プリオホールディングスpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2024年7月11日OA

2020年7月から始まった*ラジオ番組「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」。2024年7月放送分から『**プリオホールディングス提供』になりました。引き続きお楽しみください。
(*Tokyo Star Radio:https://775fm.com/ **プリオホールディングス:https://prior.co.jp/
2024年7月のゲストは大阪・羽曳野市の「河内ワイン」金銅真代(こんどう まさよ)さんにお越しいただきました。
奈良県橿原の名家からワイナリー当主の元にお嫁入りした真代さんですが、実はゲコでした笑。(全4回 2回目)

辰巳:7月第2回目の放送でございます。ゲストは大阪、河内ワインの代表取締役専務、金銅真代さんです。

金銅:Bon Jour!

辰巳:ポッとフランス語入れてくるんですよ。そしてフランス語もペラペラの笑、井村貢シェフです!

全員:よろしくお願いします!!!

辰巳:シェフはこれまで「VIllas des Marriages 多摩南大沢」のシェフでしたがそちらをクローズして、

井村:「 Villas des Marriages さいたま」におります。まぁプリオホールディングスグループのキッチンに関わるお仕事はいろいろやってます。(←肩書は「株式会社プリオウエディングス取締役総料理長」です)

辰巳:では乾杯しましょう。今日もまた白ワインです。

全員:カンパ〜イ🎶

金銅:Sante〜!

【金徳葡萄酒 ソーヴィニヨン ブラン 2022】
http://www.kawachi-wine.co.jp/w28.html/

辰巳:シェフ、このワインいかがでしょ?

井村:見た目すごい柔らかそうな透明感強いワインなんですけど、飲んでみると香りも旨味もすごいしっかりしてて、後味もインパクトが強い。

辰巳:わりとビシっときますね。さ、これはどういうワインでしょうか?

金銅:はい、ソーヴィニョンブラン、です。今うちでソーヴィニョンの商品はこれだけで、初めての試みなんです。

辰巳:自社畑?

金銅:いや、これはもう少し寒いところ、信州から分けていただいて。「河内に来ていただいて日本各地の品種を楽しんでいただく」みたいな社長の発案。

辰巳:ある種の”街中ワイナリー的”な意味合いも?だって(羽曳野は)町っちゃ町ですよね?駒ヶ谷って駅ですよね?

金銅:あれは町じゃないです、無人駅です笑。駅からうちまで歩いて7~8分ですけど。

辰巳:でも駅前は住宅街とかいっぱいあるじゃないですか。

金銅:そうですね、古いお宅が並んでますね。だから町じゃなくて村、’駒ヶ谷Village’。

辰巳:その周りはブドウ畑。

金銅:そうですね、空気が澄んでてホーホケキョがずっと聞こえてて。これまで好きになれなかった駒ヶ谷が今は大好き♡

辰巳:住んで何年?

金銅:22歳で結婚しましたんで48年。

辰巳:ってことは今年70歳?

金銅:この放送の前の日が誕生日です。

辰巳:え!7月10日?古希?

金銅:錆びてますワタシ笑。

辰巳:おめでとうございますー、これからですー!

金銅:そういえば、大学の時の夏期講習はプロヴァンスで40日間学んでたので(井村シェフの経歴見て)ワクワクしちゃいましたー。「うわぁプロヴァンスやー」笑。

辰巳:今日のお料理もプロヴァンス風?

井村:ん、今日はわりとクラシカルな感じ💦ショーフロアっていうお料理で、鶏のささみを香草といっしょに茹でて、その煮汁を使ってクリームソースをコーティングしてゼラチンで固めるっていう。温かいソースを冷たくしてっていうフランスならではの食べ方です。
今日はソーヴィニョンブランの青っぽい香りに合わせて、グリンピースと八王子のスティックブロッコリー。そして上にはソースヴィエルジュっていうヴァージンオイルとトマトとエシャロットっていうプロヴァンスのソース。

金銅:ステキ♡

全員:いただきます!!!

【鶏ささみ肉のショーフロア スティックブロッコリーのソースヴィエルジュ】

金銅:野菜を大切にお料理お作りになってるんですよね?体にもいいです。

辰巳:ソーヴィニョンって’青臭い’と言われる品種ですけど、このワイン自体はそこまでじゃない。逆にこの柔らかさ、奥にきちっと力がある。ブロッコリーいうよりもショーフロアに合いそう。このお料理作ったのは初めてですよね?

井村:そうですね。今まで同じお料理は出したことないんで。

辰巳:番組始まって4年間、毎回新しいお料理を作ってくださってます。

金銅:毎日ずっと考えておられるんですね?

井村:・・・(次のゲストの方の)ワインが届いてから考えます💦(←毎月の収録日までに、番組中でお料理とペアリングするワインを会場に送っていただいてます)

辰巳:ある種のアドリブ力というか、届いたワインを飲んで発想する、

金銅:”ひらめき型’?

井村:ふふふ😄

辰巳:あれ、そういえば金銅真代さんっていうのは本名じゃないって聞きましたけど?

金銅:本名は「ただよ」です。日本国の「国」の右の縦棒をなくしてもらって、点も消してもらって。匡代。

辰巳:なんで?

金銅:金銅匡代はキツいって言われて。(←字画的にですかね?、元々は谷田姓)それで名前変えた翌日から家族からはすぐに「真代さん」と呼ばれてすごく変な感じでした。ま、もともと匡代って名前も好きじゃなかったんですけど。”なんでもタダ🆓よ”ってな感じで笑笑。

辰巳:22歳で結婚しはったんでしょ?

金銅:そうなんです、働きもせずお見合い結婚で。あの頃はそういう時代でお見合い結婚が多かったんですよ。

辰巳:そうだったんですよね。僕も1回ぐらいしたかったんですけど結局できず終い笑。で、そのお見合いは1回目?

金銅:2回目です。1回目は商社マンの人やったから、海外とかあっちこっち移動せなあかんかって親が反対しました。

辰巳:で2回目が金銅家。お名前は?

金銅:徳郎(ノリオ)さん。男前やった。でもなかなか性格が笑笑(←前回”男前は性格悪い”という話題がありました)。

辰巳:それはパッと決めたんですか?

金銅:はい、メチャメチャ優しかったんで。「こんな優しい人今まで出会ったことないゎ♡」で決めたんですけど、それが大きな間違い笑。

辰巳:ワインには興味あったんですか?だってワイナリーの当主やったんでしょ?

金銅:私ゲコやったんで。だからワインの興味より”親の言うとおり”。

辰巳:じゃぁ例えば(真代さんは)フランス語勉強してはって、フランスにも行ってるんでしょ?(徳郎さんの)家業のワインが、その語学力に活かせるんちゃうかなぁとか?

金銅:本当にそれはなし。昔は”聞き合わせ”って言うのがあって、母親が隣の人に「金銅家の奥さん(義理母になる人)は家から一歩も出ない人らしいよ」って聞いて、そういうところいいんちゃうの?って。

辰巳:大事にされそう。とか?

金銅:こう見えて、学生時代から無口で本が好きやったんですけど、ぁ、無口ちゃうか笑。

辰巳:その頃どこに住んではったんですか?

金銅:奈良県橿原市今井町。

辰巳:あの橿原の古い街並みのあるところ?

金銅:そうなんですよ。そこの今井宗久(←三大茶人の一人らしいです)さんって人が私のおばあちゃんが生まれた家の、

辰巳:じゃ、由緒ある・・・?

金銅:そうだったんですけど、その何代目かのダメな人がお金使いすぎてそれからダメになったみたいで💦。今はまたぶり返して、ってぶり返しては変やね笑、

辰巳:盛り返して笑、じゃぁ、当時は橿原市から関学まで通ってたんですか?

金銅:はい、2時間ぐらいかけて。(話戻ります)
そのおばぁちゃんは長女で、実家の数百メートル先に家を建てていて、そこで生まれたのが私やったんです。誰も信じてくれませんけど、一応「貧乏お嬢さん」やったんです笑。

辰巳:でもね、関学に通うことに比べたら山越えたら(二上山)すぐ羽曳野じゃないですか?

金銅:4代目(息子さんの重行さん、現社長)が考えてくれたワインのラベルが、奈良から見た二上山ってことにしてくれたみたいで。すごくレトロでストーリーがあって、若い人から人気あるんですよ。

辰巳:インバウンドにもすごくうけると思います。

金銅:はい、ラベルがオシャレとはいろんな人から言ってもらえます。

辰巳:息子さんはいつ頃帰ってきはったんですか?

金銅:どれぐらいでしょうね?でも元々経営者に向いてる子だったので、、、。

辰巳:それまでサラリーマン?

金銅:それまで東京の日酒販。一度だけ東京にいる息子に会いに行ったんですけど、熱出しても働いてて目が真っ赤!恥ずかしかったんですけど帰りの電車でずっと泣いてました。

辰巳:ちょっとここでリクエスト曲を。今日はなんにしましょう?

金銅:レッド・ツェッペリンの「天国への階段」。

Led Zeppelin「Stairway To Heaven」(1971年)
https://www.youtube.com/watch?v=Ly6ZhQVnVow/

辰巳:これはなんか思い入れのある曲なんですか?

金銅:最近好きになったんです。河内ワイン館でJAZZライブを十数年してるんですけど、その時に日本語訳をしてもらったら、ちょっとジ〜ンと🥺。ざっと言いますと、”なんでもお金で買えると思ってる彼女は’天国への階段’もお金で買える、でも途中から・・・”ちょっと哲学っぽくてちょっと考えるーみたいな。最近「んーなるほど」と、老人にとっては’うっ’とくるような。

辰巳:1971年の曲でした。これも井村シェフの生まれる前の歌でしたね。

金銅:すんません、そんな歌ばっかりで笑。

辰巳:でもさっきの息子さんが頑張ってる姿を見て涙が止まらなかったという話のBGMにもよさそうですよね。

金銅:今『継承』ってなかなかしてくれないんですけど、(現社長は)高校生の時から「我は金徳を継ぐ」って(日記に)書いてたんです。就職は関西の卸全部落ちて、最後東京の日酒販にうかった。いや、あそこいってムチャクチャよかったですよ。東京行っていろんなこと学んで、あの子にとっては関西で落ちたことの方がラッキー。

辰巳:人生何があるかわかりませんよね〜。これから河内ワインも新しい代になってどんどん変わってきたっていう印象もありますし、

金銅:もう、美味しくなったことが嬉しくて。

辰巳:ちなみにこのソーヴィニョンブランはおいくらだったんですか?

金銅:2750円。

辰巳:その前の週のデラウエアは?

金銅:1980円。

辰巳:これぐらいで買えるのはいいですね。、ということで今回はお時間になってしまいました。次回もよろしくお願いします!

河内ワイン
http://www.kawachi-wine.co.jp/

News Data

プリオホールディングスpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2024年7月11日放送回

ワイナリー

河内ワイン
http://www.kawachi-wine.co.jp/

収録会場

ENEKO Tokyo
https://eneko.tokyo/jp/

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