笑笑。

辰巳:ではここでリクエスト曲を。今日は何を?

野沢:星野源の「恋」という曲を。

辰巳:星野源の恋!? ではこの曲聞いた後に野沢さんの恋の話など笑。

星野源「恋」(2016年)
https://www.youtube.com/watch?v=jhOVibLEDhA
(写真は星野源オフィシャルサイトからお借りしました)

辰巳:なんか今の若い人は「恋」といえばこれなんですね。井村シェフは?

井村:はい、松山千春さんです笑笑。(←言わせましたね)

辰巳:絶対松山千春さんなんです。千春さんはどうなんです?
「恋することに疲れたみたい、嫌いになったわけじゃない~♪」

野沢:はい、もちろん知ってます、幼稚園の頃歌ってたんでー。演歌大好き♡(←演歌だったんですか?)
今もカラオケで演歌たまに歌います笑。

辰巳:持ち歌は?

野沢:最近はミスチルとかサザンなんです。

辰巳:演歌とぜんぜん違うじゃないですかー笑。
でもまぁ「恋」という曲をリクエストしたってことは恋の話したいんじゃないかと?笑笑。

野沢:なんでこの曲かっていうと・・・「初めて芸能人に恋をした」・・・っていうか。
ガッキーに・・・

辰巳:!!! へぇぇぇ、ガッキー!?
オレ芸能界に詳しくないんだけど、ガッキー(新垣結衣)はわかりますよ。一応ちょこっと共演もしたし。

野沢:普段あまりドラマ観ないんですけど、コロナになっちゃって初めてドラマをゆっくり観たらハマってしまって笑。

辰巳:「逃げ恥」?(←辰巳さんがこのワード知っていることに周囲驚きでした)

野沢:そうなんですよ。もうガッキーの単純なファンですね。

辰巳:じゃぁ星野源は許せないっ!?笑笑。

野沢:僕はもう(ガッキーに)幸せになって欲しいだけなんで、自分がどうこうなんて何もないですよ笑笑。

辰巳:そこに聖書があったら似合いそうな聖職者みたい爆。

野沢:ワイン造ってたらそうなるかもしれませんね笑笑。

辰巳:始めて芸能人に恋をした?

野沢:普段は若い人があまり(得意じゃなくて)・・・。

辰巳:古屋慎太郎さんは若い子が大好きだけど笑、野沢たかひこさんはあまり?

野沢:形より中身から入るタイプなので、「カワイイ、キャ~!」って感じにはなかなかならないですね。

辰巳:海外も含めて好きな女優さんとかはこれまでいらっしゃらなかった?

野沢:いやいや、素敵な方はいっぱいいらっしゃったんですけど、あまりいろんなところにいかないので(浮気しない)。
ガッキーにいったらガッキー一筋。

辰巳:一生ガッキー?

野沢:はい、歳を取ってもガッキー笑笑。

辰巳:(芸能界で)ガッキーの前は誰か居なかったんですか?

野沢:居ないんですよ、初めて。

辰巳:へぇ、なんか不思議な感じ。

野沢:えぇ、不思議な人間なんで笑。

辰巳:あぁそうか、”変態”って言われてるって言ってましたね。
でもね、我々からしたらこうやって美味しいワイン造ってくださればそれでいいんで
いくら変態だろうが誰が好きであろうが関係ないんですけど笑笑。

野沢:自分の(ワイン)造りの方向性は変えないんで、、、頑固に見えない頑固笑。

辰巳:ブレないタイプなんすね。血液型は?

野沢:B型。

辰巳:B型ですかー?A型の頑固さとはまた違いますからね。(辰巳さんB型)

野沢:醸造家は結構B型が多くってダイヤモンド酒造の雨宮吉男さんもそうですし、丸藤葡萄酒の大村春男社長もそう。
こだわって自分の世界を築いてる人多いんですよね。

辰巳::そうかその系譜か?

野沢:僕はそうは見えないんですけど一応その世界。

辰巳:これからじゃぁ’その目’で見ていってワインを飲む必要があるな、と改めて思っちゃいました。
来週あと1回ありますので宜しくお願いします!

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

株式会社 くらむぼん
https://kurambon.com/

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2022年8月25日放送回

ワイナリー

株式会社くらむぼんワイン 
https://kurambon.com/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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