ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2021年10月14日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
10月のゲストは山梨県勝沼の白百合醸造株式会社、専務取締役の内田由美子さんです。今年のDecanter Wine Awardsでプラチナを受賞した甲州と、マリアージュした井村シェフのお料理に専務大感激!後半は、お見合い結婚したというご主人と某有名ワイナリーとの濃いぃ親戚関係を辰巳芸能レポーターが暴きます(全4回 2回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:10月のお客様は、山梨県勝沼の老舗ワイナリー、”ロリアン(ブランド)”でお馴染みの白百合醸造株式会社、内田由美子専務です。

辰巳・内田:よろしくお願いします!

辰巳:先週は甲州の単一畑(”Vigne de Nakagawa”)をご紹介しました。では今回、なぜ白百合醸造さんに来ていただきましたかというと。この夏に勝沼に行ったらバッタリ社長(由美子専務のご主人、内田多加夫氏)にお会いした時に、「うちの甲州が*デカンタでプラチナ獲ったんですよー!」って本当に嬉しそうな報告がございまして、こっちまで嬉しくなってしまったという笑。そうやって賞を獲るとあっという間に売れてしまうので、あんまり点数つけたりするの本来は僕は好きじゃないんですが。でもビジネスと考えるとねぇ、大事ですよねぇ?(内田:頷)それであっという間に売り切れたのがこの甲州の2019年ですね。22.316本限定があっという間に?
(*デカンタ:Decanter WORLD WINE AWARDS
https://www.decanter.com/decanter-awards (英語))

内田:はい、金曜日の発表で次の月曜に(3日間で)8.000本が出ました笑。その賞がそんなにすごいなんて想像以上で、もらった本人が気がついていない笑。気がついたらあっという間に”空”っていう感じでした。

辰巳:「デカンタ」というのはイギリスの権威あるワイン雑誌。日本で初めて賞を獲ったのが(三澤)彩奈ちゃんとこ(中央葡萄酒)の甲州で、日本ワイン界ではかなり話題になった。7~8年前?

内田:2013年ですね。その後はサントリーの「登美」。

辰巳:確か赤ワインでしたよね。今回(2021年)は?

内田:うちとルミエールさんがいただきました。

辰巳:ルミエールの木田社長にもこの番組に来ていただきましたけど、受賞したワインは何でしたっけ?

内田:樽の甲州”光”です。

*今回の会話に登場したDecanterの主な受賞歴
中央葡萄酒「キュヴェ三澤 甲州 2013」(以降6年連続金賞)
サントリー「登美 赤 2014」(銀)「登美の丘 甲州 2017」(プラチナ)
白百合醸造「ロリアン 勝沼甲州 2019」(プラチナ)
ルミエール「光 甲州 2018」(プラチナ)

辰巳:どの受賞も嬉しいですね。ではこのワインで乾杯したいと思います。おめでとうございまーす!

全員:カンパ~イ🎶


ロリアン 勝沼甲州 2019
https://shirayuri.official.ec/items/27253770

辰巳:へぇぇぇ。これは、シュール・リー?(内田:頷)かなり旨味も厚みもあるワインなのにキリッとして、、、。すごく食い切ってかなりハードに造ってあります(←かなりドライ(辛口)という意味)。これが海外の審査員の人たちに(ウケが)いいのかもしれませんね。シュール・リーってどうしても少し残糖を感じたりするんですけど、そうか、こういう造りか。飲もうと思ったら(売り切れで)もうなかったんで、実は今ここで初めていただいています。

辰巳:今日も「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフに同席していただいております。

全員:よろしくお願いします!

辰巳:シェフいかがですかこのワイン?

井村:はい、なんていうんでしょう、スッキリとしてて飲みやすいんですけども、なんか香りに深みがあるというか、いろんな要素が重なり合って、、、。

辰巳:そうなんですよね、甲州って山梨県を中心に本当にたくさんのメーカーが造られてますけど、正直、なんか山梨県の甲州じゃないような気がするんですよ。

内田:ぁ、そうですか?

辰巳:ボトルは「*勝沼ワイナリーズクラブ」8社共通でね。ラジオだから表現しにくいんですけど笑、エンボス(加工)みたいな感じでマークが盛り上がってる。明治時代に勝沼から欧州に渡った土田龍憲と高野正誠のモデルを描いたやつ。シャトー・ヌフ・デュ・パプっていう有名なワイン(フランスのローヌ地方)のボトルも”法王様の鍵のクロス”が彫り込まれたボトルがありますが、それを真似した(←インスピレーションを受けた、です笑)”勝沼ボトル”に入ったワインが受賞されたという、これまた嬉しいですよねぇ。
(*勝沼ワイナリーズクラブ:http://kwc1987.com


勝沼ワイナリーズクラブの共通ボトル
(参考サイト:http://kwc1987.com/intro/introindex.htm


シャトーヌフ・デュ・パプ ボトルの一例
(参考サイト:https://www.luc-corp.co.jp/info/2019/162.html)

内田:そうですねぇ。

辰巳:シェフ、このプラチナを獲ったワインに合わせたお料理は?

井村:はい、今日は複雑な料理の方がいいかなと思いまして、トマトとカニと地元の卵を使った冷たいフランをご用意しました。


由木牧場の卵とカニの冷たいフラン

辰巳:カニは地元じゃないんだ?笑

井村:じゃないです笑(←八王子ですから)

辰巳:フラン、洋風の茶碗蒸しですね?(井村:頷)ではいただきまーす!

内田:わぁ、すごく合います!すごい幸せになっちゃう、美味しい♡笑

辰巳:ほんとだ!このシェフすごいんです、特に野菜料理が。日本ワインとシェフのお料理のマリアージュをコンセプトに始まったこの番組ですけどこれまでに70種類以上のお料理を日本ワインとマリアージュしてきたんですよね?(井村:頷)

内田:すっごく合うんですけど(←引き続きカニのフランとのマリアージュを堪能中)

辰巳:こういうコーディネートもされてるんでしょう?(内田:頷)ではもう少し専門的に語っていただきましょうか笑。

内田:このワイン元々魚介類に合うと思うんですけど、カニともピッタリ合って。トマトの酸味も卵が重くならず、他のお野菜と一緒に全部口に入れた時にすごく合う!感じがします。

井村:ありがとうございます!

辰巳:この香味野菜ですね、これはミョウガとセロリときゅうりが入ってるのかな?(井村:頷)こういうちょっとした苦味がマッチして。

内田:甲州ってミョウガとか、薬味にもすごく合うんですよ。

辰巳:このお料理も今日初めて作った?

井村:そうです、このワインのために。

辰巳:なんならこのレシピ(シェフに)教わって山梨に持ち帰ったらいかがですか?

内田:そうですねー、すごく美味しいです♡ワインが幸せですー♡♡

辰巳:料理も美味しいワインに引き立てられてさらに美味しくなる。この相乗効果を”マリアージュ”と呼ぶんだと思うんですけど、、、シェフのお料理もいろいろあるんですけど、例えば’松’’竹’’梅’があるとしたら今回は間違いなく’松’ですね笑。

辰巳:ではここでリクエスト曲を聴きましょう。今日はなんにしましょう?

内田:Collabro(コラブロ)の「I Dreamed a Dream」、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の曲です。

辰巳:ぇ、レミゼの曲?それをカバーしてるってこと?

内田:そうです。

辰巳:ではどうぞ。


Collabro 「I Dreamed a Dream」
https://www.youtube.com/watch?v=DGka2Bo12n0

辰巳:この歌はどうしてお好きなんですか?

内田:Collabroが好きで♡。どの曲選ぼうか迷ってたとこなんです笑。

辰巳:ぁw、そういうことですか笑。男のグループ?

内田:そうなんですけど、私顔にはあんまり興味がなくて。歌声が好きなんです。

辰巳:外見はどうでもいい?笑笑、あ、そうですか。

内田:でもみんなステキみたいです、まだCDや写真でしか知りませんが。

辰巳:ところで、専務は生まれも育ちも勝沼なんですか?

内田:山梨市なんです。

辰巳:まぁ勝沼があって、塩山があって、山梨市があって。みんな近いですからね。

内田:実は白百合醸造は、1980年までは山梨市にあったんです。

辰巳:はぁっ!?

内田:主人も私も山梨市出身で、80年に勝沼町に移りました。

辰巳:ちょ、ちょい待ってください、それは醸造所が引っ越した?

内田:そう、引っ越したんです。元々は(今の場所より)西にありました。今の会社があるところからが勝沼町で、道を挟んで山梨市になります。

辰巳:80年に今の場所に引っ越して、山梨市から勝沼町になった?

内田:はい、300mしか離れてない笑。

辰巳:(ご主人=社長は)幼馴染ですか?

内田:主人の弟と私が小学校の時の同級生なんです。でも(その頃は)主人のことは全く知りませんでした笑。

辰巳:ではどういう理由で結婚に至ったんですか?

内田:お見合いです、し、遠い親戚関係にありまして。勝沼醸造ご存知でしょうか?

辰巳:はいはい。

内田:そこの先代の社長が主人の叔父でして、

辰巳:あぁ、それ聞いてました、有賀雄二さんのお父さん。

内田:と、うちの方も親戚だったので仲人していただきました。だから両方が親戚なんです。

辰巳:えぇ!?

内田:うち、親戚関係が・・・(←両家の血筋が濃いぃ、という解釈かと思います)

辰巳:いとこ?

内田:いえ、もっと遠いです。

辰巳:そうか、勝沼醸造の今の社長とご主人がいとこ、ですよね?
有賀雄二さんのお父さんのお姉さんの息子が内田(多加夫)社長。

内田:そうです。

辰巳:シェフすいません、マニアックで笑笑。一般の人が聞いてもつまんないかもしれないですけど、日本ワインファンからするとけっこうねぇ、面白い、よね?(←誰に振ってるんでしょうか?)もしつまんなかったら聞き流してください笑笑。

内田:まぁこれもご縁ですよね。叔父の家(勝沼醸造)で雄二さん始めいとこが十何人かいる中でお見合いしました。当人同士はほとんど話をしないまま「わぁ!」って盛り上がって爆。

辰巳:あの座敷?(←勝醸・有賀家の内部にやたら詳しい)

内田:はい、来客用の部屋の隣の。

辰巳:幾つの時?

内田;25(歳)の時です。

辰巳:でも周りにいっぱい(いとこが)いたらゼッタイ断れないもんでしょ?爆。

内田:笑、なんか・・・。

辰巳:その時が初対面?

内田:そうです。

辰巳:ホントに?

内田:そうです。もしかしたらその前にあってるかもしれないですけど私の記憶の中では、、、。

辰巳:それで?

内田:それで、、、いいんでしょうか、こんな(プライベートな)こと笑。

辰巳:それがいいんです笑。

内田:20日間で結納になりました。12月の4日にお見合いして2月の25日が結婚式でした。

辰巳:ワインの仕込みが終わってちょっと時間があるうちにお見合いと結婚までやっちゃうという笑笑。20日間って、ほとんどワインの発酵期間じゃないですか爆。ワイン婚?発酵婚?笑笑。

内田:汗かいちゃいました💦ですから勝沼醸造の叔父叔母は私の第二の両親みたいな感じでいつもお世話になってたんです。

辰巳:その辺は勝沼の、ワイン産地としてのつながりが力にもなってると思うんですけどね。

内田:で、その息子さんたち(勝沼醸造現社長のご子息3人)もうちの息子を弟のように可愛がってくれてるんです。何かあると相談に行ったり。

辰巳:そうなんですねー。その息子さん(内田圭哉氏)にも再来週ご登場いただこうと思っています。あれ、子供さんはお一人?

内田:そうです。

辰巳:海外で勉強(ワインの研修)してたけど、コロナで帰らざるを得なくなったとか?

内田:はいそうなんです。

辰巳:じゃ、その辺の話の続きを来週以降お伺いしようと思っていますが、専務のご実家は特にワイナリーをやってたわけじゃないんですか?

内田:昔は山梨は、農家の人たちがブドウを出荷して、その残り(のブドウ)でワイン作ってたんです。うちの祖父も蔵の中で近所の農家さんが持ってきたブドウで(ワイン)作ってました。(密造酒じゃなく)組合として。

辰巳:なんかほのぼのとしていいですねぇ。

内田:そのうち免許は違う会社に販売して、解散して、みたいなことの繰り返し。山梨のワイナリーはわりとそんな感じでしたね。

辰巳:今日はいろいろいい話が聞けてよかったと思います笑。また来週よろしくお願いします!
今日のお客様は「白百合醸造」の内田由美子専務でした。

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つです。現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2021年10月14日放送回

ワイナリー

白百合醸造株式会社
https://shirayuriwine.com

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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