ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2022年1月6日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年1月のゲストは富山県のホーライサンワイナリー 代表取締役 山藤智子さんです。まぁ明るい明るい。お笑い芸人のご挨拶ヨロシク「ど~も~♪」から始まりましたが、これから4週間飛ばし続けます。まずは「山ワイン」で乾杯🎶(全4回  1回目)
詳しい番組内容、出演者の情報はこちらから
https://775fm.com/timetable/tatsumi/

辰巳:新年あけましておめでとうございます!この番組も2020年の7月に始まって1年半を過ぎまして、また新たに頑張っていきたいと思います。リスナーの皆さん、よろしくお願いします!
さ、新年1月のゲストは・・・?よくも出てこられましたねぇ、大吹雪の中笑笑。っというわけで、富山県のホーライサンワイナリー やまふじぶどう園、4代目社長になられました山藤智子さんです。

山藤:はいど~も~、初めましてー、よろしくお願いしまーす!(大拍手)

辰巳:去年(2021年)に社長に就任された?

山藤:そうなんです。そして父は会長になりました。

辰巳:なんと自家用ヘリを持ってるワイナリー。

山藤:そうなんです、おそらく日本のワイナリーの中ではうちだけだと。。。

辰巳:行くたんびに乗っけてもらって楽しいんです。そして「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフ、今年もよろしくお願いします!

井村:よろしくお願いします!

辰巳:昨年末もクリスマスの後にみんなで押しかけてしまいましたけど。今年もいろいろ(日本)ワインに合わせたお料理をお願いしたいと思います。では乾杯しましょう!

全員:カンパ~イ🎶


やまふじぶどう園 山ワイン白

辰巳:ぁ、いい。お正月といえば”一富士二鷹三茄子”っていう初夢がありますけど、これは山ワインだけど富士山じゃない。正月早々縁起のいいワインだと思ってましたけど、、、そういえば富山県には富士山にも負けない素晴らしい山がありました。

山藤:はい、立山です!周りに山いろいろありますが全部で立山連峰。

辰巳:もうね、富山県の何がいいって”冬の山”、が美しい!すぐそばに山が迫っててね、富山湾は美味しいものがたくさん獲れてね。食の宝庫なんです。去年の9月でしたっけね、(テレビ番組の)取材に行かせていただいて富山の美味しいものたくさんいただきましてありがとうございました。
どうですシェフ、このワイン?

井村:もうぅ、お正月からこんな美味しいワイン飲めて・・・笑。

山藤:ありがとうございます!

辰巳:んもぅシェフもお上手になって笑。
お名前が”山藤”。富士山じゃないにしても、このお名前は富山県には多いんですか?

山藤:いえ、うちの近所でも十何軒か、ですからそんなにないかも。

辰巳:(ラベル見ながら)since1927。昭和2年?

山藤:はいーそうなんです。

辰巳:マスカット・ベーリーAができた年と同じ年なんですよねー。
新潟入れると岩の原があるからアレなんだけど、北陸地方3県の中ではその頃ホーライさんぐらいしかなかったんじゃ?

山藤:そうそう、なかったんです。

辰巳:昔あったけど淘汰されたとかでもなく?

山藤:なかったんです。おじいちゃんは大阪かな?関西の方に行ってたとか。

辰巳:それはワインの勉強で?

山藤:そうみたいです、山梨とかには行かずに。山梨行くのはあの当時大変だったんでしょうかね。山超えて東京超えて、と思うとやっぱり”西”、だったんでしょうか?

辰巳:ブドウの産地としては昭和の初期までは大阪が一大産地で、ワイナリーも100軒以上あったっていう時代だったと思います。
さて。このワインには何が入ってるんですか?

山藤:甲州とリースリングフォルテ。甲州は山梨、リースリング・フォルテは昔から石川県のです。

辰巳:石川県って隣県だから近くて、こちらの(ホーライサンの)前社長がヘリコプターで30分ぐらい飛ばして行けるんですけど、ブドウはさすがに積んで来ないでしょ?笑笑。

山藤:来れたらいいんですけどね笑。

辰巳:そんな近くからのリースリング・フォルテですが。

山藤:割合は6:4ぐらいで甲州の方が多いんです。

辰巳:なんか、ほっっっとします。残糖はないんだけどちょっと甘い感じが、、、。

山藤:富山は昔から日本酒の文化もあるので、若干甘いぐらいがいいのかなと。

辰巳:なんか日本酒っぽいですよね、味わいが。さ、シェフ、今日は何を合わせていただけたでしょうか?

井村:春菊とコンソメ風味のジュレ、あとはホタテ、ウニ・・・冬の味覚を組み合わせてみました。

辰巳・山藤:いただきまーす!


春菊と帆立貝、ウニのクープ 柚子風味

辰巳:コクのあるジュレで味わいもしっかり。なんか、日本酒が欲しくなるような。

井村:その日本酒のような感じを受けたんで、ちょっと塩味の効いた、富山だったらこういう料理あるかな?、なイメージで作ってみました。

辰巳:さすがですっ!「このVillas des Marriages 多摩南大沢」で同じ料理、ワインを楽しめますので是非お越しください!
いやぁいいですね、このコンソメジュレがコクがあって。

山藤:このウニの感じも◎。

辰巳:はい、正月早々から美味しいものいただいてますけれども。

山藤:幸せです♡

辰巳:ところで。山藤智子さんは4代目で、お姉さんとの2人姉妹とか。で、2人ともスバラシイお婿さんを連れてきたという笑。だからお姉さんも山藤(姓)のまま、妹の智子さんも。

山藤:そうなんですよ。お婿さん2人とも名前がタケシ、山藤タケシが2人笑。1人は健康の健(←姉の夫)、もう1人は猛烈の猛(←智子さんの夫)。ちなみに姉の名は奈穂子です。

辰巳:こういう家族経営もいいですね。5代目は?

山藤:はい、亮介って私の息子が21歳でもう(稼業に)入ってます。息子は2人いるんですけど下は10歳、姉の子供は9歳と6歳なのでまだまだですけど。

辰巳:そうなんですよね、このワイナリーは子供の声が聞こえるんです。

山藤:もうキャッキャ言いながら笑。

辰巳:ブドウ畑が周りにある遊園地のような。建物もなんとなく明るくてあったかくて保育園みたいな感じ笑。

山藤:ちょっとホッとする空間。

辰巳:ワインもホッとします。山藤葡萄園ってね、今まで観光葡萄園って感じで、地元のおみやげ系のワインに思われてたんですけど、近年ワインがどんどん美味しくなってきまして、、、。これは2人のお婿さんの力なんですか?笑

山藤:そうなんですよ!これまで父親が栽培も醸造も配達も1人でしてましたから。そりゃなかなか難しかったと思いますよ。今は人もちゃんと確保できて。

辰巳:お婿さん2人が栽培担当と醸造担当に分かれてて。仲いいんですか?

山藤:良いですね、もうワイワイいいながら。ただワインの好みは違うのでそこは面白いです。

辰巳:(自社)畑はどれぐらい?

山藤:6haぐらいです、生食用とワイン用半々ぐらい。家の周りにワイナリーも畑もあって、天候見ながらまず「起きたら畑」笑。

辰巳:藤棚みたいな棚栽培の畑があって、その下でBBQやったりね。富山に行ったら寄りたくなるワイナリー。北陸3県の中でも最も古いワイナリーですけど、最近富山にも新しいワイナリーできたりしてますし、いろんな色合いあって良いですよねー。
シェフ、富山のイメージは?

井村:一回だけ行ったことあります?

辰巳:ぇw、一度だけ?なんでー?こんな美味しい食べ物いっぱいあるのにー。

山藤:ホント、移住してほしいぐらいです笑。辰巳さんにも「ぜひ別荘を」って言ってるんですけど笑笑。

辰巳:1年ちょっと前友達が富山の知事になりまして、ちょっと縁が深まってきました。僕はもともと両親が石川県で北陸だし富山県にも親戚いるし、みたいな環境なんで地元に帰った感じがあります。


ブドウ棚の下に賑々しく集う山藤ファミリー です
(山藤智子さん提供)

辰巳:では新年最初のリクエスト曲いきましょうか?

山藤:なんにしましょうかね?笑。じゃぁルイ・アームストロングいきましょうか笑。思い入れのある「What a Wonderful World」っていう曲。これまで500人の人を呼んでイヴェントなんかやってたんですけど、自分自身は働くのが目一杯で音楽なんて聞く余裕なんてなかったんです。その中で5年ぐらい前イヴェントに来ていただいた*ミッチオールスターズさんっていうアーティストの方が歌ったこの曲にすごく感動して。それが今、このコロナと相まって身に沁みるというか「素晴らしい世界じゃないかー!」みたいな。今朝ドラでもルイ・アームストロングの曲が流れてて(←「On the Sunny Side of the Street」ですね)、ミッチさんも出られたりなんかして。
(*MITCH  official website:https://mitch-web.net

辰巳:では新年早々ガツーンといってみましょう。ルイ・アームストロングの?

山藤:「What a Wonderful World」♪


ルイ・アームストロング「What a Wonderful World」(1967年)
https://www.youtube.com/watch?v=czI0VtKsvFM

辰巳:なんかしみじみきますね。どんなジャンルが好きなんですか?

山藤:そんなジャンルとかは全然詳しくなくて、でも昔から両親がコンサートとかよく聴きに連れてってくれたんですよ。オペラみたいなクラシックとか、さだまさしさんとか。ただジャズっていうのはあんまり聴いてなくて、さっき言ったイヴェントをきっかけに興味を持ったというか。

辰巳:曲を聴きながらお料理をいただいてたんですけど、春菊がいいですねぇ。’野菜臭さ’がない野菜が最近多いじゃないですか?「トマトくさーい!、とかニンジンくさーい!」とかが。やっぱりこういう濃い味わいの方が美味しい。

井村:ですね、個性があって。

辰巳:それにホタテだのウニだのが(アクセントで)あって、本当に”春菊を食べる料理”。

山藤:ちょっと残る感じのこの塩の使い方、絶品ですね。

辰巳:ちょっと残るこのワインの甘い雰囲気がすごいバランスが取れてる感じがします。

辰巳:智子さんは子供の頃から家業を継ごうと思われてたんですか?

山藤:まっっったく思ってないす。むしろ「出たい」と笑。

辰巳:なるほどー。で、何になりたかったんですか?

山藤:昔はいろんなものになりたくてー。「会社員の妻っ!」とかも言ってましたね笑笑。

辰巳:なろうと思えばなれるんじゃ?

山藤:そうそう、そうんなんですけど。”ボーナス”っていうのが衝撃だったんですよ。中学高校あたりの時に「会社員ってボーナスあるらしいよ」って聞いて。

辰巳:周りの友達とかからのタレコミで?笑笑。

山藤:そうそう!「何ボーナスって!?」爆。農業ってやっぱりね、うちもなかなかワインで食べれてたわけではないので。冬場はスズメとかやってたんですよ。

辰巳:スズメ???

山藤:熊を潰すとかスズメ(←ほんとにこの”雀”でした)を焼いたりだとか。。。

辰巳:今カッコ良く言えば”ジビエ”ね?

山藤:そうそうそうそう笑笑。

辰巳:冬はおじぃちゃんおばぁちゃんの代から副業で、囲炉裏で(雀を)焼きながらなんとか醸造免許を守ってきたというか。

辰巳:昔は夏から秋にかけてぶどう狩りはあるけれど、日本ワインなんて売れる時代じゃなかったですもんね。よくぞ繋いできた!そういう歴史があって今があるんですよねー。でもずっと継ぐつもりなくてイヤだったんでしょ?

山藤:ほんっとイヤでした。とにかく家から出たかったんで、中学3年の時に「私アメリカの高校に行きますっ!」って言ったら親は「それはダメ!」、でも「交換留学ぐらいでなんとか行ってくれ」ってことになったんです。

辰巳:どこに?

山藤:結局ニュージーランド。でもその当時はワインはぜんぜん・・・。

辰巳:その当時って?あれ、今いくつでしたけ?

山藤:44歳です。

辰巳:ってことは30年ぐらい前?ってことはニュージーランドでソーヴィニョン・ブランが出てきて「ニュージーランドのワインが面白いんじゃないか?」と言われ始めた頃ですね。

山藤:いやいやまだまだぜんぜんでしたねー。

辰巳:そうか、日本はバブルの頃ですけど期間はどれぐらい?

山藤:1年ぐらい、オークランドに。

辰巳:で、何勉強してたんですか?

山藤:ま、ほとんど遊んでましたね笑、英語は日本人がいないガラの悪い学校だったんで笑。でもあれほど英語の勉強したことはないかも。

辰巳:当時現地ではワインは普通に(飲まれてた)?

山藤:そうなんですけど、当時ニュージーランドは南アフリカとかのワインがけっこう飲まれてて、

辰巳:ニュージーランドじゃなしに南アフリカ?

山藤:そう。

辰巳:ちょっとニュージーランドの話、面白そうです。そのニュージーランドからどうなってどうなったか?の話は来週以降伺おうと思います。本日はここまで、ありがとうございましたー!

全員:ありがとうございました!


(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2022年1月6日放送回

ワイナリー

やまふじぶどう園
https://www.winery.co.jp

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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