2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
6月のゲストはマンズワイン株式会社、代表取締役社長の島崎大(しまざき だい)さんです。6月20日に発売される辰巳さんプロデュースのスパークリングワイン「今様」でまずは乾杯!その秘話いろいろあります。(全4回 3回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/
辰巳:6月のお客様はマンズワイン株式会社の島崎大社長です!
辰巳・島崎:よろしくお願いします!
辰巳:まずは乾杯したいと思います。今日のワインはなんでしょうか?
島崎:はい、今日は辰巳さんプロデュースの「今様」というスパークリングワインです。こちらは辰巳さんにご説明していただいた方が。
辰巳:わかりました、では後ほど。「今様 2019」は6月20日、まもなく発売されます!乾杯!
全員:カンパ~イ🎶
辰巳琢郎プロデュース ロゼ・スパークリングワイン「今様2019」
辰巳:今日もヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢の井村シェフにお付き合いとお料理をお願いしています。
井村:よろしくお願いします!
辰巳:シェフ、この「今様」のシリーズはいくつか飲んでいただいていると思うんですけど、どうですか、この2019年?
井村:これはすごい酸に厚みがあるっていうか、スッキリしているんですけど、バラだったりグロゼイユ(黒スグリ)だったり、後味は木苺のような香りがだんだんやってくる感じがしますね。
辰巳:東日本大震災の後に「ワインファンとして少しでも何か協力できないかな」という思いで2011年に岩手県のヤマブドウでワインを造りたいなと思いましてー、「食いしん坊万才」でお世話になったキッコーマンさんにお願いをして。でもヤマブドウだけだと値段も高いし味も濃いし、で、日本を代表する甲州とをアッサンブラージュ(ブレンド)したロゼのスパークリングワインにさせていただいたと。第1週目に登場した『酵母の泡』という大ヒット商品の醸造方法のシャルマ、このタンクでやってみたいなぁと思ってお願いしたんです。以来毎年試行錯誤で味を変えて。マンズワインさんも初めてだったんですよね?
島崎:はい、ヤマブドウ扱うのは。
辰巳:最初けっこう難色示されて笑笑。そこをなんとか・・・っと言って造っていただいたんです。どうですか、2019年?
島崎:そうですね、シェフがおっしゃった通り酸味が非常に際立ってるなぁっていう印象と、色がすごくキレイですよね。
辰巳:熟成もするけどフレッシュの時もいいなと思ってるんです。そして今回は甘みをまったく加えない”Brut nature”という言い方を初めて使わせていただきまして「ノン・マロ、ノン・ドセ」笑。ラジオでこんなこと喋っててもわかんないすよね、えっと、「(簡単にいうと)乳酸発酵なし、補糖なし」、できるだけ自然のヤマブドウと甲州を感じていただきたいなぁという思いでやらせていただきました。マンズワインさん、いつもありがとうございます。
島崎:いえいえこちらこそ。もうまもなく発売ですのでよろしくお願いします!
辰巳:6月20日、全国一斉発売予定です。3000円前後、お気軽にお召し上がりいただけると思います。シェフ、これに合わせてのお料理は
?な、なんか卵?
「あきる野 野村さんの野菜と若鶏胸肉のサラダ マセドワーヌ 柚木農場の温泉卵添え」
井村:はい、今日は鶏と野菜のサラダなんですけど、温泉卵を上に乗せて”親子”のマリアージュ。ソースはウイキョウを使って爽やかに仕上げてます。
辰巳:この薄緑はウイキョウですか?
井村:頷。「今様」と合わせた時に、鶏の旨さとワインの酸味で”口の中でサラダが出来上がっていく”ようなイメージ。
辰巳:”ドレッシング”だ。ワインが加わって完成する、、、、そして上にちょっとピンクペッパー。
ではいただきます!
辰巳:これ温泉卵?
井村:そうです。これ地元の朝取れの卵なんで非常に濃厚な、、、。
辰巳:このトロッとした食感。んーーー、なるほど。ハーブやピンクペッパーなんかも効いてて、
島崎:、野菜もすごいクリスピーで。食事いただきながらワインが入って(食中酒として)完成するっていうのがすごく実感できる。。。
辰巳:いろんな”ワインと料理のマリアージュ”ってあるんでしょうけど、ここまで完全に「最後の仕上げはワインに任せたー」ってのはすごい。面白い!
井村:無限に食べていけるという笑。
辰巳:これまで50種類ぐらいのお料理作ってきて、ここまで振り切ったの初めてじゃないですか?
井村:はい、今日は(「今様」新ヴィンテージ)発売記念にちょっと面白いマリアージュないかなーと思って笑笑。
辰巳:これちょっと定番で、卵は一年中ありますからね笑。っというかシェフのスペシャリテで。
島崎:この(ヤマブドウの)酸味が入ってくるとピタッと決まる感じですね。
辰巳:マリネ、少しマヨネーズっぽい感じもしますけど、それは浅めでビネガーを足すみたいな。
井村:鶏の旨味が前面に出るようにはしてますね。
辰巳:やるなぁ!ラジオをお聴きの皆さん、このヴィラ・デ・マリアージュ多摩南大沢に来ていただければ、同じマリアージュが楽しめますので是非お越しください。最近は朝(ブレックファースト)からやってるとか?
井村:はい、朝食を。
辰巳:朝食でもワイン飲めるんですかー?笑
井村:えーと、出したいですねースパークリングとか・・・。
辰巳:休日の朝とか、遅めのブランチとか、これ(「今様」)いいかもしれませんね。あーこれ楽し♡
ところで、島崎さんは子供時代どんなものがお好きだったんですか?
島崎:食べ物ですか?だとしたら子供らしくカレーライスが大好きでした。
辰巳:そうですか!我々子供時代といったら”ハウスバーモントカレー”か”大塚のボンカレー”か、あとは”ジャワカレー”とか笑笑。
島崎:そうですね。うちはわりと兄弟も多くて(4人の中で島崎さんはいちばん上だそうです)、だからけっこうそういう感じで作ったカレーでしたけど。あとはエビフライが好きでした。だから”カツカレー”じゃなくて”エビ(フライ)カレー”。子供の頃はこれがイチバン!
辰巳:ハンバーグ、コロッケではなかった?
島崎:もちろん嫌いではなかったです。今は克服しましたけど当時はナマモノとかがだめで、当時寿司屋で食べられるのは玉子とかんぴょう(巻き)だけ笑。今の子供ってウニだぁトロだぁって笑笑。
辰巳:「ふざけんなっ!」それは思います爆。うちの娘もナマモノ嫌いなくせにトロは大好き。よくないと思いますけどねぇ。
島崎:あとは”ネバネバ”とかもダメで、納豆、オクラ・・・。けっこう好き嫌いはありました。
辰巳:ま、でもけっこう普通の少年、ですよね。
島崎:ま、そうですかね。
辰巳:で、お酒はいつから笑笑。僕はね、小学校の時から(ムニャムニャ)梅酒とか。
島崎:舐めるくらいのことはしてましたけどねー。
辰巳:ところで、音楽はお好きなんですか?(先週の番組はクラシック音楽(カタラーニの「さらばわが故郷」をリクエストされていました)。
島崎:はい、そうですね。昔から好きで、(親に)いちばん最初に買ってもらったのが「カラヤンの”運命(ベートーベン)”と未完成(シューベルト)」のカップリングというレコードで。昔はけっこうこういうのあったんです。
辰巳:もちろんCDじゃなくレコードですよね?それいくつぐらいの時?
島崎:小学校3年生。
辰巳:上層教育?
島崎:いえいえ、決してそういうわけではないんですけどー。なんか昔「ソノシート」ってのありましたよね?
辰巳:ありました!「鉄人28号」とか・・・。ソノシート、みんなわかります?赤いのとか?笑
島崎:その赤いペラペラ、おそらく何かの付録に付いてたやつです。それにポータブルのプレーヤー、それこそLP(レコード)なんてかけられない(サイズ)やつしかうちにはなくって。で、そのソノシートには”運命”の最初の部分しか入ってなくて、、、「全部聴きたい」ってなったんです。近くに住む祖父の家にはステレオがあったんで親にLP買ってもらってそこで聴いてました。
辰巳:どうでした、子供心にベートーベンとかシューベルト聴いて?
島崎:いやぁ、何度も聴きましたね。
辰巳:子供の頃によく聴くようなものは?
島崎:それももちろん聴いましたけど、でも、その頃は”歌謡曲”はあまり聴かなかったので、ま、クラシックかビートルズ聴いてました、ふふふ。
辰巳:すごい、、ですよねぇ。僕らのその頃はなんだったかなぁ。ぁw、水前寺清子さんの「365歩のマーチ」とか「黒猫のタンゴ」とかよく覚えてます。
島崎;もちろんそういうのも聴いてましたよ。
辰巳:今もクラシックはお好きなんですよね?奥様も息子さんも声楽家だし。
島崎:笑、まぁそれはそれですけど。
辰巳:でもまぁ昔から”洋風文化”みたいのに触れてて、それで「ワインにいった」のはあるんですかね?
島崎:んん、ま、何か還元はあるのかもしれませんけどね。
辰巳:じゃ、そのリクエスト聴きましょうか。
島崎:カラヤン(指揮)の(ベートーベン)「運命」の中でも特に好きなのは第3楽章から第4楽章に変わっていくところ。こう、『すごく苦労して登りきった先に明かりが見える」みたいなイメージがすごい好きで。
辰巳:これ全部はかけられないので(30分以上かかる)1~2分でもいいですか?(島崎:頷)ではどうぞ!
https://www.youtube.com/watch?v=Mua_84uAOG8
(↑第3楽章から第4楽章にシフトする場面はこちらの20:45あたりからお聴きください)
辰巳:えー、カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の「運命」。♪ジャジャジャジャ~ンばっかりではありません。この4楽章もいいですねぇ。
島崎:以前からシンフォニー(交響曲)中心に聴いてたんですけど、最近は宗教曲とか声楽とかも聴いています。
辰巳:じゃぁ今は歌謡曲とかポップスとかジャズとかはあんまり?
島崎:時々聴きますけど主にはクラシックかな。
辰巳:そうですかー。やっぱりお料理もフランス料理始め西洋料理、ワインもそうですけどやっぱり”ヨーロッパの文化”ですから、音楽もある程度親しんでいた方がいいんじゃないかなー。僕の娘もオペラやってる(ソプラノ歌手、辰巳真理恵さん)、島崎さんの奥さんも息子さんも声楽家。
島崎:私はぜんぜんやってません、ただのリスナーですから笑。
辰巳:音楽に合わせてワイン造るとか、「このワインにはどんな音楽がいいかなー」とか考えたりします?
島崎:そうですね。「(ベートーベンの)運命」を聴きながら飲むワインはなかなかないなと。
辰巳:なるほどー。じゃ、例えばこの「運命」に合わせたワインを造ってみたいとかそんなんのはあるんすか?
島崎:笑。いやぁそこまで考えたことはないです。でも例えば「こういう曲だったらこういうワイン」みたいなのはあります。
辰巳:あえていうと?
島崎:んーーー。例えば、ベートーベンの中でも(運命よりも)もっとイージーリスニング的なのは「ボルドー」、バッハは「ブルゴーニュ」だったり思ったことはあります。
辰巳:はぁぁぁ、ベートーベンがボルドーで、バッハがブルゴーニュ?シェフ、わかりますこの感じ?
井村:・ ・ ・笑笑
辰巳:空を見上げてしまいました笑笑。
島崎:それぞれいろんな曲があるんで十把一からげにはいきませんが、まぁなんとなく。
辰巳:まぁ島崎さんはボルドーで勉強されてましたけど、ワイン的には”ボルドー派””ブルゴーニュ派”と二分されることが多い。島崎さんは敢えていうとどっち派なんすか?
島崎:んーーーーーーー、まぁなかなか言い切れないんですけど「どっちかにしろっ!」って言われたらそりゃ『ボルドー』笑笑。
辰巳:やっぱりベートーベンですか笑。
島崎:そうですね。
辰巳:こういう話ってね、尽きない。飲みながら話すと夜がどんどんふけてくる。今度はゆっくり聴きながらお酒を飲みたいなと思います。今月のお客様はマンズワインの島崎大社長をお迎えしています、来週もよろしくお願いします!
全員:ありがとうございました!
(お断り:番組のOAとこの原稿の掲載には時差があります。また緊急事態宣言中はメニュー提供等が変更になっている場合があります。詳しくはお店にお問い合わせください。)
News Data
- ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2021年6月17日放送回
- 収録会場
ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/