2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年7月のゲストは兵庫県から「一般財団法人 神戸農政公社 神戸ワイナリー」大西省三さんです。
生まれも育ちも明石の大西さん。大阪出身の辰巳さん、井村シェフと三つ巴の関西弁月間です。どうぞお付き合いください!
(全4回 1回目)
辰巳:もう7月になってしまい、この番組が始まって3年目を迎えることになりました。
さ、今月のお客様は関西から「神戸ワイナリー」のえっと、肩書きが難しいですねぇ、”経営企画部 販売戦略・企画連携マネージャー”
大西省三さんです!
(いつも通りこの会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいてます)
大西:こんにちは、よろしくお願いします!
辰巳:この名刺字がちっちゃくて読みづらーい(←お年頃?)
大西:(肩書き)長すぎますよね。
辰巳:ね、年もおんなじ昭和33年生まれ。神戸ワインって第三セクターなんで神戸市やJAさんなんかが入ってるんですけど、
実際の現場のワイン担当のトップ、”神戸ワインといえば大西さん”ですよね。
あれ、なんか緊張されてます?
大西:そりゃしますよ~、前に辰巳さんおるからね笑。
辰巳:何をおっしゃいます笑。では乾杯しましょう!
全員:カンパ~イ🎶
「神戸スパークリング 辛口」
https://onlineshop.kobewinery.or.jp/?pid=149441450
辰巳:うん、夏にふさわしいスッキリとしたスパークリングワインでございます。
まずシェフ、このワインどうですか?
井村:今のこのものすごい暑い季節にはすごくいいですよね。これ飲むとスッキリ、リフレッシュするような。
辰巳:甘みがまったくないっていうか、目一杯ドライに寄ってます。これはどんなワインでしょうか?
大西:品種は信濃リースリング。
辰巳:マンズワインさんが開発したシャルドネとリースリングの掛け合わせ(←品種登録は1992年)。
大西:そうなんです。うちは開園して38年になるんですけど、、、
辰巳:1984年、昭和59年でしょう?僕が大学卒業した年なんです。大西さんが入社したのは?
大西:僕は平成5年にこの会社入ったんです。*フルーツフラワーパークというところにおって、ホテルの結婚式担当で入ってたんです。
フロントもやっててある時急に会社の上司から「君、営業に来て(ワインの)在庫減らしてくれ」ということでそっから。
(*KOBE HOTEL FLUIT FROWER:https://hotel-fruitflower.jp)
辰巳:その話はもうちょっと後にしましょう。まずはこの信濃リースリングのスパークリングワイン。
これヴィンテージは?
大西:入ってないです。ガスは後入れ。
辰巳:ガス充填にしてはちゃんとしたスパークリング。最近のガス充填もすごくレベルが上がってきました。
大西:辰巳さんもご存知やと思うんですけど、うちはリースリングをずっと甘口でやってたんですよ。
でも市場は辛口志向。それで初めて”辛口でやってみよう”となって。神戸にもいろいろイタリアンとかあって
シェフに飲んでもらったら「キレイな酸やなぁ」「飲み口も軽快」と好評で来年度までの発注があるぐらいになりました。
辰巳:グリーンっぽいラベルもおしゃれで。
大西:スティルワインの信濃リースリングが海外で人気で、香港領事館で天皇誕生日の乾杯酒で使ってもらったり
マカオには継続的に流れてます。それでスパークリングも造って日本にも売り込んでいこうかなってう状況です。
辰巳:since1983と書いてありますけど、これは醸造免許が下りた年ってことですか?
大西:おっしゃる通りです。醸造は83年、84年に農業公園が開園しました。
辰巳:このワインはおいくら?
大西:・・・
辰巳:自分とこのワインでしょ笑。
大西:2000円ぐらいちゃうかったかな笑。
(調べました)えーーー、2420円です。
辰巳:2200円+消費税でございます。シェフどうですか?
井村:料理食べるときにこういうドライなワインがあるとすごいありがたいです。何にでも合う。
辰巳:そうそう、食事に邪魔しない系統。1杯目に甘いの飲んでしまうとどうしても・・・
どっちかって言ったらこれはイタリアのプロセッコみたいな気分で最初からぐびぐび飲める感じ。
さ、今日のお料理はなんでしょうか?
井村:今日は地元八王子の中西ファームでたくさん作ってる、ズッキーニを使ったブルーテです。
「ズッキーニとトマトのヴルーテ アンチョビのチュイル添え」
辰巳:このちょっと薄い青汁っぽいのは何かなー空豆かなーとは思ってたんですけど、ズッキーニでしたか。
上にはラングドシャみたいなのが乗っかってます。
ではいただきます。
辰巳;え、ズッキーニってそんなに味がないもんでしょ?ブイヨンが?
井村:いえ、ブイヨンはほとんど使ってないです。この甘みはズッキーニから、旨味もズッキーニから。
このドライなワインにはいいかなと思いました。
大西:(ズッキーニ)本来の甘さが出てます。
辰巳:これにスパークリングを合わせるとさらに甘みが引き立つ。へぇぇ、ズッキーニにこんな甘みがあるのはちょっと
驚きでございました。
このお店は日本ワインをずっと応援しててね。
大西:はい、さっきお店にずらりと(空ボトルが)並んでるのを見ました。
辰巳:このお店にいらっしゃると、今日のこの組み合わせが2ヶ月間お召し上がりいただけますので是非!
ここでリクエスト曲を聴きながら、我々はもう少しお料理をいただきたいと思います。
今日はなんにしましょ?
大西:僕ら若い時に*ヤマハのポプコンがあって、その時の大友裕子さんの「傷心」って曲があって。
知らない方多いと思いますが、、、。
(*ヤマハポピュラーソングコンテスト参考サイト:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤマハポピュラーソングコンテスト)
辰巳:知りませんっ笑。
大西:やっぱ?笑。
辰巳:同世代だけど大友裕子さん自体知らない。
大西:ポプコンで聴いてもうずーーーっと耳に残ってるんですよね。
辰巳:じゃ、まずこれを聴いてみましょう。
大友裕子「傷心」(1978年)
https://www.youtube.com/watch?v=Vdb4iJGPQac
辰巳:・・・この曲、僕(当時も)聴いてないですゎ。なんでやろ?
大西:ちょうど世良公則さんと同じぐらいやと思うんですけど。
辰巳:しかしすごい歌詞やね、「あなたとなら死んでもいいと思った」。かなり重たい女性ですねこの方笑。
ちょっと近寄りたくないタイプ笑笑。大西さんは恋をしてた頃の歌?フラれて傷心になったとか?笑。
大西:そういうことじゃないんですけど、聴いた時にものすごいパワーがあって心に残った。
辰巳:心に残る下地があるわけでしょ?笑笑。
大西:それ辰巳さんちゃいます?笑笑。
辰巳:これ僕がリクエストした曲ちゃいますもん笑。
辰巳:生まれ育ちは神戸?
大西:明石なんですよ。
辰巳:話題の明石。市長さん面白いですねぇ、泉房穂さん。こないだベストファーザー賞で喋ったんですけど。
いやぁ今明石大人気ですよ、人口も増えてますし。
大西:泉さんの出身は二見町、漁師町なんですよ。ちょっと気の荒いとこもあるんですけど、行政やることやりますんで
明石市はかなり良くなってます。
辰巳:かなり熱い方ですよね。で、大西さんはずっと明石?
大西:そうですよ、ずっと明石。今でも住んでます。
辰巳:神戸市ってすごく大きくて、六甲の方から西の方までずぅーーーっと広がってんすよ。東京都と同じぐらいあるんちゃいますかね。
大阪市の3倍近い広さがあって、明石市の北のほうまで続いてるんでしたっけ?
大西:そうですそうです。
辰巳:神戸ワイン自体は神戸市の西の方にある?
大西:そうです、もうちょっと行ったら明石。
辰巳:僕も畑何度か行きましたけど、ある畑からは瀬戸内海が見えたり明石海峡大橋も見える畑もあるんですよ。
で、大西さんは明石で生まれ育って最初に就職したのは?
大西:テキスタイルの会社ですね、アパレル。ワールドさんが台頭していた頃です。
あの頃は重衣料、ツイードとかリバーシブルのカシミヤやウールとかが・・・。
辰巳:重衣料、、、。獣医さんじゃないですよね笑。
大西:まだ泉大津とかの機屋さんが元気な時ですよね。そんな時にテキスタイルの世界に入ってデザイナーさん回ってたんです。
辰巳:大学は何勉強してはったんですか?
大西:いやいや、僕は親父が建築関係だったんで工業高校出てそこ(実家)に就職したんです。
辰巳:えっ!?ファッションに目覚めてバブルの方向に向かったんじゃ?
大西:そうじゃなしに、親の職業がいわゆる大工さんだったんで、あの頃のご時世は難しいんじゃないかと。
辰巳:今(番組スタッフに)調べてもらいました。さっきの大友裕子さんの「傷心」、1978年の歌でした。僕は大学の2年生でしたけど、
その頃はもう社会に出てて?
大西:そうです。繊維の方に出てましたけど、もう営業回りもしてましたんでその時にいろんな人間関係学んだかな。
商売とても厳しい時代でしたんで、今その時の人間関係が生かされてるんかな。
辰巳:じゃぁ10代の頃にこの曲を聴いて?ちょっと引っ張りますけど笑、なんかあっったんですか?笑笑。
大西:いや、何もないですよっ!
辰巳:こうやって否定し続けるのもなんかちょっと(怪しい?)笑。でも傷心したことはあるでしょ?
大西:そりゃ・・・ありますでしょ、誰にでも。
辰巳:ちょっとまだ飲みが足りないみたい、もうちょっとしたら出てくるかも笑。
ワインはいつ頃から?
大西:僕が32歳の時にこの会社に入社してるのでそれから。それまでは日本酒かビールか。
辰巳;ファッション業界からワイン業界へ。なんか洒落たギョーカイ歩いてはるのかなって感じしますけど?
大西:この会社入るまではワインはあんまり飲んだことなかったです。繊維業界なんでお酒はつきもので飲んではいたんですが。
辰巳:なんで?繊維とお酒はつきものなんですか?
大西:お酒の席が多かったんですよ。
辰巳:日本的な営業スタイルということですよね。
大西:そん中にワインはあんまり出てこなかったです。やっぱりビール、日本酒・・・
辰巳:あの頃は「(サントリーウィスキー)オールド」全盛?
大西:あぁそうなんすよ!懐かしいな、そうそうそう。辰巳さん、やっぱ話合いますね笑笑。
辰巳:僕は学生だったんで基本ホワイト(←サントリーウィスキーホワイト)、ちょっと頑張って角瓶(←サントリーウィスキー角瓶)ですよ。
オールドはまだ大人すぎました笑。
っということは十代からお酒飲んではったんですね笑。
大西:・・・・・フフフ笑笑。
辰巳:次回はこっからどうやってワインの道に入ったか?をお伺いしたいと思います。
7月のゲストは神戸ワインの大西省三さんをお迎えしてお送りしております。
ではまた来週!
全員:ありがとうございました!
(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)
神戸ワイナリー
https://kobewinery.or.jp
News Data
- ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」
2022年7月7日放送回
- ワイナリー
一般財団法人 神戸農政公社 神戸ワイナリー
https://kobewinery.or.jp/- 収録会場
ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/