「辰巳琢郎氏プレゼンツ 富山の冬の味覚と日本ワインのマリアージュ」が開催されました!

1/19(水)、日本橋とやま館 和食レストラン「富山はま作」にて『辰巳琢郎氏プレゼンツ 富山の冬の味覚と日本ワインのマリアージュ』が行われました。

通常より座席の間隔をあけるなど、新型コロナウイルス感染症対策のもとで行われた今回のイベント。無事満席で開催することができました。

会場に到着してすぐお客さまをお迎えしたのは、丸々とした大きな氷見寒ブリと高志(こし)の紅がに”!
この日のために10kg以上の氷見寒ブリを4本仕入れ、そのうち最も良いものを今回提供いただけるとのこと。
この青いフタにある「ひみ寒ぶり」の文字は氷見港で揚がったブリだけにつけられる特別なものだそうです。さらには氷見漁港が認めた高品質のブリだけに貼られるシールもついています。

お客さまが全員到着されたところでいよいよイベントスタート。
日本橋とやま館の田﨑博勝館長、日本のワインを愛する会の辰巳琢郎会長、富山はま作の浜守淳料理長が、元チューリップテレビのアナウンサーである谷口菜月さんを司会に、それぞれご挨拶されました。

テーブルや床下、壁紙など館内には富山のものが使われています。スクリーンで一部隠れてしまっていますが、組子細工も。

実は石川県生まれの辰巳さん。親戚も石川や富山の方が多く、北陸に縁があるそうです。
富山のブリが大好きで、「食がおいしい県は?」と聞かれれば富山県を筆頭に挙げるほど。

富山県出身でご実家も料理屋の浜守料理長。本当においしいものを求め、東銀座で富山の食材を使ったお店を開かれた経歴をお持ちです。
この後もお料理の提供ごとに、富山の食材の魅力と料理へのこだわりについて熱く説明をしてくださいました。

富山の絶品食材に合わせるワインたちはこちら!

 

〈アペリティフ〉
今様2019/マンズワイン(岩手・山梨)

〈アルバリーニョ飲み比べ〉
アルバリーニョ 2020/セイズファーム(富山)
アルバリーニョ 2020/神田葡萄園(岩手)
アルバリーニョ 2020/安心院葡萄酒工房(大分)
アルバリーニョ 2021/常滑ワイナリー(愛知)
アルバリーニョ 2020/カーブドッチワイナリー(新潟)
アルバリーニョ 2020/ウッディファーム&ワイナリー(山形)

〈ロゼワイン〉
ensemble 2021/ドメーヌ・ボー(富山)

〈赤ワイン〉
YAMAFUJI 2016/ホーライサンワイナリー(富山)

 

なんと途中6種はアルバリーニョ縛りです。
アルバリーニョは、スペイン北西部等の、雨が多く湿度の高い日本の気候に近い場所で主に生産されている品種。
産地が海の近くであることから“海のワイン”とも呼ばれ、海の幸とも非常に相性が良いことが特徴です。
富山の海の幸を引き立たせるならやっぱりこれ!と、このラインナップを集めました。
(アルバリーニョの詳細はこちら

富山県からもセイズファームさんがエントリー!
セイズファームさんは、富山湾を臨む氷見の小さな丘の上に位置するワイナリー。
ワインはその土地の気候や風土を写すと言われているので、まさに氷見の食材に合わせるのにぴったりのワイナリーさんです。

他にも富山からは、最新技術を取り入れたブドウ・ワインづくりを行うドメーヌ・ボーさんや、富山県最古のワイナリーであるホーライサンワイナリーさんも顔を揃えました。

そして、今回注目すべきなのはワインだけではありません。
浜守料理長が、この日のために最高の食材で最高の料理を提供してくださいました!
本当は全部紹介したいところですが、3つに絞ってご紹介。

「寒鰤 部位食べ比べ」
腹身の大トロ・中トロ・赤身、そして羅臼昆布の一晩寝かしを盛りつけた贅沢な一品。
羅臼昆布の一晩寝かしは、あえて一晩だけ寝かせることで、ブリと昆布が互いの良さを活かしあうように計算されています。
赤身やトロは大根おろしを乗せてその上にワサビを、そして土佐醤油を大根おろしに染み込ませていただきます。
ワサビをしっかり乗せないとかき消されてしまうくらい、脂がしっかり乗っているのです!頬が落ちるとはまさにこのこと。

「富山湾直送!高志の紅がに」
高志の紅がに」は富山の新ブランド。
真っ赤に輝く甲羅。ギュッと詰まった身。そしてたっぷりの蟹味噌。
後ろにたたずむワインも含めて、なんとも絶景です。
もちろん味も一級品で、料理長の言葉を借りるなら「富山湾の海底まで行ったかのよう」。
富山は山から海岸、そして深海まで一気に標高が下がるため、岸から蟹の生息海域までの距離が短く、漁獲から水揚げ、ボイルまでの素早い処理が叶うそうです。
綺麗な紅の蟹には、これまた綺麗な紅のロゼワインを合わせました。

「白海老カリカリ揚げ」※写真右下
すみません、これは筆者の個人的お気に入りです。
「えっ、このコロコロした小さいボールが…?」と思うかもしれませんが、これが噛めば噛むほど白海老の旨味が染み出してとっても美味しいのです!
うっかり揚げすぎてしまったことがきっかけで生まれたメニューだそうで、偶然の産物でもあります。
実は白海老を継続的に水揚げ・流通させているのは富山だけだそうです。

美味しいワインと美味しい料理に囲まれ、終始和やかな雰囲気で進行した今回のイベント。
このような富山のワインと富山の食を広めるイベントを続けていきたいと、皆さんで心を一つにして会を終えました。

「富山はま作」さんはランチ営業もやっているそう。
日本橋にお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 


【イベント概要】
イベント名:辰巳琢郎氏プレゼンツ 富山の冬の味覚と日本ワインのマリアージュ
日時:2022年1月19日(水)
会場:日本橋とやま館 和食レストラン「富山はま作」

【会場基本情報】
日本橋とやま館
03-6262-2723(代表)
https://toyamakan.jp/

和食レストラン 富山はま作
03-3516-3011(直通)

 

文・撮影/小林 彩夏

 

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