ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」 2022年7月14日OA

2020年7月から始まったラジオ番組『ヴィラ・デ・マリアージュpresents「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」』
2022年7月のゲストは兵庫県から「一般財団法人 神戸農政公社 神戸ワイナリー」大西省三さんです。
関西月間2週目の今回は主力商品の「神戸ワインセレクト 白」を飲みながら、アパレルからワイン業界への転職のきっかけを伺います。
(全4回 2回目)

辰巳:今日は7月14日です。7月14日といえば”フランス革命”ですよね。バスティーユ陥落というか・・・。
若いころ「ベルサイユのばら」という漫画を読んで知ったんですけども笑。
今月のお客様は私と同い年、神戸ワインの大西省三さんです。
(いつも通り、この会場「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフにも同席いただいています』

全員:よろしくお願いします!

辰巳:「ベルばら」とか読みました?

大西:そういうの読みません笑。

辰巳:やっぱり同い年(1958年生まれ)でもそれぞれ好みが違ごうて。先週のリクエスト曲の(大友裕子さんの)「傷心」って歌
知らないのはシャクやったんですけど・・・。「ベルばら」知らんのは少女漫画だったから?

大西:そうです。僕は「巨人の星」とかですよ。

辰巳:ま、「鉄腕アトム」から始まって「巨人の星」「アタックナンバーワン」・・・草創期のはみんな見てますもんね。
その中でも何が好きでした?

大西:うーん、やっぱり「巨人の星」・・・根性もんが好きでしたね。「ベルばら」とかそういうのはちょっと苦笑。

辰巳:あーそうですか、なんかちょっと馬鹿にされてる気がしてきた笑笑。そのあとに「あしたのジョー」とかきたんですけどね。
そうなるとちょっと下の世代。シェフはどの辺ですか?

井村:(1972年生まれ→)僕らの頃は「仮面ライダー」とかですね。

辰巳:仮面ライダーは誰(何代目)の時期ですか?我々はギリギリ知ってますよね、(初代の)藤岡弘さんとか。

井村:そうですね。再放送でしたけどテレビに釘付けでした。あとは「ガンダム」とか。

大西:それはやっぱり若い世代ですよ。

辰巳:ね、「ガンダム」とか「宇宙戦艦ヤマト」とかはだいぶ後。
・・・なんの話でしたっけ?ぁ、7月14日か。では233年前のフランス革命に想いを馳せながらこの白ワインで乾杯しましょう。

全員:カンパ~イ🎶

「神戸ワインセレクト(白)」

辰巳:「神戸ワイン select dry」!シャルドネ系?

大西:はい、シャルドネ100%。

辰巳:って書いてないんですけど?ヴィンテージも。

大西:品種は裏に書いてあるんですけど、ヴィンテージはちょっと流通の関係で・・・。

辰巳:それでもヴィンテージはあったほうがいいと思いますけど。これは御社の中でもお手頃なレギュラークラスのワインですか?

大西:お手頃いうか、うちの主力商品です。

辰巳:これおいくら?

大西:税込1430円です。

辰巳:1300円に消費税ですから、正直これくらいで普段普通に飲めたらありがたいと思います。
「旨いやろ~」という主張はないですけど気になるワイン。

井村:なんかしょっちゅう飲めるワイン。味も価格も毎日飲んでも飽きない。

大西:いろんなところからも言われるんです、「安い」と。

辰巳:酒屋さんとかに卸す時はもっと安いんでしょ?

大西:ですね、流通の方は。

辰巳:この値段でシャルドネなかなか飲めませんよ。

大西:量造ってるところ、海外もありますし。それが悪いとは言いませんけど、、、うちは神戸のブドウしか使ってないんで
国産のブドウだけでこの値段というのは安いと思います。

辰巳:神戸市の畑だけで造ってる、これが”売り”なんですよね。そういう意味で今一度「神戸ワイン」を見直すべきだと思ってます。

大西:ありがとうございます。

辰巳:では今日のお料理です。これはなんでしょ?

井村:はい、野菜のテリーヌですが、七面鳥と組み合わせてます。石川県阿岸の七面鳥の胸肉と手前にはもも肉のリエット、
あとは酢漬けにしたトマトを一緒に盛り合わせてます。

「初夏の野菜と阿岸の七面鳥胸肉のテリーヌ もも肉のリエット添え」

辰巳:綺麗なテリーヌ。グリーンの中に四角いお肉が入ってる。

井村:グリーンはインゲン、モロッコインゲン、ズッキーニ、モロヘイヤとかが入ってて周りはポワロー(西洋ネギ)。

辰巳:このワイン、料理を絶対ジャマしないタイプですね。大西さんいかがですか?

大西:ムチャ美味しい❤︎これ全部シェフがやってはるんでしょ?ものすごく繊細。

井村:テリーヌはものすごく手間のかかる料理なので今若いスタッフが練習してるところなんです。

辰巳:フランス料理の基本だし、ある程度人数のいるパーティーなんかには欠かせませんからね。
このテリーヌと神戸ワインのselectをいただきながらリクエスト曲を聴きましょう。
今回はなんでしょう?

大西:そしたらスピッツの「空も飛べるはず」でお願いします。

辰巳:これは何か思い出とか?

大西:特段何もないんですけど。

辰巳:返事早いっすねぇ、なんや突っ込まれたら困るような笑笑。

大西:いや、今の会社入った34歳ぐらいの時の流行った曲なんで。

辰巳:じゃぁ、とりあえず聞いてからその辺の話伺いましょう。
スピッツで「空も飛べるはず」。

スピッツ「空も飛べるはず」(1994年)
https://www.youtube.com/watch?v=h-kQw4JqCHE

辰巳:これテレビドラマの「白線流し(1996年1月11日-3月21日 CX)」の主題歌だったらしいですね。シェフは見てましたか?

井村:えーとですね、、、見てはないですがー。曲は有名なので知ってました、友達がカラオケで歌ってたりして。

辰巳:カラオケ行くんですか?

井村:最近は行かなくなっちゃいましたけど、よく行ってましたね。

辰巳:得意な歌は?

井村:・・・なんでしょう?汗。

辰巳:大西さんは?

大西:いやぁ、あんまり歌わないんですけどねぇ。

辰巳:でもお酒とカラオケって(営業的には)大事なんじゃないですか?

大西:ま、ま、歌うとしたら河島英五とかは歌いましたねぇ。

辰巳:「酒と泪と男と女」とか?じゃ今度、神戸でご一緒しましょう笑。

辰巳:今のスピッツの歌が流行ってる頃に転職したと聞きましたが
前のアパレルにいたのは何年ぐらい?

大西:16年。

辰巳:34歳まででしょ?なんでですか?

大西:私が入った頃は繊維業界は右肩上がりですごく良かったんですけど、ご存知や思うんですけどワールドさんなんかが全盛で。
その頃’重衣料’が’化繊’に取って代わられたんですよ。僕らの時にはシルクとかツイードとかだったのに、
ポリエステルなんかの化繊に取って代わられてしまった。そうなってきたら価格帯も合わへんし、”重衣料”いうくらいですから
着ると重いんですよ。そのあたりからだんだん軽い素材に変わってきてしまった。

辰巳:重衣料ってのは化学繊維なんですか?

大西:いや、天然繊維。ワールドさんがカシミヤのリバーシブルの1着50万60万円する高級なコート作ってからずーっと右肩下がりになってきて。
このまま(この業界に)いてたら厳しいなってことになって。

辰巳:このまま給料も上がらないし、ってことに?

大西:そらそうですよ。いい時代はボーナスもビックリするぐらいもらってましたから。

辰巳:どれぐらい?もしよかったらビックリしますんで笑笑。

大西:二十歳そこそこ(←推定1970年台後半)の夏のボーナスで150万円ぐらい。

辰巳:すごいですねぇぇぇ爆。
いや、ほんまに。若い子でさえそれぐらいもらってたんですね。
羨ましい。僕らはまだ売れてないころで、サラリーマンで就職した同級生はやっぱり20代前半でものすごいお給料もらってて
「なんやねんっ」と思ってた時代ですゎ。

大西:それがどんどん右肩下がりになってきて「金一封」みたいになってきたんですよ。
すごいですよ、繊維業界のそのギャップ。それではちょっとキビシイなっということで転職したと。

辰巳:その頃は”転職雑誌”みたいのが出始めた頃ですかね。

大西:あーそうですね、リクルートとかそんなような。

辰巳:それを調べた?

大西:いや、知り合いが「こういうとこ募集してるから受けてみたら?」って言われて今に至ります。

辰巳:それが今の会社?

大西:その頃は「神戸市園芸振興基金協会」。

辰巳:みのり公社?

大西:今は農業振興。

大西:うちの会社はワインだけじゃなしに、六甲山牧場も経営してますし、
将来行政的にどうなっていくかを今考えているところです。入社時はペーパーも面接も受けました。

辰巳:そして見事?

大西:見事というか・・・。でもあの頃は競争率確かに高かった。

辰巳:バブル弾けて”安定したとこに就きたい”という気質が高まって?

大西:そうです。

辰巳:ご自身としてはなんで採用されたんだと思います?

大西:やっぱり営業に向いてるんちゃうかなぁ。繊維業界にいたころの履歴を面接官が判断したんじゃ。

辰巳:入った頃は神戸ワインはすでに売れてたんじゃないですか?

大西:売れてたいうのは、その頃は地方のワイナリーさんと一緒で”お土産需要”で、本来の「ワイン」として売れてるわけではない。
これは引き続いて課題なんですけど。その時代から「お土産からの脱却」を考えてました。

辰巳:きちんとした’ワイン’として認められてなかったと?

大西:、と思いますね。

辰巳:これは言っとかなくちゃいけないんですけど、神戸ワインさんの畑!
すごい広くて、北海道がいちばん広いとしても(契約農家さんも含め)その次ぐらいでずーっと管理してて。
これはもっと評価されるべきだと思うし、今それを少しずつ減らしてますけど、それみんな狙ってます。
欲しい欲しい言うてますよ。この話は長くなりそうなんでまた次回にしたいと思います。
7月のお客様は神戸ワインの大西省三さんです。ではまた来週。

全員:ありがとうございました!

(お断り:番組の収録日、OA日、この原稿の掲載には時差があります。また、この番組はお招きしたゲストのワイナリーのワインと、収録会場の「Villas des Marriages 多摩南大沢」の井村貢シェフが作るお料理のマリアージュをみなさまにもお越しいただき楽しんでいただくのがコンセプトの一つですが、現時点でお店でお楽しみ頂けるワインとお料理のマリアージュの詳細については直接お店にお問い合わせください。)

神戸ワイナリー
https://kobewinery.or.jp

News Data

ヴィラ・デ・マリアージュpresents 「辰巳琢郎の日本ワインde乾杯!」

2022年7月14日放送回

ワイナリー

一般財団法人 神戸農政公社 神戸ワイナリー 
https://kobewinery.or.jp/

収録会場

ヴィラ・デ・マリアージュ多摩
https://villasdesmariages.com/tama/

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